野々村馨のレビュー一覧

  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    理不尽、暴力が非日常的で興味深い。そして、同時に仏教(曹洞宗)の持つ厳格なまでの戒律がなぜ生まれたのか。なぜ今も続いているのか。 現代の感覚で言えば、体罰、つまり暴力による組織の統制は許されないものだろう。しかし、至る経緯、歴史、背景、想像を働かせ、相手の気持に立ってみる。 人間の多様性は、こういっ...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    永平寺に行く前に読んで、想像して、
    実際、現地を観たら雲水の生活がわかった気がした。
    とても面白い本。
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    永平寺の生活が描かれている本。
    雲水さんに話を聞いていも、この本に
    書かれていることはそのまんま永平寺だと言ってた。
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    日常であった社会生活に疲れ出家を決める。 その先は曹洞宗本山永平寺。
    この本を読んでますます永平寺に行ってみたくなった。
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    過酷でストイックな修行僧の実話。2年前父から読めと言われて読みました。極限に追い詰められた人間の本性が見事に描ききれてました
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    筆者は普通のサラリーマンだったが、突然出家し永平寺に入る。頭をまるめ、門をくぐる一日前からの様子、永平寺での修行の生活が事細かにつづられている。 先日、永平寺に行って献茶式に出席し、そのとき感動したことが、彼の言葉によって何故だったのかがわかったような気がする。 永平寺での修行は、朝起きてから夜寝る...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    筆者は普通のサラリーマンだったが、突然出家し永平寺に入る。
    頭をまるめ、門をくぐる一日前からの様子、永平寺での修行の生活が事細かにつづられている。

    先日、永平寺に行って献茶式に出席し、
    そのとき感動したことが、彼の言葉によって何故だったのかが
    わかったような気がする。

    永平寺での修行は、朝起きて...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    初めて物事に目的も方法も無いことの意味を知った。
    何かのためにするわけではなく、ただするのである。
    ある形になることで、全てを脱ぎ捨て、ただこの一瞬の時にまみえること。
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    永平寺の修行がこれほどまで激しいものとは想像もしていなかった。
    著者の体験から既にかなり年月は経っているけれど、現在も同様に厳しい修行が行われているのだろうか。
    「信じる」「救われる」ということは、「理不尽に耐える」ということと表裏一体なのだと感じた。
    厳しい修行をされている雲水の方々には敬意しかな...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    穏やかなものだと思っていたら、理不尽と思われることばかりな激しい毎日に読んでいるこちらまで飲み込まれそうになる。ページをめくるたびに、時間が経ち日々が過ぎて、全てのことに理由があることが分かる。読む前の想像とは違っていたけれど、とても良かった
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    その日、僕は出家した、彼女と社会を捨てて――。道元が開いた曹洞宗の本山・永平寺。ひとたび山門を潜れば、そこは娑婆とは別世界。東司(トイレ)にも行鉢(食事)にも厳格な作法がある。新入りは、古参僧侶に罵倒され、規矩を徹底的に叩き込まれる。さらに坐禅に日々打ち込んだ末、30歳の著者が会得したものはなにか?...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    実家がお寺というわけでもない、ちょっと社会に馴染めなかった若者が永平寺の雲水として過酷な修行を積んだ一年間の記録。文章が巧みで丁寧、細かなことまで詳細に記録されていて、普段は知ることのできない世界を垣間見ることができとても興味深い。単なる修行の記録ではなく、雲水としての成長や社会観、宗教の真髄など、...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    しばらく読書から遠ざかってしまい、とびとびでかなり間を空けてやっと読んだ。
    秋に永平寺を訪れ、雨の中の壮大な伽藍の荘厳さに感動した。
    その際、一生懸命に説明していた雲水や、供養をお願いし後日送られてきたお世辞にも上手いといえない回向証を書いたであろう雲水を思い、それぞれに志を持って門を叩き同じ修行に...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    永平寺で1年間修行した作者の修行記。たかだか1年の雲水生活で畏れ多い永平寺の本を出すなんて、、と斜に構えて読み始めたが思った以上に深い内容で面白かった。

    肉体的苦痛と精神的苦痛を伴う厳しい修行は私情の入り込む余地を無くし、がゆじがらめに型にはめてしまうことですべての執着を捨てさせる。
    −我見を捨て...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    文庫本をボロボロになるまで読み、二冊目の文庫本もボロボロになった
    それくらい何かの折に読み返してる本
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    杉木立に囲まれた荘厳な寺院での修業生活。季節の移ろいや著者の心情が美しく描かれている。最小限の持ち物と座禅や勤行の日々。人の心はこれほどにも研ぎ澄まされ、美しくなれるのか。聖域の僧堂、山の斜面に続く回廊。光と影が織り成す寺院の描写。そして人間模様。とてもよく描かれた書物です。異なる体験をしたような心...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
     750年続く永平寺は曹洞宗の本山で、曹洞宗とは禅宗の一つ。道元が開祖で座禅による悟りを目指す。30歳を過ぎた男性が突然、出家をすることになる。出家をする理由はさておき、お話は1年間の修行生活をノンフィクションで語る。強烈な先輩たちの出迎えに屈せず修行を終え山を降りるまで、彼は何を思い何を感じたのか...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    再読。年明けに永平寺に参拝したこともあって、以前読んだこの本を読み返すことにした。

    読み進めるほどに当時感じた熱い思いが甦ってくる。永平寺で雲水として過ごした著者の1年間が実に詳しく書かれているのだが、時折挿まれる情景描写や心情表現に、抑えがたいほど胸動いてしまうのだ。
    何度も思う。作家というわけ...続きを読む
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
     自身修行体験があるので、他宗派の修行風景に興味があって購入。 専門用語もあるけれど、わかり易く説明されて読みやすい。良い1冊でした
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)
    一万円選書(2回目)①。「修行=厳しい」というイメージはあったものの、どちらかというとひたすら座禅をする“静”なイメージだっただけに、かなり予想を超えていました。雲水初期の手荒な指導は、読んでいるだけでも緊迫感ありましたが、指導側も隙を見せられない、厳しさを貫かないといけないという別の重圧の中で過ご...続きを読む