桂木希のレビュー一覧

  • 支配せよ、と世界樹は言った
    『彼らの時間は生きる努力のために費やされ、貧しさは憂えても、恨みに思う暇すら許されてはいない。今を生きる以外に余裕はなく、生まれてから老いるまで、ただひたすらに生き、ひとたびも生を恨まない。
    それがこの人間世界の殆どを構成している巨大な底辺なのだ。世界を俯瞰すれば、言い尽くせぬほどにも多様広大でも、...続きを読む
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    近未来の金融SFハードボイルド作品。
    クオリティの高さが半端じゃない。

    登場人物に冗長なところや嘘くさいところが全くない。特に主人公はともすれば、という役回りにも関わらず、惚れそうになるくらいそのスタイルは徹底している。

    他の作品もぜひ読んでみようと思う。
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    コン・ゲーム小説って
    なんでこんなに面白いんだろうか…!
    騙し騙されの展開と
    最終的な黒幕は誰なのかという謎に
    ハラハラどきどきした。

    世界情勢とか経済に詳しければ
    10倍は楽しめた作品だと思う。
    私の頭ではなんとなくしか駆け引きが読めなかったので
    そこが悔しい。
    なんでもっと頭よくなかったんだ私...続きを読む
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    金融取引の電子化、その新しい世界でアジア、アメリカ、EUの切れ者たちが覇権を奪いあう。そして裏で進められる陰謀。スピーディーで次が読みたくなるストーリーが素晴らしい。キャラクターの設定も良い。
    特に世界が舞台の小説で、日本人がその才を買われて「実行役」を担うところがグッとくる。
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    旧世界のヨーロッパ系の財閥、アメリカのネット寵児、アジアの華僑の3代勢力がネット経済の覇権を争う話。橘玲さんや服部真澄さんに近い感じで、あまり専門的すぎずに面白く読むことができました。
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    IT技術とそれに引きずられる世界経済の中での闘争という、一見とっつきにくいあらすじながらキャラクターが秀逸な物語。半分越えてからが怒濤の勝負!
    とはいえ、決着、というか「勝者」の選択を東洋的に感じたのは私だけでしょうか。主人公(?)が一番つかめないが、一番納得がいくキャラクターでもありました。

    ...続きを読む
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    世界経済を舞台に、古くから世界を支配してきた特権階級に反旗を翻すお話。

    登場人物が多く、序盤はそれぞれの紹介も兼ね場面転換が多いので、ペースはゆったり。
    中盤から後半にかけての展開は圧巻。
    経済用語が多く、正直とっつきにくい類の話だと思うけど、それを全く感じさせない筆力と構成に感動しました。
    それ...続きを読む
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    金融小説。
    ITが金融業界に及ぼす影響は?というお話なのでしょうか??

    ハゲタカとか波の上の魔術師とか好きなら好きかも。
    ITに詳しくなくても、金融に詳しくなくても面白く読めちゃうと思います。
  • ブレイキングポイント 日銀金庫攻略完全マニュアル
    理屈っぽいミステリです
    専門的な話が飛び交うが、基本最初から最後まで主人公が奔っている、理不尽な犯人の要求に従うだけの主人公は悲惨であるが、物語も周囲で同時に進んでいく
    テーマは子供の命であり、途中の知識を前提にシミュレーションした世界の動きの中で得られる者の意味

    ああ、ネタバレないようにかけない...続きを読む
  • ブレイキングポイント 日銀金庫攻略完全マニュアル
    日銀金庫完全攻略マニュアルという副題が着いている通りの内容だが、こり過ぎの印象。途中で細かい部分を追って行くのが嫌になってしまった。
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    ちょっとバタバタした印象〜。規模がでかい話だけど、今一つピンとこない部分があった。キャラはたっていた。
  • 支配せよ、と世界樹は言った
    経済の話とITの話の融合。

    全世界で金融の取引には共通通貨を使おう→立ち上げ時に人為的なトラブル発生→誰がこの勝負に勝つか的な話。ちょっと違うか。

    前半は正直経済音痴の自分にはつらかった。だからなんやねんと。
    だけど後半の勝負に差し掛かってからのスピード感がたまらない。

    しかし全世界に流通して...続きを読む