野々村馨のレビュー一覧

  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    主人公たちの日常や心情が、平易な言葉で書かれていて、ひとつひとつの説明はわかるようで、それでいて分かった気にはならない。
    自ら進んで禅を毎日数時間、数日、一年とする著者たちの感覚のようなものに、どうしたって共感や理解が難しいためだろうと思う。

    著者たちの心情については、奥底で分からなさを感じるとともに、永平寺の修行について、一端でも知れたのが面白かった。

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    2025年09月06日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    YouTubeで永平寺の雲水の修行の様子を見て興味を持ち読んでみた。
    動画以上の情報があり大変ためになった。
    (参拝者として)永平寺は好きです。

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    2024年06月06日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一万円選書(2回目)①。「修行=厳しい」というイメージはあったものの、どちらかというとひたすら座禅をする“静”なイメージだっただけに、かなり予想を超えていました。雲水初期の手荒な指導は、読んでいるだけでも緊迫感ありましたが、指導側も隙を見せられない、厳しさを貫かないといけないという別の重圧の中で過ごさないといけなかったんだなぁと、魯山さんの視点を通じて気付かされました。立場が変われば見え方も変わる。ネットで近年の著者の記述を読んで、厳しさとは何か、と言うことも考えさせられました。(体罰肯定とかではなく)

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    2021年08月14日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    デザイン事務所でのサラリーマン勤務に倦んだ著者は30歳にして出家を決意。両親・恋人に別れを告げ、単身、永平寺の門を叩く。

    道元の思想に基づいて、食器の上げ下げまでも厳しく定められたルールのもとでの一年間の生活。精神の淀みを払い落としていく著者。


    ◯ようするに道元の示す修業とは、超能力や特殊な瞑想でもなく、また難行や苦行でもなく、日々の行いそのものの中に見出されるものなのである。そして、目的と手段を二分しない。悟るための修行ではなく、そのひたすら修業していく姿が
    すなわち悟りだと考えた。したがってそれは何者かに委ねるものではなく、自分自身の心と体で成し遂げなくてはならないのである。

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    2015年02月08日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    同期の失敗は赤裸々に、数多く書かれているのに、ご本人のは言い訳が効く程度のものしかない。そりゃあ、寺生まれを差し置いて要職に抜擢されるやり手なんだから当然っちゃ当然だけども…。優等生的なものの捉え方、感情がどうも馴染まない。

    とはいえ、イメージと違う部分が多かったのは面白い。坊主が集まってマジメにトトロ見てる図とか想像しただけで…。

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    2019年06月10日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    永平寺に行くにあたって読みました。
    だいぶ昔にNHKのドキュメンタリーを見たし、岡野玲子さんの「ファンシィダンス」を読んで映画も見ていたので、内容的に「全く知らなかった!」という感じではないのですが、実際の修行者の目から見た手記は興味深く、実際永平寺でもすべてを感慨深く拝見できました。この本を読んで行くと雲水の新到と古参の区別がつきます(笑)
    とはいえ、読み物としては不満も残りました。
    本人の失敗談が少なく、永平寺に対して少し批判的になったかと思うと「それはでも意味のあることで」的なフォローが入り、お世話になった方への遠慮があったりするのだろうと思いますが、何となく「いい子ちゃん」な印象がぬぐ

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    2010年11月24日
  • 食う寝る坐る 永平寺修行記(新潮文庫)

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    普通の会社員から思うところあって”只管打座”を提唱する永平寺に入門する。かなり日常とは違う世界が広がっているようすが描かれている。専門用語と永平寺のシステムの説明が多く、もう少し修行をしながらの心の変遷を聞きたかったように思う。ここの修行はつらそう・・。

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    2009年10月07日