早島大祐のレビュー一覧
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キャッチーなタイトルの割に、もはや超ガチな歴史学術分析書なんですが(笑)。
初めて歴史学の本を読んだよ、という意味では、自身のなかで、なかなかニューだった。
一応、書きぶりは、一般読者向けになっている。専門用語の詳細な説明もある。
基本的には面白く読んだし、構成の仕方はさすがなかなかうまい感じは受けたが、
ところどころ使われている比喩がああまりうまくない気がしたのと、句読点の付け方がどうもちょっと読みにくい気がしたのと(趣味の問題もあるかもしれないけれども…)は、やや気になった。まぁ、小説ではないので、文のうまさを求めても仕方ないのですが(^^;)。
本編は、徳政令の歴史上の変遷を追いかけ -
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人々が徳政令の評価を変えていった流れが書かれた本。
徳政令を巡る騒動を残っている資料を基に解説しながらどう世の中が変わっていったのかが書かれている。
当初は債権者の社会的立場が低かったり、利子が容易に元本以上になっていたりした時代には”徳政”であった法も、時代とともに債権者をないがしろにし過ぎたらにっちもさっちもいかなくなったり、あまりにも乱発されたり、悪用ともいえる上手く立ち回る人間が出てきたりした結果、徳政になりえず社会を乱すだけになっていくにつれて評価も変化してしまう様が解説されている。
相殺の精神とでも言うべき、一つの論拠を基に話を進めるのではなく自分の主張を通すために相手の論理と -
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ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 中世とは何か~債務破棄が徳政と呼ばれた時代
第2章 正長元年の徳政一揆、室町幕府を飲み込む
第3章 法と法のシーソーゲーム
第4章 室町の格差社会
第5章 過剰負荷社会の誕生
第6章 「大法」に飲み込まれる人々
第7章 接触する法と社会
第8章 「裁定者」の誕生
第9章 分断される一揆
第10章 徳政に侵食される社会
第11章 貸借・土地売買と徳政
第12章 シーソーゲームの終わり
終章 「新しい人」の登場~文明の転換期としての戦国時代
<内容>
意外と大部である(310ページ)。ただ、「徳政令」をキーワードに中世から近世へと転換してい