中村隆之のレビュー一覧

  • ブラック・カルチャー 大西洋を旅する声と音

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    環太西洋アメリカスで捉えたディアスポラ共同体としての文化継承、再構築。音楽だけでなく幅広く噛み砕いてまとめてあって、更になかなか語られてこなかった(語りにくかった)部分を知る。「キンドレット」読んでおいて良かったし、今年読んだ「パンクの系譜学」ほかの本と繋がる「関係」がわかる気がするよなー。

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    2025年07月19日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    理系出身で経済学全くの初学者です。経済について学びたいと思い、手に取ったのがこの本でした。率直に言って、とても分かりやすかったです。
    ネタバレになってしまうので多くは語れませんが、著名な学者たちの思想を一筋に捉えて述べられていなので、背景をしっかりと理解しながら学ぶことができました。

    初学者の方も、経済学をすでに学んだことがある方にも、ぜひおすすめしたい一冊です。

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    2025年05月24日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    アダムスミスから、現代経済学に至るまで、会社と個人のあり方を整理した経済思想史を概略。

    非常に分かりやすい一つの筋が通っている。
    この考え方がメインストリームかどうかは別にして、著名経済学者の立ち位置が明確になった。

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    2021年10月12日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    ネタバレ

    経済思想史が「良いお金儲け」にまつわる道徳の歴史であることがわかった。
    ユダヤ教にしか認められていなかった私有財産をアダムスミスが認めたということは神の人間化のような宗教観の変化もあるんだろう。

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    2020年03月14日
  • ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ

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    どういう経済学者が受賞してきたか、受賞される理論はどのような変化があったのかを丁寧に考察している本。

    大まかな理論解説とともに当時の状況や学者同士の関り、思想的対立などを踏まえて整理されているので、経済学理論がどのように発展してきたのか、どんな対立があったのかがとても分かりやすくなる良い本でした。

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    2020年01月01日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    本書は「スミスの挙げた資本主義の道徳的条件を満たすための挑戦として,スミス以後の経済思想史」を平易にだが,本質的に把握しようと試みたものである。

    「お金儲けがフェア・プレイの精神とも,社会全体との富裕化とも切れた利潤獲得機械になってしまうことを,いかに抑止するか」という筋で,J.S.ミル,A.マーシャル,ケインズ,マルクスが取り上げられる。

    一方,その筋からはずれると著者が考えるハイエクとフリードマンは傍流として位置づけられる。傍流ではあるが,現代の経済政策などに強い影響力をもつ経済思想という位置付けだ。

    そして,最後に「組織の経済学ー現代の経済理論における株主の位置づけ」が置かれる。こ

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    2018年07月14日
  • ブラック・カルチャー 大西洋を旅する声と音

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    1週間以上も前に読み終わったのに、なかなかレビューできなかった。
    というのも、本書が扱う事柄がとても広範に及んでいるから。
    今でもきちんとまとめられるか心もとない。
    ばらばらにトピックを上げるだけになるかもしれない。

    そもそも自分がこの本を手に取ったのは、ブラック・ミュージックのことが知りたかったから。
    昨年、クインシー・ジョーンズが亡くなり、今年もスライ・ストーンが亡くなった。
    その追悼番組を聞いたりするうちに、自分たちが子どものころから聞いていたポップ・ミュージックの中に、もはや影響がまったくない音楽なんてないのではないか、と思われるような状況だったんだ、と改めて思った。

    筆者はフラン

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    2025年08月09日
  • ブラック・カルチャー 大西洋を旅する声と音

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    実際に触れたことのあるものが少ないため、しっかり理解できたとは言い難い。これから見聞きしていくためのひとつの観点を得ることができた。

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    2025年07月02日
  • ブラック・カルチャー 大西洋を旅する声と音

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    ネタバレ

    ニーナ・シモンの帯に惹かれて手に取る。地理的にそして歴史的に旅をしながら、復習のように整理された気がする。

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    2025年04月23日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    経済学の本なんて一生読まないだろと思っていたが、社会に生きる一大人として興味本位の挑戦に身を投じました。
    結論
    やっぱ全体的に興味ないけど、金儲けそのものは悪いものではないと薄々感じた次第で、要はその方法と倫理観が重要。

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    2024年02月28日
  • 黒人と白人の世界史――「人種」はいかにつくられてきたか

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    “Black Lives Matter”がメディアを賑わした際、「まだそんなこと言ってんの⁉︎」と思わず口をついて出てしまった。当たり前のように人種差別の愚かさを学校で習い、「人類みな兄弟」の風潮にどっぷり浸かってきたもんだから、不思議で仕方なかったのだ。
    本書を知った時その出来事がフラッシュバックし、気づけば当時感じたモヤモヤもだいぶ大きくなっていた。

    著者はブラック・アメリカを専門とするフランス人歴史家。フランスは移民大国で、著者の講義にもかつて領土だったアフリカやカリブ海出身の学生が目立つという。
    「生物学的に人種は存在しない。しかし政治的、社会的現実として人種は存在する」
    後者の忌ま

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    2022年11月12日
  • 黒人と白人の世界史――「人種」はいかにつくられてきたか

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    戦後すぐにユネスコによって否定された「人種」という概念が今なお根強く存在する。本書は人種の起源を奴隷制に置いてその本質を明らかにしていく。
    奴隷制は人種差別によって生み出されたのではなく、奴隷制こそが人種概念を生み出した。すなわち、奴隷制が解体される中で支配のツールとして白人、黒人という区別を設けていった。筆者は、奴隷の本質は親族性の否定と言う。そして、黒人は家族や国家の構成員ではないという意味で親族性が否定された下位の人種であり、奴隷と概念的に連続している。
    本書は本体の人種に入る前に壮大な奴隷の歴史について論じている。ヨーロッパ諸国が奴隷貿易に関わる前の奴隷制の歴史から始まっていて、直前に

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    2024年01月16日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    まさに経済学が実学としてどう適応されてきて今後どうなるかをわかりやすく体系化した入門書。社会福祉国家の行き詰まりから哲学的自信を失った経済学が道を誤った1980〜の40年間。そこからようやく抜け出そうとしている兆しを書いている。

    また、会社は何のためにあり誰のもの?という経営と労働に関する手引きにもなる。

    経済学部以外の大学生が教養原論として通って欲しい1冊。もちろんこれは筆者の意見というストーリーに揃えられているのだが、反対派の意見や推薦図書も出てくる。そこも学んで自らの見解を持てるとなおよいと思う。

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    2021年05月02日
  • 野蛮の言説 差別と排除の精神史

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    カリブ海・フランス語文学の専門家による人種差別についての研究結果をまとめたもの。15世紀以降の西洋を中心に学術的にまとめられている。現在の価値観からすると、ごく最近まで甚だしい人種差別が当たり前のように行われていた事実は確認でき、とても役に立った。ただし、差別イコール「悪」と捉えて全体に論理が展開されているように感じられ、一方的に体制批判的なところには違和感があった。

    「圧倒的多数は戦争に反対でしょうが、戦争がこの世界から消滅したことは人類史上ありません。私たちのうちに民族・宗教・性別・文化などの差異がある以上、つまりは私たちが他者と共に生きている以上、他者を差別したり排除したりする言説は永

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    2020年09月06日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    経済学は、良いお金儲けを推進し、悪いお金儲けに対抗する学問であるということからはじまり、このテーマに関して、250年前のアダムスミスの時代から現在に至るまで、経済のあり方の変化と著名な経済学者の思想とともに、一本のストーリーのように綴られている。
    この本のなかで、主要な経済学者として、スミス、ミル、マーシャル、ケインズ、マルクス、ハイエク、フリードマンが登場する。彼らの思想が時代の流れとともにどのように生まれたかが、非常につかみやすい構成だった。

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    2019年04月13日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    アダム・スミスにはじまり、ミル、マーシャル、ケインズ、マルクス、さらに現在の市場主義的な常識の形成に影響をあたえたハイエクやフリードマンの思想についてわかりやすく解説している本です。

    著者は「はじめに」で、「本書では、あえて経済学の歴史を一筋のストーリーとしてとらえたいと思う」と述べています。著者はまずスミスの思想について解説し、資本主義経済を正当とみなすことができるための条件として、「自由競争市場がフェア・プレイに則った競争の場であること、特に資本を動かす人間がフェア・プレイを意識する人間であること」「資産を事業に活用するのではなく、貸し出して利益(利子・地代)を得ようとする場合、その行動

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    2020年08月03日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    スミス、ミル、マーシャル、ケインズ、マルクス、ハイエク、フリードマン。経済学者をきりつめるとこういう感じになるのね。
    と思ったが、よく読むとなんか微妙なところがあるな。

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    2020年06月15日
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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    アダム・スミスを語るときに道徳感情論に着目。「道徳性」や「公正さ」と資本主義との両立ができていない「悪いお金儲け」(「よいお金儲け」の対義語)が力を持った時にどう対処するかという観点で一本筋が通っている経済思想史。経済思想史上の錚々たる有名人についてちょうど良い分量で語っていて、読みやすいです。

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    2018年08月11日