【感想・ネタバレ】新編 後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

後藤田正晴という人が不世出の政治家であったことを新たに知ることが出来ました。徳島県の川島町から更に山奥へ行った田園の名門出身で、年の離れた末っ子として可愛がられて成長した幼年時代。兄の薦めで進んだ水戸高校。そして東大時代、内務省時代、警察庁、自治省の時代と豪腕のイメージを確立していく過程は凄みがあります。そして田中角栄との出会いから、昭和49年の参議院選挙における落選と金権候補烙印という大きな挫折がなぜ起こってしまったのか。そして政治家になった当初のタカ派のイメージが、いかに平和のシンボル、改革のシンボルとして自民党のみならず、社会党はじめとする野党からまでも信頼を得た存在になっていくかはドラマです。しかし、後藤田氏そのものは決して左右にぶれたわけではなく、頑固一徹な姿勢がそう印象を与えた!カミソリ後藤田というイメージのみが強かったのですが、人間味のある人だったこともこの人の影響力の大きさの一因であったのですね。

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2013年08月26日

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