門脇加江子のレビュー一覧

  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    脳の本質は予測。
    そのために記憶があり、海馬から大脳皮質に出来事がエピソードとして残され、海馬もそのリンクに関わっていく。記憶、知識がベースとなって脳は様々なモデルを作り、ベイズ統計学的な予測を立て、実際に体の内部、外部で感知するずれをミニマイズしていく。不確実性の多寡がネガティブ、ポジティブな感情を生じさせる。それが外部の探索の必要性を作り、意識も生んでいくことになると著者は考えている。
    よって、脳以外の基幹も脳と同じように重要であ。

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    2025年05月24日
  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    「人が考えること」「意識的に行動すること」が、脳の各所によって処理されているという仕組みと学ぶ。その脳は、生まれ持ったものだけではなく、育った環境や経験によって発達の度合いも異なり、さらにニューロンという神経細胞の伝達のパターンまでもが変化する――これが、人が「それぞれ違う」ということの科学的な裏づけと言えるのだと思う。

    この前提に立つと、「自分が正しい」と思っていることも、あくまで「自分という存在の中で培われた基準」に過ぎないということが見えてきます。つまり、他人にも他人の脳があり、他人の基準がある。そのことを意識するだけで、人との接し方が変わってくると感じた。

    自分が他人と接するとき、

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    2025年04月13日
  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    【この本のテーマ】
    人間の脳がいかにして知性を獲得するのかを紐解きながら、その知識を日々の生活に活かしたり、そもそも人間とはなんなのかを考えるきっかけを与える。

    【概要】
    全8章をかけて、脳科学の歴史と脳が持つ機能や学習・発達のメカニズムが述べられている。
    脳の研究自体は古代ギリシャ時代からあるものだが、高次機能研究は1800年代後半にヘルマン・フォン・ヘルムホルツが基盤を築いた。ヘルムホルツは、我々が見ている世界は脳が推論して作り上げているということを提唱したり、「位置の恒常性」を解明したりしたが、さらに重要な発見は「自由エネルギー」という概念を導き出したことだった。自由エネルギーとは、脳

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    2025年03月02日
  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    【はじめに】
    自由エネルギー原理の解説書としては今までで一番わかりやすい。著者は『脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか』という解説本も書いているが、こちらは数式もたっぷりで決してわかりやすいとは言えなかった。本書は、新書というフォーマットであることもあり、本の構成も説明もやさしい。本当にわかっている人が丁寧に書くととてもわかりやすいものになるという実例になっている。

    【本書の内容】
    この本の軸は、カール・フリストンが提唱した自由エネルギー原理にある。この原理はあらゆる脳機能が自由エネルギーという評価関数が最小になるように設計されて動作しているというものである。ここで言う脳機能には認識

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    2025年01月05日
  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    脳の本質は「予測する」こと。
    その予測を修正する機能。
    過去、現在、未来の不確実性を最小化する。
    まだ咀嚼しきれていないけれど、とても興味深い内容が多かった。

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    2025年02月21日
  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    第一章:脳の本質に向けて、第二章:五感で世界を捉え、世界に働きかける、第三章:感情と認知、第四章:発達する脳、第五章:記憶と認知、第六章:高次脳機能、第七章:意識とは何か、終章:脳の本質。脳機能の本質は「予測」である。我々は感覚データそのものを見たり感じたりすることはできない。世界に対する知識(生成モデル)に基づき「予測」した世界である。シナプスで発火する信号によって形作られた世界なのだ。
    2025.06.29 再読 前よりも理解しやすくなった。脳がする「予測」と予測誤差の修正がキーであるという。

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    2025年01月02日
  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    不思議に思わないか。
    なぜ細胞の集合体である脳から自我が生まれるのか。意識が生じるのか。
    そんな単純疑問の答えに辿りつきたくて手に取る。

    しかしながら、答えはそう簡単に見つからない。
    が、ヒントは得ることができた。鍵は、脳がする「予測」と予測誤差の修正だ。
    本書第7章にそのヒントが書かれている。
    「意識は、側頭葉、頭頂葉、前頭葉の神経活動と相関している。そして、未来の不確実性を考え、その不確実性が最小になるような行動を選択する機能をもって初めて、意識が芽生える」
    分かるようでよくわからない。もう少しでたどり着けそうな気もする。

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    2024年12月24日
  • 脳の本質 いかにしてヒトは知性を獲得するか

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    うーん、結構難しかった。
    脳がする「予測」と予測誤差を最小化していくのがポイントということは理解しました。
    再読したらもう少し理解できるかしら。

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    2025年01月03日