金重明のレビュー一覧

  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで
    「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで
    著:金 重明
    ブルーバックス B2227

    おもしろかった
    見えざるルール、微細なものに潜む隠れた真実、まさに、「神は細部に宿る」だ!
    科学万能の現代、わからないものはほとんどないとみんな思っているに違いない
    だが、それは誤りである。古代から現代、...続きを読む
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで
    とてもわかりやすく、簡潔にまとまっていて面白かった。微分積分も線形代数も大事だが、こういう数学が、数学自体の今後の進歩や新しい応用の基礎になっていくように思う。広く読まれてほしい。
  • 世界は「e」でできている オイラーが見出した神出鬼没の超越数
    以前読んだ『不思議な数eの物語』もそうだったが、"e"についての端的な説明はなく、こんなところにも出てくる、こんなことしても出てくる、という話がいろいろ。まぁ、そういうふうにしか説明できないのだろうが、いまひとつモヤモヤが… 『不思議な数eの物語』よりはだいぶわかりやすい。
  • 方程式のガロア群 深遠な解の仕組みを理解する
    貪るように読んだ。これまでガロア群について何冊も学んだけれども、肝心なことが分からなかった。定理と結果はどれも追えた。理解した。しかし、なぜ方程式が代数的に解けないのか、体感として分からなかったのだ。

    文章は読めてもメッセージが掴めない状態だった。

    本書はこれまでの本を映画で言うと逆戻しで学んで...続きを読む
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで
    年末年始の帰省のお供に一読。
    カオスやフラクタルなど用語は聞いたことはあるが具体的なイメージができていなかったことに対して、一定の理解が進んだことはよかった。
    一方、説明や章ごとのバランスが悪かったり偏りがあるようなところ、章間のつながりがいまいちわからなかったりと後一歩に感じるところも。
  • Kaggleコンペティション チャレンジブック
    『Kaggleで勝つデータ分析の技術』は教科書的に網羅した本だったけど本書はチャレンジの事例が書かれている。Kaggleに取り組みつつ「データ分析の技術」の次くらいに読むと良いか
  • 悪党の戦
    どちらかというと淫靡な異教の宗教の方が
    メインかもしれませんね。
    なんとか相手を倒そうとするために
    そういった方法を取られたとはよく聞くお話です。

    楠正成が出てくるお話です。
    いわゆるお上のものにくみしない
    「悪党」の生き方を貫いているもの。
    そんな彼がある戦いに巻き込まれていきます。

    最初の方...続きを読む
  • 物語 朝鮮王朝の滅亡
    1392年、李成桂によって朝鮮王朝は始まった。この本は近代資本主義が東アジアを飲み込んでいく過程で朝鮮王朝が巻き込まれ滅亡していく過程を描いている。時代は、党争を抑え王権を確立しようとした英祖と正祖から始まる。儒教国家と言われた朝鮮王朝だが、儒学と実学の戦いでもあった。実学派が勝っていたらば、どのよ...続きを読む
  • 物語 朝鮮王朝の滅亡
    幕末日本の開国にあたって、多くの人物が様々に考え行動したことは多くの日本人が知るところであるが、同じように開国を迫られた朝鮮王朝支配下の人々はどうだったのか。この本を読めば、日本同様、様々な人物が様々に考え行動していたことがわかる。福沢の脱亜論の是非を論ずるにも、まず、こうした歴史を学ぶ必要があると...続きを読む
  • やじうま入試数学 問題に秘められた味わいのツボ
    中学入試から東大の入試まで取り上げて、色々な数学にまつわる話を読むことができました。
    特に、「ローカルルールの押しつけ」の章については、「確かに」と思いながら読んでしまいました。
  • Kaggleコンペティション チャレンジブック
    過去の4つのコンペティションの事例を元に、ベースラインの作り方や上位入賞者の解法の分析など、Kaggleを始めた後のヒントになる本。
  • 世界は「e」でできている オイラーが見出した神出鬼没の超越数
    不思議な超越数であるオイラーのeについて、とはしていますが、作者さんが途中であちこち脇道にもそれながら、全体としてキモチよく書き上げた感じの内容でした。初心者にもできる限りわかるようにしつつ、その奥深さの一端に触れた感じがしました。
  • 世界は「e」でできている オイラーが見出した神出鬼没の超越数
    複雑系の科学は始まったばかり。そこでは eが活躍するだろうとのこと。eと iの不思議で美しい関係が面白かった。
  • やじうま入試数学 問題に秘められた味わいのツボ
    中学〜大学入試の数学の問題から派生するエピソードを添えて紹介されている。クイズ形式で聞いたことがある問題から、ゼータ関数の面白さまで、数学の分類とは離れて自由気儘に展開されている。数の手品として使えそうな内容も含まれている。分数での表現にこだわった古代エジプト、江戸時代に独自に発展した和算からは、時...続きを読む
  • 物語 朝鮮王朝の滅亡
    朝鮮王朝末期の18世紀より韓国併合までを
    学者や外交の視点から解説する一冊。
    同岩波新書の「近代朝鮮と日本」と重複する内容が多く、
    総じて他書の方が記載がていねいでわかりよいと感じた。
    その一方で朝鮮において19世紀前半の西洋科学技術受容の空白が
    朝鮮の遅れを招いたという観点は面白い。
  • 物語 朝鮮王朝の滅亡
    控えめに「物語」をつけているだけでしょうね。
    著者のあとがきで言われているように、歴史に忠実であることを心がけておられるようですし、決して架空をでっちあげた「物語」ではないです。
    日本史は日本の文科省中心の教科書でしか勉強してこない日本人ですから、近隣諸国の歴史観、視座で眺めるのは新鮮です。
    確かに...続きを読む
  • 悪党の戦
    楠正成を読もうと思ったら、密教の話だった。
    馬鍬いを悟りに至る方法とする宗派?はたまに題材で見かける。
    特に面白いということもなく、ちょっと時間を損したような感じ。