服部幸雄のレビュー一覧

  • 市川團十郎代々

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    ・服部幸雄「市川團十郎代々」(講談社学術文庫)を読んだ。本書はその書名の如く、市川團十郎初代から十二代までと、十三代目襲名間近の七代目新之助、つまり現海老蔵までを述べる。ただし、本書は文庫である。単行本で出たのは'02のこと、まだ十二代が亡くなる前である。従つて、十二代以降の記述は古く、少なく、不完全である。これさへ割り引けば、本書は團十郎代々を知るには実に便利な書である。團十郎代々の書はありさうな気がするが、実際には多くないといふ。その中で伊原青々園「市川團十郎の代々」(私家版)がその基本である (「あとがき」237頁)らしい。青々園は魅力的だが、私家版である。私には読めさうにない

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    2020年05月28日