禰冝田亜希のレビュー一覧

  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    人類の「発展」の歴史のなかには、びっくりするほどたくさんの大失敗が存在する。それを面白おかしく、紹介してくれるのが本書だ。酷すぎて笑えない事例も多く含まれる。

    まずは「頭のおかしい」皇帝たちの話。君主制によくある話だが、オスマン帝国においても、世継ぎを争う血なまぐさい争いが繰り広げられた。争いが大きくならないよう、いちど皇帝が決まると、その兄弟を殺すならわしがあった。だが、後継がいない状態で皇帝が死んでしまい、兄弟もいなかったとすれば王朝は途絶えてしまう。だから保険のためにスペアの兄弟を残しておいて「鳥かご」に入れることを思いつく。ムスタファ一世は、兄の死去に伴い「鳥かご」から出されて皇帝に

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    2023年08月13日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    人類の侵してきた数々の失敗を面白かしく紹介しつつ、示唆に富む見解が示される。
    農業の産んだ弊害、コロンブスの犯した致命的な計算ミス、ポリウォーターの幻想が面白かった。

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    2024年09月27日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    見方や書き方を変えるだけでこんなにも歴史上の事象や人物の印象が変わるのかと思い知らされた。
    どんなにすごい人でも人並みにバカをしてると思うとちょっと失礼だけど嬉しくなった。
    ただ、面白かったで済ませてはいけないなとも思った。閉じ込められて終わるのは辛い。

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    2024年05月13日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    230万年前のサバンナで人類の始祖とされた女性、ルーシーがいた。
    ルーシーは木に登っており、そこで落ちて死んだ。
    と、人類は人類として始まった時から失敗続きの歴史である。
    本書では様々なカテゴリについて(政治統治・植民地・戦争・環境汚染)いわゆる「人災」により多数の人が死亡したり被害を被った例を紹介している。

    直視すると気が滅入る内容だと思うが、ユーモラスに描かれているのサクサク読み進められる。

    ただし今後にありうる失敗についてはちょっと恐ろしいと思った。

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    2024年02月17日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    ・いろんな時代で、いろんな人が、いろんな失敗をしてきたことを伝える本。読むと気が滅入るし、気が楽にもなる。
    ・イギリスっぽい皮肉なユーモアがたっぷり。小難しい歴史の話も、にやっと笑いながら読めた。
    ・おもしろすぎて嘘みたいな話が盛りだくさん。
    ・だからこそ、各話題の出典を明示してほしかったな〜。どこまで信頼できる話なのか分からんので。

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    2024年01月04日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    楽しいです、まだ半分しか読んでいませんが。

    やった事の行為には厳しい意見ですが、人には優しげなので、心痛むことは無いと思います。

    ジャーナリスト兼ユーモア作家、恐るべし。
    ……しかし、毒はあります(笑)

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    2023年09月14日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    面白かった、というのを躊躇するほどの人類の愚行だが、やはり面白かった。podcastのコテンラジオの中でも登場していたエピソードや歴史背景が幾つかあり、それも個人的な興味と理解を深めてくれた。訳の問題でもあるのか、イギリス特有のブラックジョークなのか、所々あまりにブラックな皮肉の表現が読んでいて気になった。世界史や教科書では隠されがちな、失敗談に焦点を当て、私たち人間の愚かさと直面化させてくれた。未来から過去を判断することはとても簡単で、当時の判断はとても馬鹿げた判断のように見える。だが、恐らくここに書かれている以上の複雑な人間の心理状況や歴史的背景、当時の空気感があっての判断だったのだろうと

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    2023年08月28日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    <目次>
    第1章  人類の脳はあんぽんたんにできている
    第2章  やみくもに環境を変化させたつけ
    第3章  気安く生物を移動させたしっぺ返し
    第4章  統治に向いていなかった専制君主たち
    第5章  誰が誰をどう選ぶの民主主義
    第6章  人類の戦争好きは下手の横好き
    第7章  残酷な植民地政策をヘマばかり
    第8章  外交の決断が国の存亡を決める
    第9章  テクノロジーは人類を救うのか
    第10章  人類が失敗を予測できなかった歴史

    <内容>
    人類が地球上でしでかしたことを「失敗」という視点でまとめたもの。語り口の柔らかさ(?くだらなさ)が読むスピードを加速させてくれる。第4~8章は、世界史部門で

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    2023年08月18日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    最近失敗が多かったので、タイトルに引かれて読んでみました。
    前書きのところの「大失敗をしたことがあるすべての人たちに本書を捧げる あなたは独りではない」っていうのとか、私たちは人類レベルでコミュニケーションが上手くないっていうのがちょうど刺さりました。
    色んな失敗した人のエピソードが載っていましたが、初めて自動車事故で亡くなった方が、メアリー・ワードという女性だったというのは驚きました。

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    2023年07月10日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    誰しも失敗しない人はないが、為政者、リーダー、影響力のある実業家が、思慮が足りなかったり、基本的な倫理感に欠けていたり、妄想好きであったり、思い込みが激しかったり、人の意見をきちんと聞かなかったり、全能感ばかり大切にしたりしていると、信じられないくらい大勢の人の運命を悪いほうへと変えてしまう・・ということが、よくわかる本だ。

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    2023年04月05日
  • メガトン級「大失敗」の世界史

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    タイトルを見て、興味を持って購入

    タイトル通り、人類がしでかした大失敗について、ユーモアを交えながら、失敗の中身ごとに分類した形でまとめられていました

    人類は将来を見据えることができなくて、欲を優先して決断する生き物だから、いつまで経っても同じ失敗を繰り返す、ということかなと思いました

    その繰り返すサイクル、速度が、時代が進むにつれ、技術が発達するにつれて加速度的に早まっていることも認識できました

    わかっているのに、失敗を繰り返してしまうことこそ、人間らしさである、ということがわかり、複雑な気持ちになりました

    最後に、とある人物の写真が唐突に出てきて締めくくられるのですが、あー切ない

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    2024年11月21日