感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
前向きな話と、めちゃくちゃに気分の悪い話が同居しているこの本。
前向きな話は、ジンジャーが連れてきた役者の卵の女の子の話。
彼女は自分なりに役を掴もうとしているけれど、そこにリィの力が必要になる。
それはなんというか、舞台を生で見たことのある人間からしてみたら、それが本当にできたらステキなことなんだろうな……と思うんですけど、それはリィが心配したとおり、負担が大きいことなんだろうな、と思います。
でも、それを外野が想像することは勝手ですよね。
そしてもう一つは、ルゥの秘密を知った人間が、最低最悪の方法で、ルゥを傷付ける話。
これについては深くは語りたくないので、読んでください。
この二つが別々の話ではなくて、同じ時間軸で進行しているのがとても読み応えがあります。
強い女の人が好きな人にオススメします。
Posted by ブクログ
不老不死を願う一味にルウが狙われる。
ルウを手に入れるためリィが、そしてリィと親しく接したものが狙われる。
自分たちは姿を現さず、超常能力者を使ってルウを追いつめる彼らは、とうとうルウを確保し自分たちの言うことを聞かせるためにルウの脳を破壊する。
ただの獣と化したルウは、救出に来たリィたちにまで牙をむき、とうとうリィはルウを殺害し、死体を原子レベルまでに粉砕する。
そこまでしなくても!
と、シェラが思えば思うほど冷めていく。
ルウとリィのつながりの深さはわかっているのだから、そこまでするにはそこまでしなければならない理由があるはずだと容易に推察できるからだ。
そもそもルウは死んでも生き返ると何度も証明されているではないか。
本編に一度も出てこない「オンタロスの剣」。
伏線にならずに終わってしまったベティのエピソード。
完成度50%未満と思われる作品だけど、これでいいの?というのが正直な感想。