五十嵐彰のレビュー一覧

  • 不倫―実証分析が示す全貌

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    不倫という、一般的に批難されがちな行為の実像が実証分析を通して浮かび上がってくるのが面白かった。
    確かに個別の例や結論のようなものはないが、多くの人にとって縁のないだろう世界が数字を通して見えてくる点が興味深い。

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    2024年02月15日
  • 不倫―実証分析が示す全貌

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    不倫はなぜするのか、どういった人が不倫をしているのかなど、海外の研究も取り入れながら説明されています。不倫の裏付けが明瞭となり、やっぱりか!そうだったのか!と思う事も。不倫とは何か知りたいとき、わかりやすい本だと思います。

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    2023年02月20日
  • 不倫―実証分析が示す全貌

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    概念的な話や、微妙な話を統計調査する手法なども説明されていてたいへんえらい。文献もしっかりしている。社会学的調査のお手本のようだ。みんな読みなさい。

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    2023年01月20日
  • 不倫―実証分析が示す全貌

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     確かに下世話なテーマではある。しかし不倫はメディアにより毎日のように報道され見聞きする頻度が極めて高いのに比べ、実生活でその実例に触れる機会は相対的に少ない。あってもその内実について第一次情報を得ることは当事者でもない限りほとんど不可能といってもいいのではないか。その意味で、広く一般から無記名データを拾い上げ統計的手法を用いてその実態に迫ることは、裏付けがないままに俗説やイメージが先行しがちなこの「不倫」というテーマについて正しい知識を得るという意味で非常に有用な作業と言える。また、通常は秘匿されるべき優れてプライベートな事象が、大規模な匿名データマスの雲の中からあたかも個別の顔を持つが如く

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    2024年01月13日
  • 不倫―実証分析が示す全貌

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    不倫という下世話な世界を社会調査の目線で分析した本。「何となく」の世界に説明に一定の説明をつけてくれている。
    自分の思いとしては「不倫」というもの自体が定まっていないし、月経を「生理」というようなぼやかした表現が世間にまかり通っているのが何だか解せずにいるし、いわゆる不倫をした人が、特に女性側が世間から過剰にたたかれてる気がしてならないし、結婚したからというだけで、通じ合わない人と冷めた結婚生活を続けるほうが何だか倫理に反している気がしている。
    この本では、不倫的な行為の表現の変遷に冒頭で触れていてくれて、かつてはよろめきと言われたりしていたのが、「不倫」が台頭してきたという流れがつかめた。

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    2024年03月24日
  • 不倫―実証分析が示す全貌

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    すごく良かった。
    「統計とはこうやるのだ!」と言わんばかりの、お手本のよう。
    どこからが不倫なのか、誰が不倫しているのか、どうやって不倫が始まるのか、誰が不倫を責めるのか、誰の不倫が責められているのか。
    理論的考察と調査・実験による実証とのセットで、しかも説明がすごくわかりやすかった。
    今までこの手の実証系の社会学の本だと「不平等社会日本」が一番良かったけど、それを超えてきたかもしれない。

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    2023年08月21日
  • 不倫―実証分析が示す全貌

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    不倫したかどうかのアンケートは回答者がどれだけ正直であるかわかりようにないので、確かにアンケートの方法や分析方法については、難しいところがあるんだろうなと思う。

    とはいえ、その方法論について詳しく語りすぎの感があって、専門の読者にはそれが必要だったのかもしれないが、一般読者にとって、この全貌分析が正しいとして、著者たちは(不倫)社会をどうしたいと思っているのかが見えてこない。

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    2023年07月11日
  • 不倫―実証分析が示す全貌

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     結果から導かれる考察が素直に納得できないものが多い。全体としても、推測の範疇に留まる結論が多い。しかし、何が推測で何が事実なのかは明確に分けられていて、その点が混同されることはないだろう。
     不倫のように都市伝説が溢れる領域に事実の旗が立てられたということに、爽快な気分がした。
     
     このような社会学的な研究、いわゆる文系の研究が軽視される最近の世間は好ましくないと思う。小さな事実でも誰も明らかにしたことのない事実には価値がある。その事実の価値の大小は当然あるだろうが、事実が明らかになった時点でその事実の価値が全て決まるわけではない。最初は価値が小さいとみなされた事実も、将来的に大きなインパ

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    2023年03月09日