荒川洋治のレビュー一覧

  • 日記をつける
    人の日記を読むというのはその人の人生を少し味わえるような気がしてとても面白い。
    初めて作者にファンレターを書いた本。
  • 夜のある町で
    荒川洋治の詩は、正直言うとよくわからない。
    詩は難しい。
    けれど、このエッセイ集は大好きです。
    忘れられている、人との繋がり、言葉の重み、作家たち。文章はとても分かりやすく、視点に温かみがあります。
  • 世に出ないことば
    荒川洋治のエッセイが気に入っているという記憶があって本書を手に取る。読み始めてこのエッセイがその記憶とどう繋がっているのかが解らなくなる。

    本書の中で、荒川洋治は具体性の人である。どこに落ち着かせるべきかがあいまいな事柄を、そのままに放っておくことができない。人口や地名が内包しているかも知れない...続きを読む
  • 夜のある町で
    「本を読むのが遅いんです」そういう人に、このエッセイ集を薦めたいと思っている。
     作者は荒川洋治という詩人である。だから自然と、詩や文学についての話が多くなる。けれど、困ったことがある。そこであげられた作家のほとんどを私は知らなかったのだ。
     彼が口にするのは、忘れられた作家なのである。文学史にも残...続きを読む
  • 日記をつける
    日記を題材としたエッセイ集。著者の日記愛が感じられて、読んでいてほっこりした気分になる。
    毎年11月にはワクワクしながら来年の日記帳を選び、1月から勢い込んで書いていくのだが、花粉で鼻水が走る頃になると途絶えがちになる。そうかと言えばGWでまたぞろ日記を書き始め、なんてことを繰り返す。かくして粗密の...続きを読む
  • 日記をつける
    前にタイトルだけは知っていた本。
    日記のつけ方からさまざまな日記文学につながっていく。ここでも、日本人独特の天気を記す日記が指摘されていた。
    高見順の日記にほれぼれし、日記文学に触れては読みたいと思う。
    そして、日記をつけたくなる本。
  • 日記をつける
    日記のいろいろが紹介されています。本文のまず始めのページには、イタリアの働く子供の日記の手書きのページが紹介されていて、それだけでもう、やられた!という気分になりました。

    筆者が小学生のときの日記に書かれた担任の先生の、気の利いた優しく鋭い赤インクのコメントを読んでは、「担任の先生ってえらいなあ・...続きを読む
  • 日記をつける
    [ 内容 ]
    絵日記、交換日記、旅日記…人はどんな日記をつけてきたか。
    日付、天気、あとは何を書くのも自由。
    あとで忘れてしまうことを記しておく。
    書きたくないとき、続けられないとき。
    日記から文学が生まれる。

    [ 目次 ]
    1 日記いろいろ(絵日記;日記へ ほか)
    2 日記はつけるもの(「書く」...続きを読む
  • 日記をつける
     詩人、荒川洋治のエッセイ集。タイトルが『日記をつける』だけれど、別に日記の書き方云々という話ではない。いろんなひとの日記をちょこちょこ引用しながら、荒川さんがぽつぽつと語る。これはそういった本である。
     それにしても世の中には様々な日記があるようだ。たとえばある著名な文学者は、「…姪を犯そうと思っ...続きを読む
  • 日記をつける
    読めば日記をつけたくなる。日記は書くものじゃなくてつけるもの。手書きがいいね。

    老若男女の日記文学が紹介されていてよかった。
  • 夜のある町で
    ぼくには友だちは三、四人しかいない。
    こちらが思っているだけだからニ、三人だろうか。
    また、我が家へ人を招くのは
    一年に一度あるかどうか。
    友だちも客も少ない人生を
    選んでいるのである。