国分拓のレビュー一覧

  • ヤノマミ
    ヤノマミとはブラジルとベネズエラの間にある深く広大な森にいる原住民ですが、その部族と共に過ごした150日間を収めたルポルタージュです。当然のごとく、文明に毒されていない生活様式があり、人生観があり、その違いを刻々と記してしるため、興味深く面白い内容になってます。出産に関する記述は読むのに苦しいですが...続きを読む
  • ヤノマミ
    NHKのドキュメンタリー番組の取材のため150日間現地で過ごしたディレクターによる記録。ママゾンの奥深くに住むヤノマミ族は、私たちとは全く別の世界、価値観、風習の元で生きている。「生」と「死」が同じ時間の中で連続として存在する、ということは多分頭で理解できても共感し受け入れるってことはちょっとやそっ...続きを読む
  • ヤノマミ
    NHK の力量を見せた作品だ。
    森と精霊に対峙する剥き出しの人間。
    カルチャーショックという言葉は、
    薄っぺらすぎて使えない。
    劇場版 DVD をぜひ観てみたい。

    2011 年 第 42 回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。

    Specialpandoraniatta!
  • ノモレ(新潮文庫)
    信頼を築き上げるためには、膨大な時間とお金と労力が必要。たった一瞬のボートのエンジン音で築こうとした信頼が崩れ去るのはなんとも悲しく、そして当然だなと思いました。人と人とが本当に分かり合えるようになるのは難しいことなのだなと再認識しました。
  • ガリンペイロ
    リオの貧民街より犯罪率が高い違法な金鉱山で、黄金に魅了される男たちを描いたノンフィクション。
    黄金は小さくても高価な鉱物。1キロで400万円もする。当たったら一発逆転だ。でもその確率は五十年に一度。
    ほとんどの男たちは夢破れて老いて死んでいくだけだろう。
    違法で無法地帯な金鉱山なので、来る人も犯罪者...続きを読む
  • ヤノマミ
    世界を知った気になってないか?こんなにもお前さんが知らない現実があるよ、冒険もあるよ!

    ドキュメンタリーを読むのはこんな声が聞こえた時だ。
    そして今回読んだのは、きっかけはジャレド ダイアモンド氏の「銃・病原菌・鉄」だったと思う。十分に食料に恵まれ集団の維持ができるならば、石器から鉄器に移行しない...続きを読む
  • ヤノマミ
    同名の、NHKのドキュメンタリー番組の取材班の手記。テレビ版と一緒に見ると良い。

    テレビ番組は映像なので、感情に訴える面が強かった。特にラストの産まれた子を母親が「森に返す」シーンで、ヤノマミの「理解しがたさ」を強く印象付けていた。
    しかし、番組には「名前つきの人」はほとんど登場せず、衝撃的な分、...続きを読む
  • ヤノマミ
    ブラジルとベネズエラに跨る広大な森に生きる先住民ヤノマミ族。

    男たちは獣を狩り、女子供は田畑を耕し、巨大なドーナツ状の集合住宅に暮らす。そこにプライバシーは皆無で真っ暗闇の中、眠り、時に交接する。

    基本的には一夫一妻制が成り立っているが開放的な彼ら。浮気や不倫は日常的で父親違いの子供も多い。

    ...続きを読む
  • ヤノマミ
    番組スタッフが、ブラジルとベネズエラの大森林に住む原住民と150週間共に生活した体験を綴った本。

    ヤノマミの持つ、死生観と宇宙観がどんどん西欧文明と出会うことで崩れていっているのは、とても哀しい。
    でも、その文明の恩恵を自分自身が受けているのも事実だ。

    森林保護とか原住民保護とか”保護”という観...続きを読む
  • ヤノマミ
     ヤノマミとはブラジルとベネゼエラに跨る広大な森に住む先住民族のことだ。著書が約150日間にも及ぶヤノマミとの共同生活を基に本が書かれている。

     ヤノマミは彼ら独自の文化を守りながら暮らしている。服装は男性なら性器を隠すだけでほぼ裸で、女性は腰布を巻くだけで上裸だ。習慣や生活様式は西洋に比べたら原...続きを読む
  • ガリンペイロ
    30%⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、国分拓の『ガリンペイロ』⁡
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    ⁡ブラジルの秘境の地、即ち無法地帯の金鉱山で金を採掘する男達をガリンペイロと呼ぶ。⁡
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    ⁡そのガリンペイロ達は殺人者、ヤク中等の犯罪者や素性の知れないならず者ばかり。⁡
    ⁡⁡
    ⁡そんなガリンペイロが一攫千金を求めるノンフィクション話...続きを読む
  • ノモレ(新潮文庫)
    イゾラドの話。東京POD許可局で「共通言語を持たない人」という文脈で生活のそこかしこに潜むイゾラドについて話していたのがしっくりきた。
  • ガリンペイロ
    ノンフィクションなのだけど、どこか小説を読んでいるような不思議な感覚にとらわれる。あまりにも自分の住む世界と違うからだろうか。。。
  • ヤノマミ
    人間の知性や向上心ってどこから生まれるのか。「自然と共存」というと聞こえは良いが、同じ状況に留まり続けるという事自体が不自然に思えるのは、自分が文明に依存している人間だからか。答えの出ない疑問が残る。
  • ヤノマミ
    小さな畑を女が耕し、ほぼ狩猟採集に近い生活をする部族ヤノマミに密着取材したNHK記者の体験記。弓矢で狩りをし、死んだ親戚は
    持ち物ごとすべて焼いて家族の囲炉裏に埋める。人は死ぬと精霊となって天に行き、精霊の寿命が終わると地に戻って虫となって消える。女だけで森で出産をする。生まれたばかりの子供はまだ精...続きを読む
  • ヤノマミ
    ヤノマミ族との共同生活の記録。ヤノマミでない人という意味のナプと呼ばれて、歓迎されるでもなく拒絶されるでもなく、住むところを与えられるところがすごく不思議です。主に男性を見ていると身体能力を生かした狩猟が仕事で大家族分の獲物が得られるとあとはクウネルアソブの生活に見えますが、すぐそこまで文明がやって...続きを読む
  • ヤノマミ
    ヤノマミはシンプルだ。そもそも文明というものとほとんど接触しない暮らしを営んできた部族に我々の常識が通用するはずがなく、その行動が我々の目にどれほど奇異に映ろうとも、彼らは彼らのルールに従って生きているにすぎない。にもかかわらず、保護の名の下に彼らに予防接種を行い重病の者は都市の病院で治療する、ある...続きを読む