野々村馨のレビュー一覧

  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    理不尽、暴力が非日常的で興味深い。そして、同時に仏教(曹洞宗)の持つ厳格なまでの戒律がなぜ生まれたのか。なぜ今も続いているのか。 現代の感覚で言えば、体罰、つまり暴力による組織の統制は許されないものだろう。しかし、至る経緯、歴史、背景、想像を働かせ、相手の気持に立ってみる。 人間の多様性は、こういったものを必要としてきたのだろう。なければ、ふるい落とされてしまう人々が居たのだろう。 現代の快適な生活からは想像ができない過酷な世界を知れる。

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    2022年08月19日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    永平寺に行く前に読んで、想像して、
    実際、現地を観たら雲水の生活がわかった気がした。
    とても面白い本。

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    2019年12月07日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    永平寺の生活が描かれている本。
    雲水さんに話を聞いていも、この本に
    書かれていることはそのまんま永平寺だと言ってた。

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    2010年10月09日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    日常であった社会生活に疲れ出家を決める。 その先は曹洞宗本山永平寺。
    この本を読んでますます永平寺に行ってみたくなった。

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    2009年10月04日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    過酷でストイックな修行僧の実話。2年前父から読めと言われて読みました。極限に追い詰められた人間の本性が見事に描ききれてました

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    2009年10月04日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    筆者は普通のサラリーマンだったが、突然出家し永平寺に入る。頭をまるめ、門をくぐる一日前からの様子、永平寺での修行の生活が事細かにつづられている。 先日、永平寺に行って献茶式に出席し、そのとき感動したことが、彼の言葉によって何故だったのかがわかったような気がする。 永平寺での修行は、朝起きてから夜寝るまで、すべて、起床も、洗面も、食事も、入浴も、仕事も、もちろん座禅も、トイレさえも定められたとおり行わなくてはならない。「起きて半畳、寝て一畳」の世界の中で、先輩雲水の暴力ともいえる教えを受けながら自己を埋没させていく。すべてのことが、定められたように進み、すべての雲水が自分の立場を心得、自己を捨て

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    2009年10月04日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    筆者は普通のサラリーマンだったが、突然出家し永平寺に入る。
    頭をまるめ、門をくぐる一日前からの様子、永平寺での修行の生活が事細かにつづられている。

    先日、永平寺に行って献茶式に出席し、
    そのとき感動したことが、彼の言葉によって何故だったのかが
    わかったような気がする。

    永平寺での修行は、朝起きてから夜寝るまで、
    すべて、起床も、洗面も、食事も、入浴も、仕事も、もちろん座禅も、
    トイレさえも定められたとおり行わなくてはならない

    「起きて半畳、寝て一畳」の世界の中で、
    先輩雲水の暴力ともいえる教えを受けながら自己を埋没させていく。
    すべてのことが、定められたように進み、すべての雲水が自分の

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    2009年10月04日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    出家して1年間寺で修行した記録。
    修行生活自体別世界すぎて興味深かったが、欲望を取り上げられた人々の心の動きから、生きているってどういうことだろうなんて考えたりするのも面白かった。
    ただ、言葉が難しいところがあるので、さあ読むぞっていうパワーが必要かも。

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    2025年08月28日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    初めて物事に目的も方法も無いことの意味を知った。
    何かのためにするわけではなく、ただするのである。
    ある形になることで、全てを脱ぎ捨て、ただこの一瞬の時にまみえること。

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    2024年01月07日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    永平寺の修行がこれほどまで激しいものとは想像もしていなかった。
    著者の体験から既にかなり年月は経っているけれど、現在も同様に厳しい修行が行われているのだろうか。
    「信じる」「救われる」ということは、「理不尽に耐える」ということと表裏一体なのだと感じた。
    厳しい修行をされている雲水の方々には敬意しかない。

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    2021年11月30日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    穏やかなものだと思っていたら、理不尽と思われることばかりな激しい毎日に読んでいるこちらまで飲み込まれそうになる。ページをめくるたびに、時間が経ち日々が過ぎて、全てのことに理由があることが分かる。読む前の想像とは違っていたけれど、とても良かった

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    2021年11月13日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    その日、僕は出家した、彼女と社会を捨てて――。道元が開いた曹洞宗の本山・永平寺。ひとたび山門を潜れば、そこは娑婆とは別世界。東司(トイレ)にも行鉢(食事)にも厳格な作法がある。新入りは、古参僧侶に罵倒され、規矩を徹底的に叩き込まれる。さらに坐禅に日々打ち込んだ末、30歳の著者が会得したものはなにか? 雲水として修行した一年を描いた体験的ノンフィクション。(裏表紙)

    修行のパートには閉口。著者がその意味を書いてくれているけど、門外漢にしてみれば到底納得できるものじゃあない。
    一方、著者の心情や周囲とのやり取りはすこぶる面白かった。寺を去る際の手洗い送迎がとても良い。

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    2019年09月18日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    実家がお寺というわけでもない、ちょっと社会に馴染めなかった若者が永平寺の雲水として過酷な修行を積んだ一年間の記録。文章が巧みで丁寧、細かなことまで詳細に記録されていて、普段は知ることのできない世界を垣間見ることができとても興味深い。単なる修行の記録ではなく、雲水としての成長や社会観、宗教の真髄など、著者が感じちゃことを素直に綴ってあって勉強にもなる。うちは実家が曹洞宗でありなんとなく「座禅」や「二つの月」、「正法眼蔵」などに馴染みがあったし、永平寺には縁あって2度ほど訪ねたこともある。「座禅は悟りを得るための手段ではないし、目的でもない。ただ座るだけ。」とか「全ての私を捨て、自然と一体になるこ

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    2019年03月06日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    しばらく読書から遠ざかってしまい、とびとびでかなり間を空けてやっと読んだ。
    秋に永平寺を訪れ、雨の中の壮大な伽藍の荘厳さに感動した。
    その際、一生懸命に説明していた雲水や、供養をお願いし後日送られてきたお世辞にも上手いといえない回向証を書いたであろう雲水を思い、それぞれに志を持って門を叩き同じ修行に耐えたのかと胸が熱くなった。
    道元禅師がトイレや風呂の細かな決まりまで書き残していることに驚いた。
    山奥の厳しい自然の中で、余計な人の営み全てを削ぎ落とした生活。人の限界に挑戦している。
    さようなら永平寺、には泣きそうだった。
    お疲れ様、今後の人生にどう影響したのか、後日談を知りたい。

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    2019年02月09日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    永平寺で1年間修行した作者の修行記。たかだか1年の雲水生活で畏れ多い永平寺の本を出すなんて、、と斜に構えて読み始めたが思った以上に深い内容で面白かった。

    肉体的苦痛と精神的苦痛を伴う厳しい修行は私情の入り込む余地を無くし、がゆじがらめに型にはめてしまうことですべての執着を捨てさせる。
    −我見を捨て去るー自分が自分であることを捨て去り、ひたすら自己の無に徹し、長を敬い長に従い、黙々と日々の務めを遂行する。
    ⇒頭で考えてできることではなかなかない。そこで自己に縛られている人間を罵詈打擲し徹底的に打ち砕く。学歴、地位、名誉、財産、人格までも引裂き落とし、そうして全てを捨てさせる。

    読み終えて思っ

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    2016年06月03日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    文庫本をボロボロになるまで読み、二冊目の文庫本もボロボロになった
    それくらい何かの折に読み返してる本

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    2014年11月28日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    杉木立に囲まれた荘厳な寺院での修業生活。季節の移ろいや著者の心情が美しく描かれている。最小限の持ち物と座禅や勤行の日々。人の心はこれほどにも研ぎ澄まされ、美しくなれるのか。聖域の僧堂、山の斜面に続く回廊。光と影が織り成す寺院の描写。そして人間模様。とてもよく描かれた書物です。異なる体験をしたような心持ちです。

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    2011年11月29日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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     750年続く永平寺は曹洞宗の本山で、曹洞宗とは禅宗の一つ。道元が開祖で座禅による悟りを目指す。30歳を過ぎた男性が突然、出家をすることになる。出家をする理由はさておき、お話は1年間の修行生活をノンフィクションで語る。強烈な先輩たちの出迎えに屈せず修行を終え山を降りるまで、彼は何を思い何を感じたのか。老婆の雑巾の話には涙する。無心に耐え忍ぶ姿は美しい。

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    2015年03月11日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    再読。年明けに永平寺に参拝したこともあって、以前読んだこの本を読み返すことにした。

    読み進めるほどに当時感じた熱い思いが甦ってくる。永平寺で雲水として過ごした著者の1年間が実に詳しく書かれているのだが、時折挿まれる情景描写や心情表現に、抑えがたいほど胸動いてしまうのだ。
    何度も思う。作家というわけではないのに、こんなにも切なくて透き通った表現のできるこの人はどんな人なのだろうと。どんな声音でどんな話し方をする人なのだろう。どんな風に微笑み、何に涙する人なのだろうと。
    初めて読んだときも、今と同じように野々村馨その人に惹かれたのだった。

    永平寺入山者には等しく「殴られ蹴られして徹底的に叩きの

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    2011年01月27日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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     自身修行体験があるので、他宗派の修行風景に興味があって購入。 専門用語もあるけれど、わかり易く説明されて読みやすい。良い1冊でした

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    2009年10月07日