松村一志のレビュー一覧

  • 科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで

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    様々な戸惑いが集約されて整理された、そんな読後感です。けして「対抗策」や「回避策」を教えるような実利的な内容ではありませんが、いま、私たちが直面している社会の一面を、「データベース化する社会」一つの方向として見ることに成功した本だと思います。
    また、考察や科学否定論の主なものに関する議論や説明等もわかりやすく、膨大な資料を丁寧に整理してくださったのだと感じました。
    最終章の「科学否定論の本当の標的は通説を制度化する社会にこそあると見たほうがよい」
    以下の本文の内容は異論反論あるかとは思いますが、私には一つの指針となりました。

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    2026年09月21日
  • 科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで

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    前々から科学否定論に陥る人は、その人が学力がないからに留まらない理由があるとぼんやり感じていました。反ワクチンやら地球平面論やらに代表される科学否定論を冷静に分析しており、どのような社会構造がこの問題の裏にあるのかについて学ぶことができました。

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    2026年06月28日
  • 科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで

    Posted by ブクログ

    本書では、地球平面説を入り口に、創造論、ホロコースト否定論、タバコをめぐる主張、反ワクチン運動、気候変動否定論などを取り上げ、科学否定論を科学論と社会学の立場から考察していきます。
    前半では、それぞれの主張がどのように現れ、語られてきたかをたどります。後半では、科学と疑似科学の境界、陰謀論の問題、そして「エビデンス」とは何かという問いへ進みます。
    専門家に白紙委任せず、それでも専門知を信頼できる社会はいかにして可能なのか。
    身近な事例から出発し、科学、証拠、信頼をめぐる問いへと深まります。

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    2026年09月21日
  • 科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで

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    科学リテラシーを扱った本であると同時に、陰謀論や科学否定がなぜ生まれ、人々を惹きつけるのかを、科学史や社会学の視点から丁寧に考察した一冊である。

    著者が述べるように、科学を科学たらしめているのは、個々の結論ではなく、その結論に至る手続きへの信頼である。そして、その手続きを担う科学者への信頼があって初めて、エビデンスは社会をより良くする力を持つ。しかし一方で、その科学的手続きが「一般の人々から意思決定権を奪っている」と受け止められることが、科学への不信や陰謀論につながるという指摘は、とても新鮮だった。

    また、「科学を批判すること」と「科学を否定すること」は全く異なるという、科学者にとっては当たり前の認識も、なぜその区別が重要なのかを歴史的・社会的な背景から理解でき、目から鱗が落ちる思いだった。

    大学生が一読して完全に理解するには少し難しい部分もあるかもしれない。しかし、科学との向き合い方や情報をどう信頼すべきかを考える上で、多くの示唆を与えてくれる一冊であり、ぜひ挑戦してほしい。

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    2026年08月04日
  • 科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで

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    科学を否定する人々、反ワクや地球平面説、陰謀論など多岐にわたる「否定」を否定の仕方によって分類し、名称は聞くけれども、一体誰が信じて広めているのか、なぜ占星術などの擬似科学とは分けられるべきなのかについて解説してくれる良書。

    筆者の研究人生の原点となったエピソードも個人的に非常に共感でき、AIが発達してAIの言うことをメディアより信じる人が増えていくことを考えると、もっとたくさん本を読んで思考力を身につけなければいけないなと感じた。

    誰もが陥りやすい情報のわなに気付けることに加え、読書モチベも上がる一冊。

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    2026年07月07日
  • 科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで

    Posted by ブクログ

    科学の中に陰謀論と同じ構造があることへの自覚。陰謀論の標的は、科学の通説ではなく「通説を制度化する社会」ではないか、という仮説。派手さはないけどスリリングな主張で、読んでてワクワクしました。

    科学が科学であり続けるためには、さまざまな状況の変化に対応し続けなくてはならないのか、というしんどさと、科学はきっと何かの形で生き延びるに違いない、という希望と。

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    2026年06月15日
  • 科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで

    Posted by ブクログ

    地球平面説や反ワクチン等の科学否定論が支持される構造を、社会学と科学論の視点から解き明かす。
    「情報との向き合い方」系の読書も今年3冊目…単なるデタラメと笑い飛ばすことはできないとしみじみ思います。

    否定論側も独自の「エビデンス」を持つんですよね。正論で反駁するほど信念が強化される構造はめちゃくちゃわかる。SNSでよくみる笑
    個人の情報リテラシーに依存しない、立ち止まる慎重さと社会全体の「信頼の再構築」が必要という結論は、現代SNS社会を生きる我々への警鐘として重く受け止めねば。

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    2026年08月01日