【感想・ネタバレ】誤審【新装版】のレビュー

あらすじ

群馬県の田舎町で起きた夫婦殺害事件の犯人として、被害者の幼馴染で建設現場労働者の大船貢が逮捕された。
濡れ衣であったが、前橋地方裁判所は懲役15年の判決を下す。控訴審の高裁判決も一審と同じであった。
大船には妻と一男三女の子供がいたが、逮捕・裁判の過程で、妻は精神を病み、長女は事件を苦に中三のときに自殺、次女は行方不明となった。
冤罪によるマスコミ報道・地元住民のいじめによって貧しいながらも幸せだった家庭は一挙に崩壊したのだ。
三女・典子は高校卒業後、上京し働きながら看護学校を卒業し、看護師として働いていた。
末期ガン患者を世話する彼女の病室に、ある日、元教師の老人が入院してきた。
老人は毎夜うなされ、うわごとを繰り返すが、それは二人のひとの名前のようだった。
その名前とは、ひとりは自殺した彼女の姉であり、もうひとりは冤罪のもとになった殺人事件の被害者の名前だったのだ…

意外なところから、自分を不幸のどん底に突き落とした殺人事件と、姉の自殺の真相をつきとめる手がかりを得た典子は、冷たい復讐の心を宿しながら謎を追い始める。
書き下ろし長篇社会派ミステリー力作。

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Posted by ブクログ

薄いけど思ったより字がつまってたみたいで、予想より時間がかかっちゃったww
誤審・・・父親の誤審について娘が奮闘し、父親と見事無罪放免めでたしめでたし。って話なのかと思ったら、ちょーっとちがったみたいね。
この作品としての最後のドンデン返しは確かに予想外だったけど、
そこにもっていくには、もうちょっと真犯人について書いて欲しかったなぁ~・・・と思う。
あと、実際にこんな巧くいくかね?と思わないでもないが、そんな事いってたら、フィンション読んでられないので、そこはつつかない事にしよう。
それでもつついてしまう作品はあるけど、これはそこまではいかなかったかな?
読みにくかったわけでもないし、なんだかんだ「次は何?」と興味をそそる引力はないわけではなかったから、評価を少し甘くしてみたw

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2011年04月01日

Posted by ブクログ

読んでてなんかドラマで見た気がするって思ったんだけど、ネットで調べても出てこないんだよね。

前にも読んだことあったのかな~

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2016年03月17日

Posted by ブクログ

決して自分が悪いわけではないのに、人生の歯車がひとつ狂ってしまっただけで、不幸を背負って生きていなかければならないこともある。
全く罪のない人間が冤罪を被り、家庭は崩壊する。
人間が人間を裁く上で、取り返しの付かない間違いが生じることもあり、その恐ろしさといったら鳥肌が立つほどだ。
事件は解決しても離婚に至ってしまった典子や、亡くなった典子の父や姉を思うと、晴れ晴れした気持ちにはなれず虚しさが残ってしまった。

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2011年11月23日

Posted by ブクログ

 ある田舎町で起きた夫婦殺害事件で警察は、前日に被害者がいちゃもんをつけていた幼馴染みの大船貢を逮捕した。いくら無罪を主張しても受け入れられることはなく、警察の執拗な取り調べに耐えきれず、ついに大船貢は、やってもいない罪を認めてしまう。長女は自殺、次女は失踪、そして母親は心の病に倒れ、一家は崩壊した。それから時は流れ・・・・・・大船貢の三女・工藤典子は看護師としてガン末期患者のための緩和ケア病棟で働いていた。そこに入院してきた患者・箱崎聡一郎の寝言に、典子は愕然とする。

 タイトルから想像していた話とはだいぶ違った方向にいっちゃったな~というのが正直な感想。”社会派ミステリー”ともあったし、てっきり正当な方法で”誤審”を正すんだと思っていたけど、とんでもない、完全に犯罪の域の復讐の物語。しかも、やり方が看護師の立場を利用した、かなりえげつない方法(苦笑)。途中までは真相をつきとめるためにあちこちアプローチしていた主人公が、突然非合法な方法で復讐を始めるのがなんだかものすごく唐突な感じがしたし、最後は”よってたかって”状態で、躊躇したり止めたりする人間が皆無なのも気になった。極め付けは一緒に復讐を果たした同志への主人公の言葉。

  あなたならきっといい医師になれるわ。

いやいや!絶対なれないし、こんな人間には絶対になってほしくない(^^;

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2011年11月08日

Posted by ブクログ

父を無実の罪で逮捕された女性の復讐劇。
末期医療を担当する看護婦の典子はある日、誰もお見舞いに来ない孤独な老人・箱崎の看護担当になる。
ある夜勤の日、箱崎のある行為から、父が陥れられた事件とのつながりを見出していく・・・
女性の男性に対する復讐心が集約すると、これだけ恐ろしいものになるんだと、ミステリーを読んでいると言うより、途中はホラーを読んでいるんじゃないかと思うぐらい、背筋がぞくぞくした。
元々はノンフィクションの作家さんらしいが、文章が読みやすく、初めてでもサクサク読めた。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

冤罪によって人生を壊された人の物語。元凶を探し出し、私刑していく様はかなりグロイ。”普通の人”が残酷になったり、また戻ったりする姿は人間の底のない怖さを感じる。

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2011年09月04日

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