中山茂のレビュー一覧

  • 帝国大学の誕生

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    ・帝国大学のモデルはドイツではない。ドイツは「学問の自由ー修学の自由、教授の自由」(学年制ではなく試験はなく卒業資格もない。)。帝国大学成立までは、大学南校ー東京大学、大学東校ー医学校(独)工部大学校(英仏蘭独)、司法省法学校(仏)が並び立ち、当初は工科が優勢。
    ・帝国大学は官僚養成だが、ドイツ・オーストリアの官房学ではなく法科中心。立法による近代国家育成が目的であり、工科をしのぐ。法科は、司法省法学校、東京大学法学部・文学部政治及理財学科がまとまる。
    ・官僚養成は、フランスを除くヨーロッパの古典学重視ではなく法学重視ではあったが、法学といっても実学・技術法学ではなく虚学法学。高級官僚の権威付

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    2025年08月30日
  • パラダイムでたどる科学の歴史

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    読んで本当に勉強になりました。何というか科学も階段型で発展しているんだな〜、人の成長も似ているのかな〜、これからは量子なのかな〜(よく理解していませんが)。

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    2021年07月18日
  • パラダイムでたどる科学の歴史

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    「今、まさにパラダイムの変革期」などという言葉を、よく耳にする。しかし、この台詞、いつの時代にも言われてきたような気もする。実際に、いつの時代にも変革は起きているのだろう。問題は、それがどの程度の規模のものなのか、どういった意味を持つのか、その全容を変化の最中に把握しずらいことにある。

    これを見据えるための有効な手段として、過去に起きたパラダイムを検証するというやり方がある。今まさに起こっている変化を点として見るのではなく、過去からの時間軸に沿ってプロットすることで、明確になることは多い。本書は科学の歴史を、そんなパラダイムに沿って見つめ直した一冊である。

    ◆本書の目次
    第1章 「科学」と

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    2011年07月04日
  • 天の科学史

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    いままで「天文学」という言葉をざっくり使用していたが、この本を読んで天文学が関わる分野の広さに驚いた。
    とりわけ、天文学がどう発展してきたか、ということに関して占星術や暦の話が出てきたのが非常に面白かった。

    細かい数式なども出てこないので、学問の書として、というよりも新書として気軽に読める一冊だと思った。

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    2025年06月16日
  • 西洋占星術史 科学と魔術のあいだ

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    占星術を科学として捉えてその歴史を描く、という方向性が面白い。特別な才能がなくても、法則性に則り占うことができる。つまり、科学の再現性である、と。体系化した占いは科学?

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    2021年11月22日
  • 西洋占星術史 科学と魔術のあいだ

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    今ではもうすっかりスピリチュアルの領域になってしまっているが、かつてら占星術もれっきとした学問だったことがよくわかった。歴史が体系的に書かれており面白い。

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    2021年10月28日
  • パラダイムでたどる科学の歴史

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    ネタバレ

    パラダイム;一定の期間、科学の問い方と答え方のお手本を与えるような古典的な業績
    パラダイムとは、大発見、大発明、大証明。

    科学の発展とは、パラダイムシフトとそれに続く通常科学の進歩・進化により実現される仕組み。

    アリストテレス
    「フィジカ(自然論)」、「デカエロ(天体論)」

    科学とは何か?
    科学の定義は、時代や場所により変化する。
    「科学とは、伝達できる知識」

    科学と技術の関係。
    科学者がやるものが科学、技術者がやるものが技術。
    伝統的学者とマルクス主義者の論争。
    「学者 対 職人」

    ニュートン『プリンキピア(自然哲学の数学的原理)』
    アインシュタイン『一般相対性理論』
    近代とは

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    2019年03月04日
  • パラダイムと科学革命の歴史

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    本書の原典である『歴史としての学問』のその後を知りたく、手に取った。あとがきでは著者自身が「自分の仕事について論じる最後の機会」と述べている。学問のデジタル化により、議論が双方向的に促進されることを推定し、学問がさらに市民社会に広がるとした。最後に「学問論も科学革命」を受けると指摘している。このことから学問と科学を扱う大学も、革命を受け入れざるを得ない時代だと感じた。

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    2014年04月19日
  • パラダイムと科学革命の歴史

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    30年ほど前に出した「歴史としての学問」というタイトルの復刊本。トマス・クーンの「パラダイム論」を中心に科学史について論じている。「パラダイムシフト」に代表されるように言葉だけが本来の意味を見失い、暴走している感があったが、源流はここにあったようです。

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    2013年06月27日
  • 西洋占星術史 科学と魔術のあいだ

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    占いに興味あります。ということで、西洋占星術の歴史にも興味を持ってみようと手に取った本。
    長〜い歴史です。それもあっちこっち寄り道しながらの順風とはとてもいえない変遷に、その複雑さを感じます。

    星占いには天変を知るものと運命を知るものと2種類あります。天変の方は、空の異変を観て何かが起こる予兆とするもの。確かに、王様の側近が空の様子を観て、「凶兆が!」とか言ってる場面がよくありますな。初めはこちらの占いが主流で、王や帝など、統治者のためのものでした。
    これが時代が変わったり、他地域に渡っていくと少々趣を変えて、合議制が布かれていたギリシャでは、民衆のためにその運命を知るための占いになっていき

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    2025年06月21日