アマンダ・ブロックのレビュー一覧

  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    一話めのおとぎ話、収集家と水の精がゾワッとする怖さでした。父親の人物像が少しづつ解けていくドキドキ感と、エリスとレベッカのやり取りにまた違ったドキドキもあり、楽しく読めました。

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    2024年08月24日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    イギリスの女性が父が書いたおとぎ話を元に行方を追う話。周りが見えず自分勝手すぎるなーと辟易する場面もいくつかあったけれど、自然な流れで最後まで面白かった。

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    2024年06月05日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    ネタバレ

    かつて子ども向けTV番組『密航者』で名を馳せた父、レオを探す娘レベッカの物語。
    間も無く26歳になるレベッカは、幼い頃蒸発してしまったレオについて、彼に関する話題への家族のだんまり、拒絶も手伝い、ほとんど考えることなく過ごしてきた。
    あの世間を賑わせた『密航者』ですら観たことがないくらいに。
    ところが、とあるネット記者が「回顧記事に憧れのレオを取り上げたい、居所を知らないか」と協力を求めてきたことから、父との鮮やかな日々の思い出が蘇り、俄然自分ごととして父の行方が気になり始める。

    家族に当たりをつけても、不穏な空気になるばかり。
    そんな中、祖母から手渡された『7つのお話』。
    父が失踪の2年後

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    2023年12月10日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    建築事務所の非正規社員として働くレベッカは、幼い頃に父親が家を出てから、母親に育てられ、もう20年ほど父親と会ってない。

    そんな彼女のもとに、男性記者エリスから何度も連絡があり、父親とは連絡はとっていないのか?どこに住んでいるのか知らないのか?と尋ねられる。

    いつのまにか記憶にもなかった父親のことが、思い出され、自分と母は父親に捨てられていたと信じていたのだが…
    祖母から話を聞こうと、会ったときに手渡されたのは父親からレベッカへの一冊のおとぎ話の本だった。
    そこから父親のことを知りたくなり、記者エリスの取材に協力するという理由で、2人で父親を探す。

    父親のことが、おとぎ話の1話ごとに少し

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    2023年11月15日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    愛に包まれた家族の物語
    読み終えた今、胸がいっぱいで涙が溢れる
    そしてこれから訪れるであろう、主人公レベッカの未来に思いを馳せる……


    レベッカの幼い頃、父親のレオは姿を消した。
    レオは人気俳優だった。
    それ以来、母親や家族は父親など最初から存在しなかったかのように暮らしている。
    レベッカもそのように暮らしてきた。
    でも心の中から父親が消えたことはない。

    ある日職場に現れたのは、レオについて調べているという記者のエリス。
    これをきっかけにレベッカは父親を探していくのだが…

    捜索の手がかりになるのは、緑色の表紙の古い本。
    父親がレベッカのために書いた「おとぎ話」だ。
    これらの文章に隠された

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    2023年11月04日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    ネタバレ

    アマンダ・ブロックのデビュー作。
    ミステリに限りなく近い家族小説。

    7つのおとぎ話が書かれた絵本を残し、姿を消した父を探す物語。残された娘が、一つ一つのおとぎ話を手がかりに、家族や親戚が絶対に話そうとしない父の姿を追う。

    おとぎ話から父へアプローチする過程がミステリ風(それだけではなく、ある一点も非常にミステリな要素あり)。
    ただ本質は家族小説。なぜ父は姿を消したのか。父の本当の姿は。この辺りは、ベタといえばベタなのだが、読みたいものを読ませてくれる感じが非常に良い。
    心が暖かくなる小説を読みたい時に、ぜひおすすめしたい。

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    2023年09月28日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    ★5 幼い頃に失踪した父を探して…大切な人に胸の内を話したくなる名作 #父から娘への7つのおとぎ話

    ■はじめに
    私には大切な家族がいます。愛すべき妻と中学生、小学生になる息子たち。家族みんなで食べるご飯は美味しく、たまの休日に遊びに行くと日ごろの疲れが吹き飛んでしまいます。ただ最近は私や妻は仕事で多忙になり、息子たちは友人との時間を大切にし始めるようになってきました。いつの頃か家族の時間が少なくなってきたような気がしています。

    本書アマンダ・ブロック『父からの娘への7つの物語』は、そんな私に家族の大切さを再度学ばせてくれた素敵な物語でした。

    ■あらすじ
    建設事務所で非正規雇用として働いて

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    2023年08月25日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    ネタバレ

    本の題名が面白そうで手に取った本だったけれど、ただただ面白かった。
    祖母から渡された父からの贈り物の物語から、ぼんやりとした記憶の中でしか覚えていない父を探し始めるお話。
    父親との再開とその後の話は読みながら泣いてしまった。

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    2023年07月19日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    ネタバレ

    ドラッグの話が出てきたときに「まあ海外の小説だからそっち方面の話はよくあるよね…」と思っていたらまさかの躁鬱病患者でびっくり。そりゃあ母方の親族も父方の親族も嘘つくわなとは思ったけど、皆あまりにもレベッカに不誠実でレベッカの怒りと落胆も読んでいて伝わってくる。レベッカに嘘をついていたのはエリスも同じだけど、エリスはちゃんと謝って軌道修正できたのでやっぱり嘘をついても後から謝ったほうがいいんだな…。いやまあ最初から嘘つくなや!っつー話ではあるんだけど。

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    2025年04月18日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    幼い頃から父親を断絶して成長したレベッカが主人公。俳優として名高い父親の取材を申し込んだ記者との接触により独自で父親探しを始めた主人公が行き着く先は?と言うミステリーっぽい作品。結果はどうれあれ、プロセスがとても良かったし、忌むべき父親像を恋うる対象に格上げした雰囲気も良かった。

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    2024年03月02日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    まず、表紙の可愛らしさ。
    そして、タイトル。
    ノスタルジックで、ほっこりしたストーリーを誰もが想像するのではないでしょうか?
    …結果、全く違いました。
    誰もが知っている有名な子ども番組に出演していた父。娘のレベッカが子どもの頃に番組からは降板し、行方も分からない。
    20年間会っていなかった父をあるきっかけから探すことになるレベッカ。
    なぜ、番組を降板したのか?家族の前から姿を消したのか?父が残した7つのおとぎ話を手がかりに父を探すレベッカ。ミステリー仕立てになっています。
    幼かった頃の記憶の中の父と、周囲の人が語る父の姿の乖離。

    家族がどんな人間であるかをこちらが選ぶことはできない。こちらが

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    2024年01月03日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    娘にとって父親の存在は母親とは随分違うと思う。自分のことを考えるとやっぱりそう。今、生きていたらどんなことを話していただろう。ラスト、とても良かったと思う。

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    2023年06月30日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    余韻が心地よい。
    人が死んだりはしないミステリー要素も多い。

    間に挟まるおとぎ話が鍵になるが、帯にある通りそれぞれだけでもおもしろい。
    かなり後味は悪いものもあるが、、

    また、躁鬱などの表現が独特で、初めて触れる類だった。
    影がついてまわる気がして、想像力が飛躍する。
    上記のような精神的な病気の症状がわかりやすい。

    朝井まかてさんの話を続けて読んだ後なので、全体的なロマンティックさが心地良かった。

    父、主人公も父方の祖母も、不遇というか、誰かの悪意によるものというわけではなく大変な状況を味わったのだなぁと。
    普通になるってすごいことなんだというセリフに共感。

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    2023年05月10日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    家族みんなが辛い思いをしてきたのだと思った。
    アデリーンが治療を受けることが出来ていればと思ったけど、夫が医師だし閉じ込めておけば良くなるとの認識なら無理だし、世間体があるのかもしれない。母の遺伝かわからないけれどレオは病気で相当しんどい経験をしただろう。助言されても治療の必要性を感じないから、周りもどうしようもない。排除するしか。
    みんなが辛い。
    レオが、怪物のようなものに支配されていることに気づかなかったと話しているところがとても心に残った。躁鬱病などではなくとも、自分の思い込みに支配されていると感じることがあるから。

    ハッピーエンドが嬉しかった。物語の続きを想像して長く楽しめるのも良か

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    2023年04月30日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    幼い頃に父親に見捨てられたと感じながら育ったレベッカ。あるきっかけで大人になってから父親を探すことに。捨てられたということや母たちから聞かされていた父親のこと。そういうことから探すのにも積極的ではなかったけれど父が書いた「7つのお話」という本を知り徐々に変化していく。魅力的な登場人物たちや作中作の中に込められた想いがどんどん意味を持っていく終盤は特によかった。ミステリーであり家族小説でもあって読み応えや心地よさのある作品。

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    2023年03月07日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    もう少しほのぼのというか、ほっこりする話かな、と思っていたけれど違いました

    父を探す旅は、なかなかに困難が待ち受けている
    自分の記憶と、周りの人の記憶に振り回されながらも父親の姿を追いかける

    7つのお話が、その手がかり

    なんとなくミステリーの要素もあって楽しむことはできたのですが、いかんせん久しぶりの海外文学で登場人物の読み解きに時間がかかり、なかなか物語に入り込めなかったので、定期的に海外文学を読もうと誓いました笑

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    2025年08月22日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    父が自分宛てに残した童話7作が収められた絵本を手がかりに、父を探す娘のヒューマンミステリー。あらすじだけでもうワクワク。読みやすい文体と魅力的な登場人物でページが進みました。特に幼なじみとの関係が素敵(タイプが違うのに無二の親友って憧れる)。自分が一人娘の母親なので主人公よりも母親のほうに共感してしまった…。
    山登りのシーンが胸に迫りました。

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    2025年03月29日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

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    レベッカの父親は、テレビの子ども向き人気番組の主役だったが、レベッカが幼い頃突然番組を降り、行方がわからなくなっていた。大人になったレベッカのもとに、その行方を探しているというライターが現れる。
    なぜ父親は姿を消したのか。父親がレベッカに残した7つのおとぎ話の゙本に隠された父親の思いと葛藤。

    ミステリーというよりも、父親を探すロードムービーという感じ。双極性障害への無知と偏見がキーポイントと言えるだろう。

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    2023年10月05日