宮本直美のレビュー一覧

  • ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか

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    オペラからの歴史、ロックなどの音楽との関係、ミュージカルの技法など。面白く読めた。ミュージカルの舞台を見たくなる本。

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    2026年01月12日
  • ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか

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    ネタバレ

    自分は常に頭の中に音楽が流れているタイプで、集中するとたとえ職場であっても鼻歌を歌い出してしまう迷惑極まりない人間なので、音楽が常にそばにあると言うのは全然不思議じゃない。むしろ仕事場でストレスが溜まっていたりすると、突然誰かが歌い出したら面白いのになぁなんてことを考えているタイプの人間だ。

    ただ確かに言われてみると感情が盛り上がってきたとはいえ、いきなり登場人物が歌い出すと言うのは結構不思議だ。その疑問や「不思議さ」に真正面から回答しようとするのが本書だ。

    読んでまず 驚いたのは、 ミュージカルは歴史的に見れば オペラよりも後にできたもで、もともとはオペラのように全てが歌によって構成されてたということだ。 つまり、ミュージカルは歴史的に発展をしていく中で、 歌によって表現されていた部分が言葉によって置き換えられていたということだ。

    そうなると、そもそも「ミュージカルはなぜ突然歌い出すのか?」といった 疑問そのものが成り立たない。セリフによって成り立っていた劇の一部が歌に置き換えられたのであれば冒頭の疑問は成り立つが、そもそも歌劇が源流であれば「劇中で歌が歌われること」は成り立たない。むしろ疑問として提示されるべきなのは「なぜ歌の一部がセリフに置き換わったのか」だろう。

    そして本書は、その疑問(歌がセリフに置き換わった理由)をミュージカルが発展していく歴史的な背景とともに丁寧に解き明かしてくれる。単に言えば、オペラのような重厚な芸術がアメリカにわたりより大衆化していく中で、商業的な観点から音楽がより取り上げられるようになり、今で言うポップミュージックのようになっていく過程で、歌の一部がセリフ化していったようだ。

    それでは冒頭の「突然歌い出すのはなぜか?」の疑問は、一般の観客のみが持つもの中と言うと、そうではないと言うのも、本書を読むとよくわかる。ミュージカルの製作者、あるいは作曲者は、作中で、突然キャラクターが歌い出すことに対して、やはり疑問を持っていたし、その違和感を解決するために芸術的な様々な試みを行っていたことが、本書を読むとよくわかる。

    本書ではそういった芸術論、あるいは美学的な問題を丁寧に語ってくれるが、もう一つ重要な視点として提示されるのがミュージカルは「ポピュラーエンターテイメント」で会ったということだ。もともとはヨーロッパに存在したオペラのような過激が、当時の新大陸であるアメリカにわたってきて、エンターテイメントとして進化していく中で、ミュージカルは大衆に対する芸術であり、同時に大きなビジネスとなっていった。

    つまり、ミュージカルの芸術的な観点というのは、常に大衆からの指示(=ビジネスとしての成功)とともにあったわけであり、ミュージカルにおいては「当時は評価されなかったが、現代においては価値がある」といった作品は、ほとんど存在しない。
    またビジネスとして常に新たな価値を一般大衆に提供するために、ミュージカルはロックといった新しい音楽や技術的な試みを積極的に吸収していった。

    特に本書を読んで印象的だったのは、スタンド式ではないマイク(俳優に直接くっつけることのできる無線式のマイク)が開発されたことにより、舞台の演出と俳優の動きに大きな変化が生まれたということだった。日本にいると、技術的な進歩が芸術的な要素を進化させることのイメージがあまりできないのだが、流石にアメリカでは新しい技術をどんどん導入することで、エンターテイメントも進化してきたということがよくわかる。

    「なぜ劇中で歌い出すのか?」といった素朴な疑問から、ミュージカルの歴史と学術的な解釈までを提示してくれる本書は、新書とは思えない情報量の多さが素晴らしかった。巻末にはスタンダードナンバーに対するアカデミックな視点も補遺として記されており、ミュージカル好きであれば、間違いなく知的好奇心を満たしてくれる1冊だ。

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    2025年01月03日
  • ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか

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    演劇学のガイダンスでおすすめされていたので読みました。そもそもミュージカルの元となったオペラはずっと歌うのが普通だった、セリフを言うのがむしろ変わっていたという学び。劇場でミュージカルが観てみたくなる一冊でした。

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    2024年06月01日
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

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    私は、観劇してキャトルでちょこちょこ買い物する程度のファンなので、会の皆さんの頑張りには感心します。頑張り過ぎて本末転倒になっている人もいるような…。しかし、熱心なファンの気持ちを利用している劇団はどうかと思う。

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    2014年04月02日
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

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    会の働きやチケット配分の仕組みが良く分かった。
    カレンダーの売上が成績に影響するんやとビックリ。
    ファンがスターの序列を内在化しているのは宝塚ならでは。

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    2023年03月31日
  • ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか

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    ロックンロール→ロックの台頭
    音響技術の進化
    市民オペラと市民ミュージカルの違いについて
    ハンズフリーでもマイクロフォンを使っていれば既にオペラではないような。

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    2022年12月11日
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

    購入済み

    面白かった

    私自身、あるスターさんのファンクラブに入ったばかりでしたが、チケット確保の仕組みや貢献の仕組みなど、不可解な点が多く、ファンクラブについて聞いてみたいことが山積みでした。
    本書を読んで、今までの疑問が解決したとともに、ファンクラブのスタッフの方々の努力や苦労が少しわかったような気がします。

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    2016年02月25日
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

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    宝塚が好きになって数週間だったので、よくわかっていなかったファンについて知ろうと思って読んだのですが、本当に分かりやすく体系的に書いてあって、驚きました。
    内容にも、すごく驚きや発見があって、衝撃の一冊でした。

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    2012年03月04日
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

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    社会がどのように形成されるか、のモデル実験のレポートを読んだような気がしました。特権とか奉仕とか競争とか優越感とかによって、憧れが制度になっていくのが面白かったです。

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    2011年09月18日
  • ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか

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    そう、ミュージカルって突然歌い出すんですよね!
    でも私はそれが大好きです。
    Sound of musicなんて大好きだし。
    歌が良いと、全てがよく思える。
    レ・ミゼラブルは映画でしか観たことないけれど。あの歌が聴こえてくると、心躍りますね。
    今度、舞台観に行きたいなー。

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    2024年01月05日
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

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    宝塚歌劇団から自殺者が出た。
    とはいえ、宝塚にはまったく詳しくないので、参考程度に本書を手に取った。宝塚そのものというより、そのファンたちに焦点を当てているので目的とはすこしずれていたが、それとはまたべつにおもしろいところもあった。「社会学」と銘打ってはいるものの、分析というよりファンの実態、仕組みを紹介している。

    けっこうな文量が割かれるのはガードと呼ばれる、入り待ち出待ちを仕切る役割である。これをやるのはファンではあるのだが、スタッフとファンの中間にあるようなひとたちである。そういうひとたちがいるらしい。公演中の拍手の仕切りからチケットの処理も任されたりするとのこと。重要視されるのは規律である。

    気色の悪い集団という印象は強いが、よく知らない世界の気持ちの悪いひとたちの話なのでおもしろかった。

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    2023年12月20日
  • ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか

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    ミュージカル好きにはたまらない本。特に音楽に着目し、ミュージカルの形態の変遷の歴史を辿っていく。

    ひとえに「音楽」といっても、その目的や形態によって、全く違う印象を観客に与えることがわかる。「フレーム内の音、フレーム外の音、オフの音」、「独唱、重唱、合唱」、「裏声か地声か」etc…

    「ショー」的なミュージカルにおいては、観客は「突然歌い出す」ことは当たり前のものと享受する。時代を経るにつれ、一貫したストーリーがミュージカル界においても重要視されはじめ、台詞世界のリアリティと歌の世界のリアリティとを、雄弁なアンダースコアによって「統合」し、「突然歌い出す」違和感をなくしていくようになった。

    ミュージカルというと、「アメリカ」「ブロードウェイ」という印象が強いが、実はアメリカ社会に突然生まれたものではなく、アメリカと、オペラ等のヨーロッパの歴史と文化を背負っているというのは勉強になった。

    頭の中にこれまで観た様々なミュージカルの音楽を駆け巡らせながら読んだ。またNYでブロードウェイ見まくりたいな。

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    2023年03月25日
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

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    比較・普遍化がなされていないので、社会学と銘打てるかどうかは微妙だが、劇団・ファンクラブ・ファンの相互依存的な構造が描かれていて面白い。

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    2011年06月11日