あらすじ
世界1500部突破! ヨーナ・リンナシリーズ最高傑作!
そこは天国ではなく地獄。
ヨーナとサーガが繰り広げる鬼気迫る追跡劇!
ストックホルムの高級住宅街。売春婦の目の前で客が撃ち殺された。公安警察警部サーガが緊急出動するが、犯人はシリアのテロ集団と関わりのある男の名前を口にして、現場を立ち去ったあとだった。唯一の目撃者を尋問すると、犯人の頬には長い髪の束のようなものが垂れ、被害者に童謡をきかせ、ゆっくりと時間をかけて止めを刺したという。4年の刑で服役中の元国家警察警部ヨーナの元に、意外な人物が訪れる。ヨーナは国を揺るがす凶悪犯を追跡するために、復帰する。
犯人の奇妙な行動から、犯人が十人の殺害を計画していると見破ったヨーナは、サーガとともに連続殺人犯の動機に迫る。浮かび上がってきた被害者の共通点を見つけたヨーナは、30年前に起こった、陰惨な事件の真実を探るが――。
巧みな伏線とスピード感、ダイナミックな展開と精緻なディテールの融合からなる、シリーズ最高傑作!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
【上下合わせての感想です】
うーん。
への字というか逆さVというべきか…
前作に次ぐ、うーん。
4作くらいまでが良すぎたのかなあ。前作であれっと思った気持ちのままに、うーん。どうものめり込めなかった。
良いところ
・連続殺人が派手で飽きない
個人的に気に入らないところ
・翻訳者がコロコロ変わるのは仕方ないとしても翻訳メモリ残して欲しい。アーニャがアンヤになってるって違和感ありすぎ…
・殺人者目線のおかげで意図はわかったものの、今までの作品のように緊張感がない
・奥さんを亡くして自分のせいで恋人?愛人?を無くしたばかりでまた昔の恋人とより戻してるヨーナって、どうなの?おかげでまた…作品を通じて1番の殺人者はもしかしたらこの人では…
とはいえもう、次の本に手が伸びてる。文句は言いながらもヨーナシリーズ沼にハマりきってるのはもう、認めるしかない。
Posted by ブクログ
北欧ミステリーの1作。作者のラーシュ・ケプルは1人ではなく2人の作家、日本では珍しいパターン。本作は作者の6作目で、シリーズものになっている1作。全作は翻訳されておらず一部のみ。主人公のヨーナ警部が監獄に入っているところから始まる。1人目の被害者が外務大臣ということでテロが疑われ、ヨーナが服役している刑務所に首謀者がいるという設定。ヨーナが捜査協力者になり釈放されるところから始まるのがちょっと荒唐無稽ではあるが、連続する殺人の犯人は異常者ではなく、深い憎しみ底にあった者であり、復讐だったというところからリアリティが増してくる。最後は少しお決まりの勘違い人種の愚かさ故に人生を狂わされた人たちの悲劇がトリガーだったということになるが、伏線が重なりあい、時にはそのシーンいるかなぁと思うところはあるが、メインキャラの人生も重なりシリーズものらしさがうかがえる。北欧のミステリーらしい(?)重厚な小説だった。