倉成央のレビュー一覧
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認知行動療法でもアンガーマネジメントでもイライラが治らない人向け、一読の価値あり。思考・行動・感情は一セットになっていて、思考(認知行動療法)行動(アンガーマネジメント)でなく感情にフォーカスしてイライラを鎮める。具体的には怒りの感情を体の内側で感じ、息と共に吐き出すことを繰り返し行う。怒りの感情が減った後に残る悲しみや恐れを感じ、これもまた息と共に吐き出す。怒りの理由やこの後どのような行動をとるかは考えず、怒りや恐れを感じる。繰り返すとニュートラルな状態になるのでその後の行動は後から考えれば建設的な行動をとりやすい。
この本では体の緊張を抜いて息と共に吐き出すことをオススメしていたが、紙に感 -
Posted by ブクログ
ふと手に取った本だが、僕にとっては共感できるところが多くあった。
話は、行動するのにエネルギーを使う父と、父と同じような悩みをもつ子供で展開していく。
父の悩みや、対処行動は僕もやったことがあり、それでも解決方法がわからないっていうところが、非常に共感できた。
あれこれ考えることを改善する方法は最後の方に少し(全体の1/5程度かも)書かれているだけだが、それまでのあれこれ試したという前半部分が後半の説得力を上げている気がする。
改善方法は、認知行動療法の自動思考記録表に近いのかなと感じた。
幼少時代の親の接し方が大人になっても影響が出てくると述べられているので、これから子育てする人たち -
Posted by ブクログ
ネタバレ考えすぎて動けない人の心にブレーキをかけている不安、根拠のない心配、そして根源にあるインナーメッセージをリセットする方法が丁寧に述べられている。
行動にブレーキをかける代表的なインナーメッセージは、「私は行動してはならない」「私は決めてはならない」「私は重要ではない」「私は欲してはならない」「私は考えてはならない」「私は見えてはならない」
そうした原初体験の再生と感情の受け止め、望んでいた「ゆるしのメッセージ」を子供の自分にあげること。
個人的には、「私は考えてはならない」に対して「間違ってもいいよ。あなたはどうしたい?」のいやしのメッセージがしっくりときた。
主人公の直樹が、誰かに導かれるで -
Posted by ブクログ
問題解決術というタイトルはついているが、
不安を根本から取り除くためのテクニックという感じ。
タイトルから勝手に、
「考え過ぎて動けない時にどのように抜け出すか」というものかと思って買ったが、
少しイメージと違って、
「そもそも不安を感じないよう、不安のもとを取り除く」方法が書かれている。
思ったより本質的とも言える。
不安に思っている時は、
根拠のない悪いことをイメージし(思い込み)、
それを思い込んでいるという。
その思い込みを外せばよく、
それは原体験というか、
その思い込みに至った幼少期の感覚を塗り替える。
以上がこの本の論旨だと理解した。
同じものをみても不安に思う人とそうでな