新井サチのレビュー一覧

本日の男ススメ

新井サチ

食べ物がテーマのおいしくてほんわかできる短編集でした。
多忙なグルメ誌副編集長の杉は、お気に入りの店の年下イケメン料理長が作る美味しい料理と酒に癒されるうちに、彼から何となく告白されているような気がします。でも、まさか自分がイケメン望の恋の対象になるとは思えなくて。
とても優しさがあふれているストーリーです。二人の相手を思いやる気持ちがとてもステキでした。

「とろけるまえに」は、ジェラート店の店長×ドジばかりしてしまう店員。あまーい仕上がりになっています。裕也は憧れの店長阿部に少しでも近づけるようにと頑張るけど、これがなかなかのダメっ子で叱られてばかりなんです。阿部は裕也になつかれていることにまんざらではない気がして。
この話のヤマ場は、なんと言っても阿部がジェラート盛りになるところ！驚愕しました…裕也のアホっ子ぶりが遺憾なく発揮されています。

「ラブなべ」は、大学生の時そういう仲になって同居している陸と月冴が主人公。お互いに相手のことをとても好きなんだけど、小さないさかいから月冴は家を飛び出してしまいます。
まあ、鍋とか焼肉とかって、人の性格がとてもよく出るシチュエーションですよね。自分のやり方、育ってきた家庭のやり方、そういうものが如実に現れるのがお食事シーンです。それが許せるか、相手に合わせられるかで相性が決まることもありますからね。

全員登場の楽しい描き下ろしがあります。ホワイトソースがけ…！また驚愕でしたwwwごちそうさまです。
楽しくさらっと読める一冊。

兄弟やめますか？

新井サチ

異母兄弟。隠微な関係よりも胸キュンがメインでした。
回想シーンの徹と浩一がとってもかわいかった。「お父さんみたいにならなきゃ」と一生懸命ベッドで勉強してる病弱な浩一の手からポロっと落ちたシャーペンを拾ってあげる徹…なんていうさりげない描写が上手いです。

見えない深い絆がしっかり伝わってくるので、様々な問題が降りかかってきてもこの二人なら大丈夫と思わせてくれます。浩一のツンデレ具合がかわいくてツボ。徹に対する独占欲がものすごくあるのにそれをまったく感じさせないツレなさです。そのくせ、陰ではぐるぐるしちゃってる。
そんな浩一とは正反対に明るくて頼りになる徹の包容力がいい！父親譲りの楽天的な性格が全体の雰囲気を陽気にしていて、薄暗くなりがちな禁忌モノを胸キュンに味付けています。
こういう話につきものの冷酷系お父さんじゃなかったところも新鮮でした。同い年の異母兄弟の父親としては、ふつうは許せない存在になるはずなんですがｗ魅力的なオヤジがうまい作家さん。こんなところで実力を発揮してる。

エロ的には、素直になれないままのHなのに、実は愛がダダ漏れだったりするところが甘くてキュンキュンさせられました。

兄弟やめますか？

新井サチ

2012/07/25
【普通の上】腹違い兄弟もの。　兄：徹×弟：浩一。　幼少時病弱だった浩一の前に突然腹違いの兄が登場し、いろいろ面倒見られてるうちにお互い愛が芽生えちゃったんだけど兄弟だし跡取りだし…離れてみたけどやっぱり好きで…みたいな王道話。　割と健康的なのでサクサク読めるんだけど、いつも不思議なのは絵ではエロいことしてるんだけどエロく感じないこと…(笑)

兄弟やめますか？

新井サチ

異母兄弟もの。
父親が明るく、なぜ1か月違いの異母兄弟がいるのかという物語上どうでもいいことが気になりました。
二人はいい関係ですね。

どこよりもラブで！

新井サチ

楽しくてカワイイ話。
家電量販店主任のレオは、カフェ「ラバーズ」のウェイター大津結がお気に入り。笑顔と優しさに癒されていたのですが、偶然道でバッタリ会った結はまるで別人のように冷ややかで、暴言吐きまくり。ショックを受けるレオですが、そのギャップが気になってしまいます。
めげずにカフェに通い続けるうちに、だんだんツンデレな結の素の顔がわかってきます。結の方もレオに対して打ち解けていくようになるのですが。

明るく前向きなレオが素敵です。すごくいい人。絶対恋人を幸せにできそうなタイプです。そんな彼が知らず知らずのうちに惚れてしまったのが、お店では感じいいのに外では超無愛想な結です。
人付き合いが苦手で友達が一人もいないという、純朴で不器用な青年。照れ屋だったのね～と納得。
この二人、ある意味攻受が不明ぽいというか、どっちでもアリな感じがなかなか妄想させられるんですよね。
一応、レオ×結なのですが、将来はリバも予想させられるcpです。というか、「いつになったらDT卒業できんのかな」と結がラストでつぶやいていましたので確定ですね。
その時のレオの表情見てみたいです。

もう少し絡みシーンを濃厚に描いてくれたら、満足度が上がったと思います。もっといろいろ二人のイチャコラを見てみたかった。
話自体は好き。

おとなりにノラ猫

新井サチ

天然で超マイペースな獣医師も恋愛免疫ゼロ、びっち系ですれてる様に見えるトリマーも恋愛免疫ゼロ。ゼロ同士の甘々な雰囲気に読む方も嫉妬心を覚える（笑）

枯れ男に泉を２

新井サチ

グリーンメンテの達人×泣きホクロリーマンに、リーマンの後輩が乱入！
後輩クン、もっと攻めてもイインダヨー
よくわからないよ。
それでもやっぱり、サラリーマンが好きだから！！

雨上がりの10年目

新井サチ

読んでいる途中でちょっと先が分かってしまったりして、冷めちゃったので、★が減ってしまいました。
お仕事系、リーマンものは好きなので食いついたし、再会愛も好き。気持ちが露呈した後、黒瀬がしっかり花島を支えて男らしくカッコよかったのも好感度高かった。
再会してからの誤解が勘違いであったところなんかは互いの優しさや、思いやりがよく伝わってきてよかったし。
ただ、こういった大人の男のラブストーリーが大好物な私は、ちょっとシビアな評価になってしまいます。再会愛のハナシはテンプレ。数多く出てるから、こっちもかなり高いクオリティを求めがち。ただ面白かっただけでは印象が薄くてもったいないかも。

エロシーンにも、照れがはいっているのかな。萌え感が今ひとつ…

枯れ男に泉を２

新井サチ

石倉の部下蝶野が帰国してまた、石倉と泉の間には一波乱。
ライバル心丸出しの泉に、大人しげな蝶野も害虫らしく応戦の構えです。

相変らずの大型わんこ攻め泉に身も心も翻弄されっぱなしな石倉です。
「いくら俺に種を蒔いても男の俺からは芽なんか出やしねぇんだよ」という捨て台詞に、石倉の迷いが透けて見えてせつなかった。
ノンケで大人な石倉は、年下男に振り回され迷惑程度のつもりだったのに、いつの間にか本気で愛するようになってしまったわけだから、そう思うのも当然かも。

最後は覚悟を決めて、男らしくラブラブでハッピーエンドできましたね。ドS強引攻めの泉は、案外丁寧に石倉へ水遣りしていたんですね…

枯れ男に泉を１

新井サチ

植物と語る態度も背丈もデカイ２７歳×イベント企画屋バツ２で３３歳。
ちょっとアダルトテイストでありながら、植物の声が聞こえるなんていうファンタジー入っていて、設定は面白いし、受の石倉、攻の泉どちらも魅力的。男らしいけど、泣きボクロのあるイロっぽい石倉年上受として最高。
強引ドS俺様な泉と、セクシー系枯れ男石倉との笑えてエロい攻防戦は、楽しいし、スリリングでもあります。
だんだん、石倉が泉に魅かれていく過程もよかったかな。

Hや恋愛と園芸がひっかけてあって、下ネタギャグが満開！そこは笑った。
ま、草木もきちんと上手に育てられない男は、恋の花も咲かせられないということなんでしょうかね。
含みのある話です。

枯れ男に泉を２

新井サチ

前巻で、泉に流され続けてしまった感のある石倉なので、この巻で、やっと石倉の心に泉が根を張り花を咲かせる…といったところでしょうか。で、害虫（失礼！）・蝶野の登場ですが、思ったより害がなくて、ちょっとインパクトが弱かったかなと感じました。もっとヒール役に徹してもよかったのでは？

枯れ男に泉を１

新井サチ

最後になんでファンタジー？って思ったけど、そういえば植物と話が出来る時点でファンタジーだったか…。植物のセリフもあればもうちょっとわかりやすかったかな。泉はまだ謎だらけですが、これからわかってくるのでしょうか。会話の中のセリフが面白かったりして、それも楽しめました。でも泉の「オレのマツタケのあじ…」は、どこのオヤジだ!!と思いましたが（笑）

青い風の吹く街で

新井サチ

[はる]

ノンケ同士苦手なら向かない。

ノンケ同士(リバあり)少し苦手だから買うの躊躇っていたけど、高評価で割引されていたから購入した。
結果、自分には合わなかった、、
ノンケなのに好きになるの早すぎ！！いきなりキスして殴られてるのに謝らず逆ギレおかしくない？
青生が奥さんのことまだ、吹っ切れてないと思っているのにトラウマの場所に連れていくし。
青生は青生で颯のどこを好きになったの？
寂しいから誰でもいい感じ。
子供がいるのに、しかも男同士なのに全く葛藤もなく、すぐ受け入れてるのもあり得ない。
青生が奥さんが亡くなった理由を自分から話そうとしなかったのに、それを第三者が言うのも無神経だし。
はしかなら病院行ったらすぐ分かりそうだけどな、、病院の待合室でタバコ吸おうとするのもあり得ないし、昭和か？いや、昭和でもダメだよな？
ガサツな性格ではなく、ただの非常識人。

これからはノンケ同士買わないようにしようと思った。