舘野之男のレビュー一覧

  • 放射線と健康

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    福島第一原発事故の後に、放射線と健康影響について、たくさんの一般向け解説本が出版されたと思うが、それらの内容では物足りないという方におすすめ。放射線の発見から利用、定量の苦労や単位といったことからリスクの考え方まで、歴史的経過を踏まえて詳しく解説されています。
    Sv(シーベルト)とGy(グレイ)の使い分けや、科学者がより安全側に健康影響を見積もり、規制を決めていることもよくわかります。
    もちろん急性被ばくによる確定的影響も詳述されています。医療事故などで、大量の放射線を浴びて消化管の細胞死によって亡くなる方などの症状は大変痛ましい。

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    2012年07月18日
  • 放射線と健康

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    放射線影響のLNT(直線しきい値なし)仮説には批判的立場。確定的影響だけでなく、確率的影響にLNT仮説をあてはめることへも疑問を投げかけています。
    実証データもあり論理的な説明ではあるけど、ただ子供への(特にアルファ線による)影響についてはやはり気になるところ。
    500ミリシーベルトの放射線より、タバコのほうがよっぽど肺がん発症リスクが高いことは深く納得。

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    2012年06月23日
  • 放射線と健康

    Posted by ブクログ

     放射線医療に長年携わってきた著者の手による、放射線とその健康への影響をわかりやすくまとめた解説書。「放射線とは何か」ということをかな詳しめに紹介することから始まって、多くてわかりにくい単位のお話、放射線治療の試行錯誤の歴史、健康への確定的影響や確率的影響などを一通りまとめていく。
     放射線による健康への影響を一通りの知識として持っておきたいという人にはお勧めではあるが、若干専門的でわかりにくいように感じる部分がそこそこあったのが微妙なところ。とくに単位をしっかり説明した後ではあるが、事例に応じてシーベルトもグレイも使うのは(健康への影響の種類によるためという理由はわかるが)結構読みにくかった

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    2011年04月23日