毛利衛のレビュー一覧
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「宇宙」など、経験出来ない世界は、積極的に本から学ぶ、それをしていかなかったら、もったいない。「宇宙」の読みたい本がまだまたあって、返却に焦る 苦笑。
〈本から〉
物事をできるだけ多面的に見て、全体を全体のまま理解するというのが、ユニバソロジの基本
ふだんの等身大のスケールを抜け出て、「ズームアウト」と「ズームイン」の視点に立つことが、ユニバソロジの基本になります。
ユニバソロジでは「つながり」が重要なキーワード
「地球はあるようにある。すべてを含んで、あるがままにある」
「二つの普遍性」
「宇宙の普遍性」と「生命の普遍性」
『宇宙からの贈りもの』
挑戦とはつねに「個の挑戦」なので -
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少年社中さんの同名舞台を観た後で、原作が読みたくなって手に取った。宇宙飛行士の毛利衛さんが書いた本。ジャンルは迷った末ファンタジーにした。
2050年代に父を亡くしたモマが、父との思い出や若い頃に訪れた月や火星に想いを馳せ、少年だった頃の自分に語りかける、というお話。
実際に宇宙を旅した人だからこその描写だったり、宇宙飛行士としての思いだったり葛藤だったりが描かれていて、ファンタジックでありながら、リアルにも感じた。
誰もが宇宙旅行をできる時代はまだまだ先のことだと思うけれど、その人類の大きな夢を背負って日々研究を重ね、使命を果たそうとしている人が実際にいるんだよなー、と思うとドキドキするし、 -
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2度宇宙に行った、宇宙飛行士である毛利さんのかいた物語。
50代になった宇宙飛行士の男が、少年時代の自分モマに語りかけるというかたちで、35年前に最初に月に行った時の話をはじめた。そしてそれから13年後、28歳になったモマは火星へ。火星での探検が語られる。探査ユニットでの洞窟探検だったり、四足歩行ロボット犬がいたり。この働き者のロボットがなんだか可愛らしい。火星に生命体の痕跡を発見したり、未来はそうなるのかもしれないね。
「自分の姿を外から見るために地球は人類を生んだのかもしれない。 地球は自分を見たかったんだ、どんなに美しいか見てみたかったんだ」
この表現がいいね。 実際にその目でみ -
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内容は素晴らしいが、ユニバソロジという言葉を出すことで、かえってわかりにくくなっている感じがする。どうすれば、地球生命の一員という意識に皆がたてるのか、また、その意識に立って生きるとはどういうことなのか。もう少し掘り下げが必要だと思った。
・ズームアウトの視点。なぜ人間が地球に存在するのか考えることにつながる。
・挑戦はいつも独立した個から始まる。
・人間中心の見方を脱する。生命のつながりを感じる。
・マネージメントとリーダーシップ。リーダーシップとフォロワーシップ。
・「子どもが走っているのを見るだけで嬉しくて、涙が出るんです」=生命のつながり。
・アームストロング船長:人類にとっては大い -
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[ 内容 ]
一九九二年と二〇〇〇年、二度の宇宙体験から、毛利さんはあふれるほどの贈りものを受けとった。
意外に楽しい宇宙ぐらし、ノーベル賞級の発明も夢ではない科学実験、きびしい宇宙飛行士の訓練、地球上の子どもたちとの交信。
それらの貴重な体験を紹介し、私たちの生き方・考え方について、おだやかながら強いメッセージを発信する。
[ 目次 ]
1 これが宇宙空間だ
2 あこがれの宇宙飛行士へ
3 宇宙ぐらしも悪くない
4 宇宙で科学実験
5 地球を見る、そして帰還
6 国際宇宙ステーションの可能性
7 ユニバソロジの世界観
付 2度目の宇宙飛行から帰って
[ POP ]
[ おすすめ度 ] -
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宇宙にいったら人生観変わるってよく言うけど、著者もその例に漏れない人。まあ、普通、変わるよなあ。
一昔前は外国にいったら人生観変わったと思うんだよね。でも今は海外なんて当たり前になっちゃってて、それほどのインパクトはなくなっちゃってる。
宇宙もいずれ同じような代物になるのかなあ、なんて思ったりする。
で、本書。
まあ「すべてがつながっている」というユニバソロジの考え方は、日本人にはなじみやすいんじゃないかな。
科学の枠内で、宗教に似た概念を提示する試みはなかなかスリリングで面白い。
「アポロ」の最大の功績は「人類」という意識を芽生えさせたこと、なんていう指摘も、なるほど、と膝を打てる。 -
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宇宙飛行士、毛利衛さんの提唱する、これからの人類の持つべき智について。
個人的なつながり、文化的なつながりに加えて、生き物としてのつながりを喜びの結節点にし、未来までをつなぐ叡智をこれからの人類は意識していく必要がある…さすがに分かりやすく、また実際に宇宙から地球をみたという無二の経験からの話なので、素直に読むことができました。が、論点自体はそこまで目新しいものでもない(のは、そういうある種の包括的なテーマに、漫画・小説という形で触れなれているせいかなーとも思う)ので、辛めですが☆3つ…
今更ですが、このレビューは私が「読んでいて振り回されるくらい楽しいかどうか」が☆の基準なので… -
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老いた主人公モマが、むかし火星に行った頃の経験を、幼い自分に語る物語。
普通なら自分の息子に語るシチュエーションだけど、どうして幼い自分自身に語りかける物語だったんだろう?
もう10年以上前のことだけど、私が小学生のとき、学校に毛利さんがいらっしゃって全校生徒の前でお話をされたことがあった。
毛利さんは全校生徒に「宇宙人はいると思いますか?」と問いかけて、
「地球は宇宙の中にあります。なので、私たちも宇宙人です。」というようなことを話していたのを覚えている。
私にとっての地球は世界の中心で、宇宙はその境界の外にある別世界だったけど、毛利さんにとって地球は広い宇宙とひとつながりなんだなーと感じ -
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宇宙学と遺伝子学が違う分野でも、両方とも目的は生命の目的、意味、どこから来たのか、誰が創造したのかを解明したいとしていると感じていたので、宇宙飛行士、毛利衛さんが本書でDNAについても言及されているとこに共感が持てた(毛利衛さんは元々科学者)。
日常では知り得ないNASAの訓練方法も分かって興味深かった。
・広大な宇宙の中で地球は、「ただあるようにある」。人間にとってはかけがえのない存在であっても、宇宙の中で見れば必ずしも特別な存在ではない。P38
・人間の感情のひとつ「喜び」が命をつないでいくようにさせているのでは?
他人の挑戦や達成が自分の喜びになる。(アメリカのアームストロングが月面着 -
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「ユニバソロジ」とは?地球全体をひとつの生命体としてとられる概念・価値観と理解した。そんな価値観をもてるかどうかは、経済状況、宗教観、教育環境によると感じる。キレイごとでなくそんな価値感を宇宙飛行士のようなエリートたちは自然と感じることができるのかもしれません。
リーダーとマネージャー/リーダーシップとフォロワーシップの話はおもしろい。リーダーは先をみて現状否定する目が必要なのにたいし、マネージャーは現場の組織力を最大化するのがミッション。フォロワーシップはチームをサポートできるマインド。米国飛行士がロシアとの共同実験で苦痛を感じたのはフォロワーシップの欠如(興味深い分析だ)。リスクに対する