金重明のレビュー一覧

  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで

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    コッホ曲線。フラクタル図形の線分の長さや面積が無限になるというのは面白い。複素数におけるフラクタルとしてのジュリア集合、マンデルブロ集合、美しすぎる。カウフマンの研究人生、カオスの縁をはじめいずれの話題もとても面白かった。P. W. Andersonの” More is different“だと思った。複雑系からの創発こそ科学の面白みの醍醐味なのかもと思った。

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    2024年12月27日
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで

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    「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで
    著:金 重明
    ブルーバックス B2227

    おもしろかった
    見えざるルール、微細なものに潜む隠れた真実、まさに、「神は細部に宿る」だ!
    科学万能の現代、わからないものはほとんどないとみんな思っているに違いない
    だが、それは誤りである。古代から現代、いまも、世界は、複雑系というなぞに包まれている

    気になったのは、以下です。

    ニュートンの有名な言葉 万有引力を発見したときの視野をさして
    「わたしが巨人の肩に乘ったからです」

    微分方程式は解ける、教科書にはそうある、でも、真実は違う、教科書にあるのは、人が解くことができる微分方程式しか載ってい

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    2024年03月05日
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで

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    とてもわかりやすく、簡潔にまとまっていて面白かった。微分積分も線形代数も大事だが、こういう数学が、数学自体の今後の進歩や新しい応用の基礎になっていくように思う。広く読まれてほしい。

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    2023年06月30日
  • 世界は「e」でできている オイラーが見出した神出鬼没の超越数

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    以前読んだ『不思議な数eの物語』もそうだったが、"e"についての端的な説明はなく、こんなところにも出てくる、こんなことしても出てくる、という話がいろいろ。まぁ、そういうふうにしか説明できないのだろうが、いまひとつモヤモヤが… 『不思議な数eの物語』よりはだいぶわかりやすい。

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    2022年01月28日
  • 方程式のガロア群 深遠な解の仕組みを理解する

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    貪るように読んだ。これまでガロア群について何冊も学んだけれども、肝心なことが分からなかった。定理と結果はどれも追えた。理解した。しかし、なぜ方程式が代数的に解けないのか、体感として分からなかったのだ。

    文章は読めてもメッセージが掴めない状態だった。

    本書はこれまでの本を映画で言うと逆戻しで学んでいくような、新鮮な驚きがあった。あれはそういうことだったのか!という驚きである。

    このような本を形にしてくれた著者に感謝したい。

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    2020年06月29日
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで

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    今更ですが複雑系について。ライフゲームやDNA、フラクタルなど。全ての要素が互いに影響し合い創発へ。最適解はなく、あるのはその場の最良解。動的安定。

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    2025年08月12日
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで

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    2025年7月15日、5のつく日なので本を数冊まとめ買い。買い忘れないようにリストから消してたら、「精神の幾何学」がメルカリで新規出品された(1,190円)。そして、読書メーターでレビューを読んでたら「arisa」さん1人だけ書いてて、すごく理系が強そうだと思って、その方のほかのレビューを見たら、この本があった。

    arisaさんのレビューは書いてなかった。

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    2025年07月15日
  • 世界は「e」でできている オイラーが見出した神出鬼没の超越数

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    数学の色々な場面で出てくる”e”が同じものとは驚き。何か自然界を支配しているもののように思えてくる。

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    2025年07月14日
  • はじめてのガロア 数学が苦手でもわかる天才の発想

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    数学者・ガロアについて書いた一冊。

    内容は面白かったが、自分に数学的知識があればもっと彼の偉大さを理解できるのだろうと感じた。

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    2025年01月18日
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで

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    ネタバレ

    生物は無数の化学反応からなる機械だとは認識していたが、どうやってその秩序を保っているのかという疑問が頭のなかにずっとあった。この本から複雑系の入り口を知り、謎めいた秩序が少しだけ解かれたような気がする。
    秩序とカオスの間の「カオスの縁」で、影響し合う構成要素のそれぞれが統率者なしに自己組織化する。アミノ酸やヌクレオチドなどのペプチドが、カオスの縁で相転移して最初の原細胞となり、生命が生まれた。身体のなかでは無数の細胞が自己組織的に化学反応を繰り返している。人間社会で統率者なしの秩序を実現できれば平和な世界が訪れるかもしれないな、と淡い希望を抱かされた。

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    2024年10月21日
  • はじめてのガロア 数学が苦手でもわかる天才の発想

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    数学嫌いの編集者が理解できるように書かれた本とされている通り、わかりやすく、かつ、読みやすくまとまっています。

    前半の研究史のパートも面白いのですが、
    これがあるからこそ、その後の「計算の上を飛ぶ」凄さが際立ってきて、
    後半の小難しいパートも最後まで興味深く読み進
    められました。

    数学的な内容についても、必要な概念を事前に無理なく導入してから進む構成となっていて、事前知識がなくても大丈夫。
    (自分は数学徒でないので数学的な厳密性については判断しかねますが)

    もう少し詳しく知りたいと思う箇所もありましたが、そこを追いはじめると痛い目をみるのかな…

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    2024年09月21日
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで

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    年末年始の帰省のお供に一読。
    カオスやフラクタルなど用語は聞いたことはあるが具体的なイメージができていなかったことに対して、一定の理解が進んだことはよかった。
    一方、説明や章ごとのバランスが悪かったり偏りがあるようなところ、章間のつながりがいまいちわからなかったりと後一歩に感じるところも。

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    2024年01月06日
  • Kaggleコンペティション チャレンジブック

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    ネタバレ

    『Kaggleで勝つデータ分析の技術』は教科書的に網羅した本だったけど本書はチャレンジの事例が書かれている。Kaggleに取り組みつつ「データ分析の技術」の次くらいに読むと良いか

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    2021年06月13日
  • 悪党の戦

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    ネタバレ

    どちらかというと淫靡な異教の宗教の方が
    メインかもしれませんね。
    なんとか相手を倒そうとするために
    そういった方法を取られたとはよく聞くお話です。

    楠正成が出てくるお話です。
    いわゆるお上のものにくみしない
    「悪党」の生き方を貫いているもの。
    そんな彼がある戦いに巻き込まれていきます。

    最初の方は運が味方をしていましたが
    だんだんと雲行きも怪しくなっていき…
    ついぞ落日の日がやってきます。

    何だろう、やっぱり異端のものは
    受け入れられないんだろうなぁ。

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    2019年04月04日
  • 物語 朝鮮王朝の滅亡

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    1392年、李成桂によって朝鮮王朝は始まった。この本は近代資本主義が東アジアを飲み込んでいく過程で朝鮮王朝が巻き込まれ滅亡していく過程を描いている。時代は、党争を抑え王権を確立しようとした英祖と正祖から始まる。儒教国家と言われた朝鮮王朝だが、儒学と実学の戦いでもあった。実学派が勝っていたらば、どのような歴史になっていただろうか。読んでいて日本がこの半島になした出来事に胸が痛い。我々日本人はあまりにもこの歴史を知らなすぎるのだろう。いや知らせない力が働いているのだろうか。それもますます強くなって。最後に申采浩の「朝鮮革命宣言」の全文が載せられている。

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    2019年01月29日
  • 物語 朝鮮王朝の滅亡

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    幕末日本の開国にあたって、多くの人物が様々に考え行動したことは多くの日本人が知るところであるが、同じように開国を迫られた朝鮮王朝支配下の人々はどうだったのか。この本を読めば、日本同様、様々な人物が様々に考え行動していたことがわかる。福沢の脱亜論の是非を論ずるにも、まず、こうした歴史を学ぶ必要があると感じた。

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    2016年08月03日
  • やじうま入試数学 問題に秘められた味わいのツボ

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    中学入試から東大の入試まで取り上げて、色々な数学にまつわる話を読むことができました。
    特に、「ローカルルールの押しつけ」の章については、「確かに」と思いながら読んでしまいました。

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    2015年06月14日
  • はじめてのガロア 数学が苦手でもわかる天才の発想

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    早熟の天才、ガロアが残した功績のうち、特に群に焦点を絞って説明した書。人物伝としてのガロアの人生はとても面白かったです。

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    2025年10月15日
  • はじめてのガロア 数学が苦手でもわかる天才の発想

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    17歳で数学的革命をおこし20歳(1832年)に謎の決闘で死んだガロアの残した「累乗根で方程式が解けることの条件について」に書かれた群論、特に正規部分群までを解説した本。初心者にも必要最低限のことが理解できるらしい。
    ガロアは方程式を論じる過程で、方程式の根の置換群という代数的構造を発見した。そして、その代数的構造によって、無限に広がり複雑怪奇な変化をともなう数の世界において、群によって規定される構造こそが重要であると宣言したそうなのだ。

    以下ネタばれ備忘録
    ・古代からガロアまでの数学
     アルゴリズムを追求する
    ・ガロアから現代までの数学
     全体の構造を探求する
    ・方程式を解く鍵は二項方程式

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    2025年05月14日
  • はじめてのガロア 数学が苦手でもわかる天才の発想

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    栄光なき天才たち、という漫画でガロアを知ってから数十年。ようやく群論に手を出した。わかったような、ないような、、
    小学生でもわかるはずなので、近いうちに再読してみたい

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    2025年04月29日