草間彌生のレビュー一覧

  • クリストファー男娼窟
     芸術、芸術家、前衛芸術、都会、男娼、そういう文化の息づく都市、というものに興味をひかれる。ニューヨークの男娼窟の物語である表題作が私は一番好きだ。男娼をやって大学を出た、という主人公の経歴がまた何ともいえず惹かれるものがある。男娼窟のあるアパートの様子とか、凄くかっこいい。本を読んでいて頻繁に思う...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    前衛芸術家・草間彌生の自伝。水玉模様のデザインが知られていますが、NYでは「ハプニング」等のパーフォーマンスで有名だったらしい。日本人にもこういう人がいたの?というくらい結構刺激的な内容です。
  • クリストファー男娼窟
    これは、読む絵画である。エロティックでグロテスクで美しい。性液ののようねっとりしているかと思いきや意外に爽やかである。文章に色彩が弾けている。読書する時間は麻薬のように流れ去る。
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    彼女の作品の中では、直島でみた黄色いカボチャがすごく印象的。奇抜だけど、瀬戸内海の水中生物のように妙に溶け込んでいて。

    その意図するところが知りたくて手にとった本ですが、まず驚いたのが、あれだけ強烈な前衛アーティストが言葉でも表現できるのか!ということ。

    そしてあの水玉は、地球の丸でもいいし、太...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    彼女はもともと作家だったこともあって、文体はとっても面白かった。そしてアーティストのように体全体で表現しているような表現がいくつもあった。めちゃくちゃではないけど、アーティスティックな文体。少し読みづらいって思っちゃう人もいるかもなぁ・・
    しかし、彼女のダイナミックで痛々しい人生に、何かを考え思索し...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    水玉の人,カボチャの人というイメージしかなかった.ほとんどの人がそんな印象を抱いているんじゃないんだろうか.

    ところがそのバックグラウンドには複雑な生い立ち,閉塞感からの解放を求めてのアメリカでの渡米,渡米先での成功を積み重ね,欧米を世界を代表する20世紀の芸術家になった人であったということを知る...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    草間彌生を知るのに充分すぎる本。
    瀬戸内芸術祭で作品を見て読みました。

    半世紀前のニューヨークで大胆で先駆的な芸術を
    成し遂げていたパワーに圧倒されました。
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    小説家としての活動があったことは知らなかった。とにかくパワフルでぶれない生き様。自分好きのする文章がすごい...
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    水玉、かぼちゃ、日本を代表とする女性アーティスト。
    そんな初歩的な情報しかないなかで読み進めた本作。いや、草間さんすごい。早々に日本を飛び出したことが本当に良かったと思う。日本にいたままだったらここまで認められることもなかったのでは。何年後かに朝ドラ原作とかなりそうな人かな?と思っていたけど、本作を...続きを読む
  • クリストファー男娼窟
    草間彌生が書いてるのが売り。内容はジゴロや売春婦の娘が薬物汚染や親子関係の不具合に直面し身を滅ぼし死んでいく話。アナルとタナトスと狂気に満ちた短編集。とにかく暗く破滅的。
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    嫌いなものを増幅させて征服するとは相当荒療治。なんと強いこと!辛い過去を背負い病と闘いながら、自分と世界を愛し生きることに希望を見出している草間彌生の生き方は、とてもかっこいいと思う。尊敬する。作品展に行きたくなった!
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    一年ほど前にルイ・ヴィトンや各種メディアで取り上げられておりました草間彌生先生の自伝でございます。

    いやこれがもう何が凄いってすべてですよ。すべて。
    日本での活動、アメリカでの活動、世界での活動。それぞれが織り交ぜられながら大まかな時代ごとで分けて書かれておりますが、書かれているそのすべてが規格外...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    これ読んで あらためて作品を観たい
    どこかで回顧展やらないだろうか
    とくにニューヨーク時代のを観たい
  • クリストファー男娼窟
    草間彌生の小説ってどんなんだろうと思って読んでみたら・・・いやはや、ものすごいです。表題作は若い黒人男娼の話。性描写だらけなのになぜかいやらしさより悲しみの色のほうが強い。「離人カーテンの囚人」は性と生と死の妄想がごっちゃごちゃになってそっちに引きずりこまれるような恐ろしさ。「死臭アカシア」はもう完...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    「幻覚や幻聴」
     幼いころからを験する。
     スミレが人間のような顔つきをして話しかけてくる。
     その光景を残しておきたいと絵を描くようになった。
     そのときに感じた驚きや恐怖を絵に描いて静めていく。それが私の絵の原点。

    「カボチャ」
     祖父の採種場でお目にかかった。
     太っ腹の飾らなぬ容貌、たくま...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    小さくてかわいらしい、少し個性的なおばあちゃんという印象だったが、自伝を読んだりニューヨークでの作品を見たら、こんなに前衛的なエネルギーに溢れる人だったということに驚いた。流行りに乗らず、自分自身から湧き出るものを作品にしていった、こんな強い人がいるのだろうか。とても苦しかったと思うけど、苦しみ方も...続きを読む
  • 無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
    どうにも苦手で、苦手意識を払拭するには
    理解せねば、と自伝を手にとったものの、、
    背景は少し理解できたものの、作品の
    苦手さは変わりそうにない。仕方ない。