小久保隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
緊急地震速報の警報音、ID決済音、横浜市のサウンドロゴ制作など、誰もが知る「環境音」を制作してきた著者のサウンドデザインへの熱意が込められた一冊。シンセサイザーでも音は作れる。しかし、ソナタのように楽譜に意味が込められた設計音は、時として聞くものを疲れさせてしまう。アンビエント音楽やリラックスのための環境音は、繰り返し等の音の展開ルールを意識させないものであることが必要。自然の鳥や川のせせらぎ、波などは一定のリズムはないが、音楽とも言える美しさもある。もっとも驚くべき発見は、人間が聞いた音の臨場感・リアリティを再現するために必要なマイクはたった2つだけでよいということ。サイバーくん人形に据え付けられた2つのマイクは、あらゆる方向から来た音の反射、カスレ、ささやきを、あたかも聞いた人間と同じに録取することができる。その臨場感は聞いたものしかわからない。メディアミックスとしても、書籍でありながら多様な音源が添付されている試みも素晴らしかった。
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Posted by ブクログ
音って身近に沢山あり、デザインされたものって街中で聞いても確かにストレスが少ないかもと改めて思う。
音楽っぽい方が刺さる時は刺さるけど。
音が多すぎるのも少なすぎるのもストレスだし、バランスって難しい。
自然音の方がストレスは少ないけど、癒しの音を都会で楽しむ、っていうのも何だか個人的にはしっくり来ない…自分が田舎育ちだからなのか…?
映像と音もいいけど、せっかく味わうならその場所の風や空気を感じたいと思ってしまう…
でもそこまで再現できたとしてもちょっと怖いような…"青木きららのちょっとした冒険"に出てきたドームの中みたいで。
そして自然音を採集するのが趣味の一つなのは、自分も同じだけどそういう人に出会ったことなかったのでびっくり。
思い出の場所とか好きなせせらぎとかいろんな音を集めがち。癒し目的とかではなく作業用BGMとして聞いてる時もある。
あんまり人とそのちょっとした趣味について話す機会なんてないけど、実は集めてる人って多いのかな?
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Posted by ブクログ
何とも思っていなかった、生活の中に存在している音。この本を読むと少し立ち止まって耳を澄ませたくなる。
普段何気なく聞いている音でも、その制作の背景には意図がある。この音を聞いた人がどう感じて欲しいのか。どう動いて欲しいのか。その人はどのような環境にあるのか。
デザインをする、何かを作る時には、必ず受け取り手がいる。その人にどうなって欲しいのかを明確にすることがどれほど大切か。
緊急地震速報の音を作ってと依頼された著者は、とにかく考える。この音を聞いた人がどうなって欲しいか。どんな人が聞くのか。聞く時はどんな環境か。
他にもiDの決済音、JRAの券売機の発券音。デザインの想いや、デザインの責任など著者の考えが面白い。