塚田努のレビュー一覧

  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    さいわいなことにというべきか、未だ私には縁のない世界のお話である。飯場やドヤの生活を、言いと思うが絶対イヤだと思うのか、読む人の反応は真っ二つに分かれそうだな。おそらく著者が経験した部分より、さらに酷く、闇が深い部分も多くあるのだろうが。
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    面白い。
    実体験のノンフィクション。
    著者と同様に、ホームレスとか、宿無しの日雇いで働いてる人とか、いわゆる社会のレールから外れてるような生き方に興味があるなあ。
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    日雇い労働者の街、通称ドヤ街。
    その中でも日本有数のドヤ街といえば東京「山谷」。
    実際行ったことはないのだが、地名は知っていた。
    頭に浮かぶ街のイメージは良くはない。ただそんな場所でも懸命に生きる人もいれば、温かい人情だってあることをこの本を読んで感じた。
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    いわゆるドヤ街と呼ばれる山谷と、工事現場の飯場などの滞在記。会った人との交流内容と、人間観察が主。

    ドヤ街という言葉は最早過去の物だと思うが、今で言うインターネットカフェやシェアハウスのようなものと言えばどうだろうか。

    金がない人の逃避先が酒やギャンブルからインターネットになっていると感じる昨今...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    日雇い労働者の実態が書かれたルポ
    山谷という場所はセーフティーネットになってるんだなと思った。
    やっぱりルポルタージュはなかなか接することのできない世界を生々しく知れておもしろい。知見が広まる。
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    今までの人生に疑問を感じている現役大学院生が飯場(はんば:簡単に説明すると住み込みで働ける土木工事)に潜り込みその実態をレポート。
    飯場での仕事内容や給与形態がわかります。
    人それぞれ人生がありまた価値観のおき方によってその人生も大きく変わっていくと思います。
    何が勝ち組で、負け組みであるのかが考え...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    <ごく普通の大学生の「僕」は、就職活動を前にしてドロップアウト。そして始めた東京・山谷でのその日暮らし。宿なし・金なし・家族なしの中年男たちと寄せ場や職安に通い、飯場の世界にも飛び込んでいく。彼らは、そして就職を選べなかった「僕」は、ダメな人間なのか?ドヤ街の男たちと寝食を共にした一人の若者による傑...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    当時、大学院生だった著者がドヤ街「山谷」や飯場に潜入し、その内側と現実世界を行きつ戻りつする最下層ルポ。ちょっと眺めるつもりで手に取ったのだが、あまりの面白さに一気読みしてしまった。

    ところどころ青臭い記述が鼻につくものの、日雇い労働者の生活、街、意識を的確にとらえ、そして自らがその一部と化してい...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    大学卒業ごの進路を決めかねた青年が、とりあえず大学院に進み、山谷や飯場で仕事をしてみた体験記。
    青年によくあるモラトリアムと言ってしまえばそれまでだが、フリーターではなく、日雇い労働者の生活を体験して彼らの考え方に触れてみようと思うところが、面白い。
    あとがきによれば、2008年には番組製作会社で仕...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    大学院生だった筆者が、山谷や飯場での生活を送ることで、実際に生活している労働者の生の声をすくい上げているのが本書の特徴である。
    実際に生活が送るとは言っても、筆者には帰れる家があるので、労働者たちとは少し心持ちが違う。
    だからこそ、客観的に見られているというところもあるが。
    本書を読むまで、僕は山谷...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    山谷や飯場での生活に著者が実際に身を投じたノンフィクション
    貧困研究というよりは著者自身の自伝的、思索的な部分が多くを占める
    著者が実際に炊き出しの列に並ぶ中で、今まで「こっちがわ」を経験せずに炊き出しボランティアなどに参加していた自分を恥じる場面があるが支援においてそこまでの支援対象との「同化」は...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    ロクに就職活動もしないまま学部生を終え、モラトリアムを大学院で過ごし始めた著者が調査目的で、山谷のドヤ暮らしと関東近郊の飯場暮らしを体験したルポ。
    副題にあるとおり、ほんの3か月ほどの記録でしかなくて、それでえらそうに山谷や日雇いのことを論じるなと思いもするけど、一方で、たった3か月でも何となくそこ...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    大学院生が就職活動をきっかけに、働くことの意味とか自分探しとかいう浅い理由から、山谷で半年ほど日雇い労働を体験してきたルポ。身体はともかく心まで落ちたわけではなく、逃げ道があるので余裕なんだろうけど、終始客観的な視線での語り口だったのでわりと評価できる。ただ、そんな中途半端な態度なので、体験談もそれ...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    作者が大学生の時に体験した、「ドヤ街」での体験をつづったエッセイ。

     単純にいわゆる日雇い労働者って人たちがどんな生活をしているのだろうっていう興味がそそられて手に取った本だけど、まあ確かに面白かった。

     でも、作者を「じゃあ僕はどうなんだろう?」っていう問いかけは、特に自分の人生について深...続きを読む
  • だから山谷はやめられねえ 「僕」が日雇い労働者だった180日
    当時、大学生〜大学院生であった作者の、山谷および、飯場体験記。「だから山谷はやめられねえ」という題名には、読み終わった後、違和感を感じる。