感情タグBEST3
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歴史に基づきながらも、小説として描かれているので、当時の複雑な事情もかなりわかりやすかった。
これまでの歴史書では堅苦しく、難しいものが多かっただけに、小説として読むと心情的な部分で共感しやすくなり、この時代に生きた人々の痛み苦しみが強く迫って、辛かった。
意志を以て人生を選び取った女性もいれば、時代や立場に従い全うする人生だった人も。壮絶な人生を送った女性たち。ただただ凄まじさに圧倒されるばかりでした。
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これは会津の戦いで運命に大きな影響を受けた7人が取上げられている。取上げられているのは神保雪子、中野竹子、西郷頼母、山本八重子、飯盛山の農民、鈴木為輔、郡長正という7名である。
7人の男女に各々のドラマがあり、それぞれに興味深い。個人的には「その後の西郷頼母」を綴った作品が面白かったが、標題作の『修理さま 雪は』の“あじわい”が非常に好い。
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幕末の会津の人々を取り上げた短編集。
神保雪、中野竹子、西郷頼母、山本(新島)八重、飯盛山の農民、、
表題の 修理さま雪は が読みたくて手に取ったのだけど
残念ながら修理没後の話だった。。
一般に史実だと信じられている話よりこちらのほうが信憑性高そうだけど
できればそうであってほしくない。
八重の桜が大河決定のかなり前に出版されている本。
ドラマでも出てきている人物たちの細かい描写興味深く読み進めた。
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以前に一度読んだのですが、『八重の桜』をみているうちに、もう一度読みたくなりました。
『八重の桜』の解説書のようで、うなずきながら読みました。
Posted by ブクログ
以前は会津のことはほとんど知識がないまま読んでいたので、再読しました。
全7編の短編集
「修理さま、雪は」・・・藩主松平容保の側近 神保修理の妻 雪子の物語
「涙橋まで」・・・現在も"会津女性の華"とよばれる中野竹子の物語
「雁の行方」・・・家老 西郷頼母改め保科近のりの晩年
「残す月影」・・・新島(山本)八重の人生劇
「飯盛山の盗賊」・・・白虎隊の悲劇の裏側
「開城の使者」・・・会津降伏の使者となった鈴木為輔の物語
「第二の白虎隊」・・・降伏から数年後、豊津藩へ留学していった郡長正と少年たち
官軍側の薩摩・長州側の人たちからみれば、一方的に会津側に立った著者の本はどれも受け入れにくいかもしれないですね。
会津で生き残った者の中でも、充実した人生を送った新島八重もいれば、西郷頼母のように何時も死に場所を失い孤独な人生を送った者もいる。
人生って一体なんなんだろうなと、ふと考えさせられます。