思い⇒環境分析⇒事業ドメイン(幹)⇒成長戦略⇒競争戦略⇒マーケティングミックス(戦術)
思い(土壌)⇒
環境分析(幹)⇒事業ドメイン
⇒成長戦略(枝葉)⇒競争戦略⇒マーケティングミックス
事業計画はまさに一本の木である。木を構成する『土壌』『幹』『枝葉』が事業計画の基本となる
P26の絵を載せる
...続きを読む
■思い(土壌)
・会社経営において、『土壌』は、まさに経営者の「○○がしたい」という「思い」です
・まわりの環境がこうだから、時代のニーズがこうだからといった条件に照らし合わせて考え付くものではありません
・自分の純粋な思いや、こうありたいという理想を表現する
・木は肥沃な土壌がなければ育たない。ですから、一番大切なのは土壌となる「思い」です。
■環境分析(幹)
・立派な『幹』を立てるには、幹を立てる「環境」について、徹底的に分析するという作業が必要になる
・「自社がどういう状況にあるのか?」「どこが会社の成長市場なのか?」と会社の周りの市場をしっかり分析する
[環境分析手法=SWOT分析]
・P32の絵を載せる
?内部環境で好影響を持つ要素=強み
?内部環境で悪影響を持つ要素=弱み
?外部環境で好影響を持つ要素=機会
?外部環境で悪影響を持つ要素=脅威
の4つに分けるのがSWOT分析です
1920年代にハーバード・ビジネススクールで開発されたもの
強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)
■事業ドメイン
事業ドメインとは、環境分析をもとに、以下の3つの要素を明らかにすること
・対象とする市場はどこか?(顧客はだれか?)
・その市場(顧客)のニーズはなにか?
・自社の強みはなにか?
ちなみにセブンイレブンは
・対象とする市場はどこか?(顧客はだれか?)⇒一人暮らしの若者
・その市場(顧客)のニーズはなにか?⇒時間的利便性、距離的利便性
・自社の強みはなにか?⇒日用必需品に絞った徹底的な品揃え
という事業ドメインを作成し、大きく成長した
■成長戦略
成長戦略とは、経営環境が刻々と変化していく中で、持続的な成長のための次の施策、次のステップを考えること
成長マトリックP67の絵を載せる
第一方向・・・新市場開拓戦略(自社の強みを生かす製品やサービスを新しい市場へ展開してゆく)
第二方向・・・新商品開発戦略(既存の市場に対して新しい製品やサービスを提供してゆく)
第三方向・・・多角化戦略(新しい製品やサービスを新しい市場に展開する)
例)第三方向⇒富士フィルムが本業であるフィルムで培った浸透・吸収技術を活用して、化粧品に進出
■競争戦略
競争戦略とは、競業他社に対しての優位性を確立する、もしくは優位性を確認する作業である
この段階で、競争優位性が確認できなければ、前にさかのぼって、事業ドメインの設定が間違っていたのではないか
、あるいは、環境分析で重要な要素を拾い忘れたのではないか、といったことを考え直し、修正する必要が出てくる
ポジショニングマップ
⇒ポジショニングマップとは、競合他社との差異を明確にするために、独立した二つの評価軸を用いて、
自社の優位性を検討するツールのこと
軸を決めるときに重要なことは、相関性のない、独立した軸をおくことである
軸が決まらなかったら、事業ドメインでしようした市場、ニーズ、自社の強みのうち2つを使用するばよい
■マーケティング・ミックス
・戦略でなく戦術なのである
・4P(Product、Price、Place、Promotion)
気になったセンテンス
会社の経営とは、ズバリ「幹を立てること」、つまり、事業ドメインを設定することです。繰り返しますが、
しっりとした「幹」を立てる前に、オペレーションの施策、つまり「松葉」の部分をあれこれ議論しても、まったく意味がありません。
もっと踏み込んでいえば、経営の仕事は「幹」を立て、育てることであり、「枝葉」をどう生えさせるかといったことは本来、
経営者の仕事とは言えないのです
戦略と戦術は良く似たt言葉ですが、まるで違うものです。
幹作りこそが戦術そのものです。いっぽう、枝葉の部分、すなわち経営のオペレーションをどのように策定するかというのが
戦術になります。つまり、戦略から派生するのが戦術です