早島大祐のレビュー一覧

  • 足軽の誕生

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    室町時代後期(特に応仁の乱以降)に出現した足軽がどこからやって来たのかについて、当時の一次資料(日記とか)を参考にしながら探究してゆくという内容。

    社会の変化は様々な要因が複合的に絡み合った結果起こるのが世の常であり、その意味でこの本の著者も幕府側の事情のみならず地方の荘園システムの変容、国人レベルの武士の活動等を追いながら分析している。

    室町時代ってカオスやなぁとしみじみ思う(笑)

    惣村や一味といった百姓サイドからの記述が少なく、もう少し多角的視点が欲しかったのが玉に瑕。

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    2023年08月30日
  • 室町幕府論

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    『麒麟がくる』からの遠い連想で久方ぶりに再読。なかなか面白かった(要するに覚えてなかったということですが)。
    延暦寺の立ち位置とか義満の成り上がり振りとか色々ポイントはありますが、やっぱり朝廷(もっと言えば天皇)の存在は、日本土着の信仰に繋がるんですかなぁと改めて思った次第。
    義満も信長も誰もが「滅ぼす」ということ自体を考えていないことからも、その存在の異次元さが判ろうというもの。摩訶不思議ではあるけれど、信仰と考えれば腹落ちします。

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    2021年03月13日
  • 徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか

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    室町時代の徳政令を通じて、中世世界の変化と混乱を描き出している。歴史だけでなく法哲学を含む内容はなかなかのボリュームだった。

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    2020年08月14日
  • 明智光秀 牢人医師はなぜ謀反人となったか

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    今年の大河ドラマの主人公、明智光秀について、牢人医師、早口など新たな人物像を提示している。これまであまりみたことのない資料を根拠に示しているところが興味深い。

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    2020年06月24日
  • 徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか

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    キャッチーなタイトルの割に、もはや超ガチな歴史学術分析書なんですが(笑)。
    初めて歴史学の本を読んだよ、という意味では、自身のなかで、なかなかニューだった。
    一応、書きぶりは、一般読者向けになっている。専門用語の詳細な説明もある。

    基本的には面白く読んだし、構成の仕方はさすがなかなかうまい感じは受けたが、
    ところどころ使われている比喩がああまりうまくない気がしたのと、句読点の付け方がどうもちょっと読みにくい気がしたのと(趣味の問題もあるかもしれないけれども…)は、やや気になった。まぁ、小説ではないので、文のうまさを求めても仕方ないのですが(^^;)。

    本編は、徳政令の歴史上の変遷を追いかけ

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    2019年08月07日
  • 徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか

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    人々が徳政令の評価を変えていった流れが書かれた本。

    徳政令を巡る騒動を残っている資料を基に解説しながらどう世の中が変わっていったのかが書かれている。
    当初は債権者の社会的立場が低かったり、利子が容易に元本以上になっていたりした時代には”徳政”であった法も、時代とともに債権者をないがしろにし過ぎたらにっちもさっちもいかなくなったり、あまりにも乱発されたり、悪用ともいえる上手く立ち回る人間が出てきたりした結果、徳政になりえず社会を乱すだけになっていくにつれて評価も変化してしまう様が解説されている。

    相殺の精神とでも言うべき、一つの論拠を基に話を進めるのではなく自分の主張を通すために相手の論理と

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    2019年03月30日
  • 徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  中世とは何か~債務破棄が徳政と呼ばれた時代
    第2章  正長元年の徳政一揆、室町幕府を飲み込む
    第3章  法と法のシーソーゲーム
    第4章  室町の格差社会
    第5章  過剰負荷社会の誕生
    第6章  「大法」に飲み込まれる人々
    第7章  接触する法と社会
    第8章  「裁定者」の誕生
    第9章  分断される一揆
    第10章  徳政に侵食される社会
    第11章  貸借・土地売買と徳政
    第12章  シーソーゲームの終わり
    終章   「新しい人」の登場~文明の転換期としての戦国時代

    <内容>
    意外と大部である(310ページ)。ただ、「徳政令」をキーワードに中世から近世へと転換してい

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    2018年10月30日
  • 足軽の誕生

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    戦闘要員としての足軽の誕生、というよりも、発生してしまったならず者としての足軽。そういう人が生まれた社会的・政治的背景を語る本。室町時代の京都はきらびやかだったから、闇もまた深いのだと。思っていたのとは随分違った本ではあった。都に多量の牢人がたむろする。政治が疲弊して爛熟する、と。いや、あんまり現代にこじつけて読むまい。

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    2013年01月02日
  • 足軽の誕生

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    (メモ)
    有力寺社が流通に携わり関所を設ける
    荘園の有力者が武家と結びついて領主に対抗
    商人の一族が足軽になる
    武家奉公人と地方の領地との係わり、朝廷とかかわり和歌を詠む

    史料をあげて推測を交えたエピソードが面白く、この時代の人々の生きざまが伝わってくる。

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    2012年10月23日