坂口ふみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
素晴らしい書籍でした。
西洋文化における個人主義や責任概念の源流について考えたいという関心の中から読んだもので、正直理解度で言うと著者の苦労に応えるところには到底辿り着けていない気がしますが、それでも面白かったし、何よりこの一冊をまとめ上げたこと自体に尊敬の念が尽きません。
内容としては主にローマ帝国後期における公会議を中心に、キリスト教教義の変遷やその背景を、宗教、哲学、政治などさまざまな側面から掘り下げていきます。ローマ史、キリスト教思想、古代ギリシャ思想などについてそれぞれある程度の知識がないと詳しい議論についていくのはなかなか大変で、私はいずれも足りていないのだと思いますが、それで -
Posted by ブクログ
ネタバレすごく面白い本だったけど、カロリーは非常に高くて別の本を引き引き二回読んでなんとかついていけるかなあという感じ。キリスト教神学かじったけどギリシア哲学がよく分からない私がぎりぎりなのに、解説で山本先生が「キリスト教の教理論争やイエスの教えに触れたことのない人にこそおすすめしたい」とか書いているがそんな人は正直これは読めないと思うなあ。
三位一体・キリスト論という4~6世紀に行われた複雑な神学論争を、ギリシア哲学の背景と各論者の著作、用語の捉え方など繊細に触れながらひも解いていく。その柔らかく広い視点に導かれるのは心地よく、勉強になった。
著者は硬直した文化の破壊性と隣人愛をイエスの教えの核に