ポール・ド・マンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読むのに大変苦労しました。
難しいけど、おもろい…
読書やめられない…
言語と意味が渾然一体となって溶け合うことで、指示的で単一な理解を妨げる、その因子のことをド・マンは「アレゴリー」と表現する。
全てのテクストには必ず矛盾し、かつ相克し合う隠喩的土台がある。このことにより、統一されたテクストの読み取りには到達し得ないということ、これをリルケ、ニーチェ、プルースト、ルソーを例に挙げ骨太な内在的批評を試みる大著。
混乱したルソーのテキスト分析は大変面白かった。
言語というものの曖昧さや不安定性をどう捉えるのか、それが現代の文学や哲学の基盤としてあるのかなとつらつら思った次第です。