辻嘉一のレビュー一覧

  • 味覚三昧
    日本の豊かな四季がもたらす食の恵みを、おくゆかしい文体でつづる。料理や食材にとどまらない料理人の高い文化的レベルと知性を感じる一冊。読んでいて心が洗われます。
  • 味覚三昧
    持っているのは中公文庫の30年くらい前の古い版。
    著名な料亭辻留を始めた辻嘉一の料理エッセイ集。
    一連の本はほぼ持っている。
    分量などはまったく書かれていないが、味付けは大変参考になります。読めば料理がうまくなること請け合い。
    料理は結婚するまで家で一度もしたことがなかったが、辻嘉一と湯木貞一(吉兆...続きを読む
  • 味覚三昧
    存命ならば103歳、1907年1月2日京都生まれの至高の料理人。1988年に81歳で昇天。

    包丁一筋、日本全国に古今東西にと真実の味を追求して六十余年、200種類あまりの食文化と美味を語りつくす名人芸に、何度でも耳を傾けます、不肖わたくし押しかけ女房ならぬ弟子ですから。

    もしかなうなら、いわゆる...続きを読む
  • 料理心得帳
    茶懐石「辻留」二代目主人である著者が、料理にかんするさまざまな所感をつづったエッセイです。

    とくに前半には、俳句を織り込みながら「食」の歓びを語り、道元の「典座教訓」に言及しながら「道」としての料理のありかたを述べるなど、エッセイとしてすぐれた内容の文章が多く収録されています。著者の日本語の美しさ...続きを読む
  • 料理心得帳
    食べることと食べてもらうこと。この決定的な違いのはざまで、両者に通じているのは、技巧に心奪われることなく心を込めて、1年心待ちにした味わいを大切にすること。そんな精神的な空間から、食を通じて、季節感や、作り手と食べ手の心のありよう、様々な気づきが共有される歓び。

    心を力説する中身は、目利き、下ごし...続きを読む
  • 味覚三昧
    美味しいものを食べるには目利きと手をかけることとセンスなのだな。私には無理なのでこの本を読んで空想しています。