松村一志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
科学リテラシーを扱った本であると同時に、陰謀論や科学否定がなぜ生まれ、人々を惹きつけるのかを、科学史や社会学の視点から丁寧に考察した一冊である。
著者が述べるように、科学を科学たらしめているのは、個々の結論ではなく、その結論に至る手続きへの信頼である。そして、その手続きを担う科学者への信頼があって初めて、エビデンスは社会をより良くする力を持つ。しかし一方で、その科学的手続きが「一般の人々から意思決定権を奪っている」と受け止められることが、科学への不信や陰謀論につながるという指摘は、とても新鮮だった。
また、「科学を批判すること」と「科学を否定すること」は全く異なるという、科学者にとっては当