飯村周平のレビュー一覧

  • HSPブームの功罪を問う
    中立の立場で、優しい口調で、わかりやすい。
    1つの心理学概念が、どのように社会に受け入れられ浸透していくのか、その時に注意することは何か。
    といったことが書かれている本。

    HSP自認の方も、そうであって欲しい方も、あまり良いイメージがない方も、どなたでも読めると思う。
    それぞれの立場に示唆のある良...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    最近この本の中にも出てきた「繊細ヤクザ」の存在が目に付き気になるようになりました。
    HSPを特別なものだと礼賛するかのような取り上げ方のものを目にすることが多かった中で、この挑戦的なタイトルが衝撃的で引かれて手に取りました。
    岩波ブックレットを手に取るのは初めてなのですが、こんな本があるんですね。
    ...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    こういう本こそ多くの人に読まれるべきと思いますが、「繊細さんの本」ほどは売れないんでしょうね・・・。

    自分もHSPかなと思って「繊細さんの本」を含め何冊か買って読みましたが、ブームになったので買うのをやめました。自分もHSPっぽいところはありますが、障害ではないようですし、自分の中でなんとか折り合...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    100ページに満たない薄さだったが、HSPの書籍の中では非常にまともな内容であった。ここでいう「まとも」は、自分がHSPに対して抱いていたモヤっとした感じが非常にクリアになったという意味であり、HSPと自称する人たちの言う生きづらさが理解できて、そのことを全肯定するわけではない。

    そうした特性を持...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    『ブーム』、第2章で取り上げられる『ラベリング』、第3章の主題『消費』という言葉にあるように、HSPもまた高度消費社会の産物なのかもしれない。この本はHSPの功罪に焦点を当てており、是非を問うものではないという点で中立的な解説がなされていると感じた。
    おわりにの部分で『なぜHSPはブームにならざるを...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    HSP(Highly Sensitive Person)気質のことを心理学概念としては感覚処理感受性と称するのだが、所謂「繊細さん」というような安易な言い換えで、妙に興味を持つ人が増えたことに対応して、本書で専門家が正しい知識を教えてくれる.心理学では人の性格を理解するのに「ビッグファイブ」という枠...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    「繊細さん」「HSP」という言葉が社会に浸透したことにより、HSPという言葉は当初の意味を超えて独り歩きし、良い面だけでなく様々な問題を抱えながら今も尚広がっている。そんな「HSPブーム」の功罪、特に罪の部分に着目し読者に考えさせるような内容。

    HSPは障害ではなく、気質を説明するツールのひとつで...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    初めてHSPという言葉を知ったときの安堵感ははっきりと覚えている。これはまさに私の話だ! と思った。こんなふうに生きづらさを感じているのは私だけじゃないし、大多数の人たちにこの生きづらさが理解されないのは仕方がないことなんだ。そして繊細であること、敏感であることはある部分においてはメリットにもなりう...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    私はHSPについて懐疑的な見方をしていたんだけど、良い側面と悪い側面、またHSPブームによって巻き起こっている様々な「罪」について知れて良かった。
    SNS上ではどうしてもHSPを特殊な能力と解釈している人や、繊細な自分に過剰に配慮を求めるような人ばかりが目立ち、その結果HSPを自認している人とそうで...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    HSPブーム自体よりも、ループ効果によってある特性を表すラベルが社会的に受容・変容していく様の一例として興味深く読んだ
  • HSPの心理学
    巷に溢れるHSP診断や自称HSPの人で怪しさを感じる事が多々ある理由が分かった。HSP診断は雑に作られがちだし、情報商材・霊感商法の狩場になってるそうだ。おっかないね。
  • HSPブームの功罪を問う
    HSPが急速にブームになり、その後、炎上とまではいかないまでも「敬遠」の動きが見られ始めたことに疑問を感じ、この本を手に取りました。

    ・HSP(繊細さん)の医学的定義と実際の広められ方の差による問題
    ・HSPを呼び水にした詐欺や新しいビジネス
    ・教育現場にHSC(HSPの子ども版)が広まることで起...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    概ね想定通りの内容。
    正直なところブームと呼べるほどのものとなっているのかと思ったが、ブームだったらしい。アドラー心理学、愛着障害と並んで、正当な学術的研究ではないらしい。どちらかというとそれらも正当でないブームとされたことの方に驚かされた。
    新たな概念が生まれ、アンチテーゼが発生し、初めて新奇な概...続きを読む
  • HSPブームの功罪を問う
    学術的なHSPと一般的なHSPは違うと書いてあるけど、学術的なHSPさえ定義が結構ふわっとしてそうだしなんかもうよく分からないな
    自分の苦しみに括りや名前がつけられることで気持ちが軽くなる感覚は分かる