岡田芳朗のレビュー一覧

  • 暦ものがたり
    著者は、日本史、殊に暦についてを専門にしてきた人だという。
    プロフィルによると、その道に進んだきっかけは、神武天皇の紀元の計算方法に疑問を持ったことだそうだ。
    本書第二章にも、その話が出てくる。
    ここか一番、目からウロコの話だった。

    聖徳太子は、隋と対等な国交関係を築こうとして、中国で権威のあった...続きを読む
  • 日本の暦 旧暦と新暦がわかる本
    世界と日本にいろいろな暦があることが解った。
    閏月など、暦の仕組みにより、昔の日付は、西暦と和暦とで年だけ変えて日にちを同じにしても合わないということが解った。
  • 南部絵暦
    標題からは、いつの時代のどういうものかわからなかった。
    南部といえば、南部鉄が代表だと思っていた。
    絵暦といっても、暦に絵が描いてあるのだろうかという想像しかつかなかった。

    文字が読めない人のための暦として、絵暦が普及していたことを本書で始めて知った。
    また、本書の図、写真は情報を一つの紙...続きを読む
  • 改訂新版 旧暦読本 日本の暮らしを愉しむ「こよみ」の知恵
    地方暦と官暦のことを知りたくて購入。十二辰刻法と時の鐘の関係、旧盆という言い方と月遅れ盆、土用が四季にある理由……そういうことだったんだというネタがいっぱい。伊勢暦を買ってしまった。
  • 日本の暦 旧暦と新暦がわかる本
    暦が始まった経緯から現在まで発展していく過程が書かれており、また、発展の過程でどのような暦が生まれてきたかなど幅広く紹介している。
  • 日本の暦 旧暦と新暦がわかる本
    日本の暦だけでなく、世界の暦にも触れてあって面白い。
    とくに明治の暦変更の話は、暦変更のための思惑の錯綜ぶりが興味深い。
    明治政府の貧しくも悲しい、強引な改暦、それに巻き込まれて大損する暦刷り会社。
    改暦一つで上手い政治家かそうでもないのかわかるような気がする。
    明治政府はあまり上手くなかったが、運...続きを読む
  • 改訂新版 旧暦読本 日本の暮らしを愉しむ「こよみ」の知恵
    数年前に文庫本サイズの旧暦に基づいた72候(各24節気をさらに三等分したもの)が紹介されたものを購入し、それを勤務先の机の上に置いていて、時々眺めています。

    現在私達は、正確な太陽暦を用いていますが、旧暦は太陽や月の運行をもとに、閏月を入れて調整しながら行っていたようで、そのカラクリには興味があり...続きを読む
  • 暦ものがたり
    ・岡田芳朗「暦ものがたり」(角川文庫)は、「あとがき」によれば、「年代順に章を立てており、通読していただければほぼ日本における暦の変遷をご理解いただけるもの」(273頁)である。ただ暦の歴史を述べてゐるだけでなく、暦にまつわる様々なことにも触れてをり、いささか大袈裟だが、カバーの「時代を映す暦の森羅...続きを読む