中村隆之のレビュー一覧

  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    アダムスミスから、現代経済学に至るまで、会社と個人のあり方を整理した経済思想史を概略。

    非常に分かりやすい一つの筋が通っている。
    この考え方がメインストリームかどうかは別にして、著名経済学者の立ち位置が明確になった。
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    経済思想史が「良いお金儲け」にまつわる道徳の歴史であることがわかった。
    ユダヤ教にしか認められていなかった私有財産をアダムスミスが認めたということは神の人間化のような宗教観の変化もあるんだろう。
  • ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ
    どういう経済学者が受賞してきたか、受賞される理論はどのような変化があったのかを丁寧に考察している本。

    大まかな理論解説とともに当時の状況や学者同士の関り、思想的対立などを踏まえて整理されているので、経済学理論がどのように発展してきたのか、どんな対立があったのかがとても分かりやすくなる良い本でした。
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    本書は「スミスの挙げた資本主義の道徳的条件を満たすための挑戦として,スミス以後の経済思想史」を平易にだが,本質的に把握しようと試みたものである。

    「お金儲けがフェア・プレイの精神とも,社会全体との富裕化とも切れた利潤獲得機械になってしまうことを,いかに抑止するか」という筋で,J.S.ミル,A.マー...続きを読む
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    経済学の本なんて一生読まないだろと思っていたが、社会に生きる一大人として興味本位の挑戦に身を投じました。
    結論
    やっぱ全体的に興味ないけど、金儲けそのものは悪いものではないと薄々感じた次第で、要はその方法と倫理観が重要。
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    まさに経済学が実学としてどう適応されてきて今後どうなるかをわかりやすく体系化した入門書。社会福祉国家の行き詰まりから哲学的自信を失った経済学が道を誤った1980〜の40年間。そこからようやく抜け出そうとしている兆しを書いている。

    また、会社は何のためにあり誰のもの?という経営と労働に関する手引きに...続きを読む
  • 野蛮の言説 差別と排除の精神史
    カリブ海・フランス語文学の専門家による人種差別についての研究結果をまとめたもの。15世紀以降の西洋を中心に学術的にまとめられている。現在の価値観からすると、ごく最近まで甚だしい人種差別が当たり前のように行われていた事実は確認でき、とても役に立った。ただし、差別イコール「悪」と捉えて全体に論理が展開さ...続きを読む
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    経済学は、良いお金儲けを推進し、悪いお金儲けに対抗する学問であるということからはじまり、このテーマに関して、250年前のアダムスミスの時代から現在に至るまで、経済のあり方の変化と著名な経済学者の思想とともに、一本のストーリーのように綴られている。
    この本のなかで、主要な経済学者として、スミス、ミル...続きを読む
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    アダム・スミスにはじまり、ミル、マーシャル、ケインズ、マルクス、さらに現在の市場主義的な常識の形成に影響をあたえたハイエクやフリードマンの思想についてわかりやすく解説している本です。

    著者は「はじめに」で、「本書では、あえて経済学の歴史を一筋のストーリーとしてとらえたいと思う」と述べています。著者...続きを読む
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    スミス、ミル、マーシャル、ケインズ、マルクス、ハイエク、フリードマン。経済学者をきりつめるとこういう感じになるのね。
    と思ったが、よく読むとなんか微妙なところがあるな。
  • はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
    アダム・スミスを語るときに道徳感情論に着目。「道徳性」や「公正さ」と資本主義との両立ができていない「悪いお金儲け」(「よいお金儲け」の対義語)が力を持った時にどう対処するかという観点で一本筋が通っている経済思想史。経済思想史上の錚々たる有名人についてちょうど良い分量で語っていて、読みやすいです。