田中兆子のレビュー一覧

  • あとを継ぐひと
    どんな場所でどんな人物がやりとりしているのかがありありとイメージできる素晴らしい文章力。解説の最後が「ドラマ化されるような気がする」と締めくくられているが、まさにすでにドラマ化したものを映像として鑑賞した読後感。6つの作品全てに引き込まれて、こんな薄い本読んでたんだっけ??というくらい不思議な感覚。...続きを読む
  • 今日の花を摘む
    すごく素直?な、セックス感がバンバン出てきて、すごいなって思って読み進みました。
    茶道のお付き合いの万江島氏とも、なんだかんだありつつの始まりとお別れも。

    が、万江島氏が、すべてを断ち切って、すみれさんと結婚されたことは、
    うん、これは潔く、かっこいいなと、感心しました。

    会社員としての話も、よ...続きを読む
  • あとを継ぐひと
    表紙の黒髪でひとつしばり、
    白いパーカーでこちらを見つめる女性が気になり、
    さらにタイトルが気になり手に取りました。
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    守りたいのは、
    伝えたいのは、
    「思い」だ。

    お金も事業も
    人間関係も、
    トラブル続出!

    理容店、
    駄菓子工場、
    チョーク会社...続きを読む
  • 今日の花を摘む
    時折挟まれる静謐な茶の湯の世界と相反するように性に貪欲な女性の姿が描かれている。

    主人公は中堅の出版社に勤め茶道を嗜む51歳独身の愉里子。
    愉里子の趣味は、男の人との肉体を伴ったかりそめの恋。
    タイトルは彼女がひそかに呼んでいる「花摘み」から。

    花摘みを繰り返していた彼女が本気で好きになった相手...続きを読む
  • 劇団42歳♂
    大学時代に劇団仲間だった5人の男が、42歳になった今、再び一日限りの「オセロー」の公演をするというお話。社長としてバリバリ働いている男、公務員の傍ら採用されない脚本を書いている男、車のセールスマンをしている男、それぞれ別の人生を歩んでいる。大人になってからの喧嘩では、プライドがあって素直に謝れなかっ...続きを読む
  • 今日の花を摘む
    花を摘むというタイトルが印象に残った。
    主人公は50代の独身女性。仕事、趣味の茶道、お花摘みと忙しく充実した日々を送っているが、主人公の心の言葉には常にさみしさ、不安、孤独が感じられる。
    この物語の大事な場面は茶席で展開しており、こまかく描写されている。
    茶席にはお客様へのおもてなしが詰まっていて、...続きを読む
  • あとを継ぐひと
    「後継ぎのいない理容店」理髪店の息子が介護職に進んだ訳は父親のシャンプーがきっかけだった

    「女社長の結婚」麩菓子工場の娘が父の死去で跡取りになる決意、そして結婚も決意する。
    結婚相手がものすごく素敵

    「わが社のマニュアル」障害者雇用が盛んな会社に途中入社した健常者、マニュアル無しで試行錯誤しなが...続きを読む
  • 今日の花を摘む
    当初は主人公の愉里子があざとい50代という感じで受け付けなかったものの、後半から面白くなってきた印象。介護やセクハラと中高年のセックスという問題の絡ませ方がやや微妙だったけれど同期の森さんや先輩女子たちとの関わり方は面白かった。
    一部の五十代女性の生活を性を中心にいろいろな面から描いたのはすごいと思...続きを読む
  • 今日の花を摘む
    恋をしたりセックスという形での交流を楽しむことに年齢は関係ない。
    頭ではそう思っていても、実際にはなかなかそういったことにエネルギーをさく気力がなかったりする自分だけど、人生の楽しみ方、味わい方にはもっとバリエーションがあっていいんだと思った。
  • 今日の花を摘む
    花摘み…ちょっだけど憧れなくもないこの生き方。って女性少なくないのでは?アラカンでも恋にセックスにもちろん仕事も、大忙し。いいな、縛られず求められる人生
  • 劇団42歳♂
    大学時代の5人の劇団仲間が42歳になり劇団を再結成し1日だけの公演に向けて動き出す。男のバカさ加減や、42歳という年齢でぶつかる悩み、迷い。シェイクスピアの「オセロー」という作品を通してそれぞれが自分を見つめ直していく。くだらない話をしたり、夢を語ったり、捻くれたり、不倫していたりと色々な人がいて色...続きを読む