新書にしておくのはもったいない。日本の外交史の資料として永久保存版にするべき良書である。日米の公開文書から密約に関する史実をまとめているのだが、著者のリサーチの努力には頭が下がる。大量の文書を読み解き、整理し、我々に分かりやすく、戦後の外交で何が起こっていたのかを解説している。分かりやすくというのは著者も新書であることを意識したのだと思うが、大成功である。久しぶりに読んでいて興奮した本だった。そして、国会等での答弁が薄っぺらくなる原因も分かったような気がする。密約は他にもあるのだろう。つまり、日本はまだ米国の占領下にあるのだ。