田中兆子のレビュー一覧

  • 今日の花を摘む

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    最初中年のセックスの話かと思ったらセクハラ告発や中年期の身の振り方など38歳の今の私にも必要かつ楽しい話だった。田中兆子さんいつも面白いね

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    2025年09月28日
  • あとを継ぐひと

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    どんな場所でどんな人物がやりとりしているのかがありありとイメージできる素晴らしい文章力。解説の最後が「ドラマ化されるような気がする」と締めくくられているが、まさにすでにドラマ化したものを映像として鑑賞した読後感。6つの作品全てに引き込まれて、こんな薄い本読んでたんだっけ??というくらい不思議な感覚。

    人物の自己評価と他者からの評価への戸惑いも魅力。主人公に入り込んで読んでいると、「そうか、そう思われていたのかこの人は」となる。人が相手に与える印象、関係性、またその変化など、人はあくまで人を介して自分というものを作りあげていたり、知ることができるのかなと思った。直接的にあえて言葉にしなくてもで

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    2023年11月16日
  • 今日の花を摘む

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    仕事・茶道という趣味・大人の恋愛・会社内でのセクハラ問題・親の介護・人生設計等々
    独身女性の生き方が愉里子を通して書かれている
    何事に対しても一生懸命な姿は読んでいて引き込まれる

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    2024年06月29日
  • 今日の花を摘む

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    ネタバレ

    性的描写が多数あるのになぜか気持ち悪いと感じなかった。
    歳を重ねた人の視点からの恋愛をはじめて読んだ。「結婚」や「育児」がゴールじゃない恋愛。そういう恋愛も素敵だと思えた。明確な終わりじゃない終わり方がとても良かった。
    登場人物それぞれが全く違う価値観、大事にしている美意識、倫理感を持っていて、それらがちょっと重なり合ったときに生まれる絆でそれぞれの人生が好転していく。そういうのって良いなぁと思えた。

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    2024年05月27日
  • 今日の花を摘む

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    ネタバレ

    すごく素直?な、セックス感がバンバン出てきて、すごいなって思って読み進みました。
    茶道のお付き合いの万江島氏とも、なんだかんだありつつの始まりとお別れも。

    が、万江島氏が、すべてを断ち切って、すみれさんと結婚されたことは、
    うん、これは潔く、かっこいいなと、感心しました。

    会社員としての話も、よくわかる気がして、とても好きな作品でした。

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    2024年03月24日
  • あとを継ぐひと

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    表紙の黒髪でひとつしばり、
    白いパーカーでこちらを見つめる女性が気になり、
    さらにタイトルが気になり手に取りました。
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    守りたいのは、
    伝えたいのは、
    「思い」だ。

    お金も事業も
    人間関係も、
    トラブル続出!

    理容店、
    駄菓子工場、
    チョーク会社、
    酪農家、
    老舗旅館、
    サラリーマン――

    継ぎたい、伝えたい人々の、
    切ない思いに胸が震える
    6編の”あと継ぎ”連作短編集!
    -------------------------
    一作目の「後継ぎのいない理容店」は、
    まだ読み始めだからか展開が速くて、
    自分の気持ちが追い付けないかも…と不安になり

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    2023年12月16日
  • 今日の花を摘む

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    時折挟まれる静謐な茶の湯の世界と相反するように性に貪欲な女性の姿が描かれている。

    主人公は中堅の出版社に勤め茶道を嗜む51歳独身の愉里子。
    愉里子の趣味は、男の人との肉体を伴ったかりそめの恋。
    タイトルは彼女がひそかに呼んでいる「花摘み」から。

    花摘みを繰り返していた彼女が本気で好きになった相手は、茶の湯の粋人で70歳の万江島。

    中高年の性愛を軸に、職場でのセクハラ事案や親の介護問題などが同時進行で展開していく。

    性に対する赤裸々な会話に引いてしまう場面もあったが、何事に対しても凛として立ち向かう愉里子の姿が印象的。

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    2023年08月10日
  • 劇団42歳♂

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    大学時代に劇団仲間だった5人の男が、42歳になった今、再び一日限りの「オセロー」の公演をするというお話。社長としてバリバリ働いている男、公務員の傍ら採用されない脚本を書いている男、車のセールスマンをしている男、それぞれ別の人生を歩んでいる。大人になってからの喧嘩では、プライドがあって素直に謝れなかったり、でも昔からの知り合いなので、相手の性格をよくわかっていたり、ほのぼのとして少し物悲しく、それでいて生きていく勇気をもらえるような不思議な小説。

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    2020年11月15日
  • 今日の花を摘む

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    『大人の恋愛小説大賞』。いろんな賞があるんだと思って読んだけど、茶道とか茶会とか全く分からなくてイメージできなかったです。あと、恋愛も。

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    2025年03月30日
  • 今日の花を摘む

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    思っているタイプのお話と違いました。
    なかなか私の中にはない感じの斬新なお話で。

    ご一読、おすすめします(*^^)v

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    2024年06月05日
  • 今日の花を摘む

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    花を摘むというタイトルが印象に残った。
    主人公は50代の独身女性。仕事、趣味の茶道、お花摘みと忙しく充実した日々を送っているが、主人公の心の言葉には常にさみしさ、不安、孤独が感じられる。
    この物語の大事な場面は茶席で展開しており、こまかく描写されている。
    茶席にはお客様へのおもてなしが詰まっていて、お茶を通して心を通わせる時間を見ることができた。
    内容としては話題が盛り込まれ過ぎている印象をうけた。ラストは気持ちよく感動的だった。

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    2024年04月27日
  • あとを継ぐひと

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    ネタバレ

    「後継ぎのいない理容店」理髪店の息子が介護職に進んだ訳は父親のシャンプーがきっかけだった

    「女社長の結婚」麩菓子工場の娘が父の死去で跡取りになる決意、そして結婚も決意する。
    結婚相手がものすごく素敵

    「わが社のマニュアル」障害者雇用が盛んな会社に途中入社した健常者、マニュアル無しで試行錯誤しながら自分なりに相手との距離を決められるようになる

    「親子三代」牧場を負債とともに相続するべきか悩む、都会に出て成功した息子が、自分の息子の仕事との間で揺れ動く

    「若女将になりたい!」
    トランスジェンダーの息子を受け入れ、今の女将との間に立つ血縁関係は無い父親

    「サラリーマンの父と娘」定年間近な父

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    2024年04月21日
  • 今日の花を摘む

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    当初は主人公の愉里子があざとい50代という感じで受け付けなかったものの、後半から面白くなってきた印象。介護やセクハラと中高年のセックスという問題の絡ませ方がやや微妙だったけれど同期の森さんや先輩女子たちとの関わり方は面白かった。
    一部の五十代女性の生活を性を中心にいろいろな面から描いたのはすごいと思いつつも、少しテーマが分散してるような印象もあった。作中に出てくるすみれさんの清々しさがよかった。(同僚のすみれと同世代女性の松岡を見ていても感じる)
    愉里子が同僚の若手•松岡とのやり取りで感じる「分断」に鯛する感じ方ついては共感を持った。

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    2024年03月19日
  • 今日の花を摘む

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    恋をしたりセックスという形での交流を楽しむことに年齢は関係ない。
    頭ではそう思っていても、実際にはなかなかそういったことにエネルギーをさく気力がなかったりする自分だけど、人生の楽しみ方、味わい方にはもっとバリエーションがあっていいんだと思った。

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    2023年12月28日
  • 今日の花を摘む

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    花摘み…ちょっだけど憧れなくもないこの生き方。って女性少なくないのでは?アラカンでも恋にセックスにもちろん仕事も、大忙し。いいな、縛られず求められる人生

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    2023年07月13日
  • 劇団42歳♂

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    大学時代の5人の劇団仲間が42歳になり劇団を再結成し1日だけの公演に向けて動き出す。男のバカさ加減や、42歳という年齢でぶつかる悩み、迷い。シェイクスピアの「オセロー」という作品を通してそれぞれが自分を見つめ直していく。くだらない話をしたり、夢を語ったり、捻くれたり、不倫していたりと色々な人がいて色々な人生がある。そういうものすべてひっくるめての友情がある。シェイクスピアのことは全く知らないに等しいけれど登場人物たちの考察や議論が楽しく興味を持った。

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    2021年01月05日