谷良一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今や年末の風物詩となっているM-1グランプリ。
これは2001年に始まりました。
実はその当時は漫才はオワコンと言われていて
単なる古典芸能的な扱いを受けていました。
多くの漫才師たちが、そんな現状を憂いている
のと、彼らが本当に漫才を愛しているのを知っ
た著者が、M-1という勝負の場を企画します。
当然、実現までは紆余曲折を経ますが、その過
程がドラマチックです。
スポンサー探し、放送局探し、そして重要な審
査員探し。
どれ一つ欠けても現在までの人気は得られなか
ったでしょう。
皆が愛しているものは絶対に色褪せない、滅び
ない。
愛し続ける大切さを学一冊です。 -
Posted by ブクログ
面白かった!
読んだあと、M-1の初回をアマプラで見たら止まらなくなって、今もずーっと見てる。
第一回を今見ると、作りが荒い、というか、最近のM-1に比べて、お金がかかってないのがよくわかる。MCアシスタントの菊川玲はひどい。。事務所から、お前、とにかく行ってこいや!適当でいいから!と無理やり背中をドンと押されて出てきたのだろう、と想像。
M-1が大成功したとたん、M-1はオレが作ったんだと、言いふらしだしたY氏とは誰ぞや、とググったらすぐ見つかったけれど、ヤツはなんと名誉毀損やらで筆者を訴えていた!恥の上塗りに加えて、面倒臭い厄介なジジイであることを世界に発信していた。裁判で、自分の主張 -
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M-1、紳助さんが始めたって思ってて、それも間違いではないんだけど、それも含めて本当に漫才のためにM-1実現に向けて奔走した著者の一冊。
ぼくは子供の頃からお笑いの中で一番漫才、それもしゃべくり漫才が大好きなので、世のブームってあんまり頭になくて、そうかあ、M-1てそもそも漫才が落ち込んでるから始まったんか。
実力があるのに日の目を見ない若手。
仕事干されてくベテラン。
企画も予算も渡さず、「漫才盛り上げえ」と言う吉本興業(笑
いや、予算の概念がない、と言い切るのもすごかった。
西川のりおに漫才の意見を聞いて、
「好きやで、漫才」
とあっさり答えるシーンは、不覚にも涙が溢れてしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレM1を始めたのは松本さんだと思っていたが、紳助さんなのか!昨年のM1のメッセージが紳助さんからのものだった事にやっと納得できた。
漫才ブームが消えない様にM1を作りその思いの通り引き続き漫才は老若男女親しまれ、最近はさらに大ムーブになってるのでは?M1の応募者は毎年増加してるし。
後年のM1も基本的には第一回から引き継がれている部分が多いので、松本がいなくなり審査員の人数も増えた昨年の変革の重みを感じた。昨年の裏側のお話も是非知りたいなあ
作者さんが若者にチャンスを与えるため参加条件を芸歴15年までから10年に戻すべきでは、と問題提起しているけれど、芸歴6年目の令和ロマンが連覇、決勝進出者も半 -
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今や漫才もといM-1は誰でも知っているものになっているが、M-1の初回である2001年はテレビで漫才はほぼ放送していなかったらしい。
一人の社員がわずか一年でM-1の原型を作るまでの苦難と道のりを語っている。
紳助に相談したことで実現へ大きく進んだと書かれていて、紳助の漫才への恩返ししたいという思いを強く感じた。
また、第一回のM-1エントリーした漫才師も今テレビで活躍している人ばかりなのがすごいと思った。
また、やっぱり松本人志は芸人の憧れだったのだなと当時の初回審査員に選ばれる経緯を見て思った。
2024年のM-1では紳助の「いつまでもすべての芸人の夢の舞台でありますように」という文章が写 -
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「M-1はじめました。」の「M-1」ってあの「M-1」のこと?
恐る恐る(?)手にした本の装丁は
二人の男性とサンパチマイク。
あぁ、これはもうあの「M-1」で決まりよね?!
大阪人ですから「お笑い」の中で育ってきて
当然、漫才も大好き。
第1回目のM-1を見た時、素直に「面白い!」と思った。
でも、なぜ「M-1」が始まったのか
それがどのような道のりだったのかは
この本を読むまで知らなかった。
ただ、何となく島田紳助さんが発起人なんだろう…と思っていただけで。
そんな容易い道のりではなかったんだな…
毎年、年末のM-1を楽しみにしていたが
そのピークは2019年
ミルクボーイがグランプ -
Posted by ブクログ
もはや毎年恒例のイベントとなったM-1。2001年に「漫才を盛り上げろ」との、思いつきのような上司命令により、一人で始まったプロジェクト。島田紳助さんとの会話で動き出すM-1が、周りの理解をなかなか得られない中でも、少しづつ協力者を得て、ついに大成功イベントとなる過程を当事者が描いた作品。
関係者の本当の姿が垣間見える生々しい描写は、初めてのプロジェクトを立ち上げる際の人間模様や、人の思いが推進力を与えてくれることを克明に示している。
初回から20年以上が経ち、当時の関係者が現場から離れる中、当時の想いを伝えたい・残したい、という気持ちが本書の最後に現れているように感じる。