窪田良のレビュー一覧
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彼の本『極めるひとほどあきっぽい』を以前読んだことがあったので今回も手に取ってみた。最近この手のハウツー本は中身が薄いので遠ざかっていたが、意外に面白くって、がってんがってんうなずく箇所が何度もあった。特に「長距離レースで結果を出すことを優先する」箇所。年齢をある程度経ないと20代だと分からないこの言葉なだけにとても共感。突っ走りすぎてつぶれて死んでしまったり重い病気になって活躍できなくなるようではもったいない。ある程度のめりはりが必要。日本のビジネス書は頑張ることを鼓舞してけっこう疲れる。まあこれも努力を啓蒙しているのだけれども、、、でもこの本は疲れなかった。私は研究者でも起業家でもないもの
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極めないうえにあきっぽいから、ちょこちょこといろんなことに手を出してみるけど続かない −−−。そんな自分を反省して手にとりました。
窪田氏は、20代は学者、30代は医者、40代はバイオベンチャーの創業社長と、幼少期から好きだった「眼」を軸にキャリアチェンジをしています。
もちろん他にも好奇心の眼は向いていて、宇宙飛行士や俳優といった職業にも挑んでみたそうですが、物理的理由やコミットメントなどいろんな理由があって、潔く断念しています。
ここで大切なのは、好奇心のままに、とにかくやってみるという姿勢だと思います。やってみないと、本当にやりたいことなのかどうかわからないことは人生の中でたくさん -
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タイトルから自身のことを「あきっぽい」と評している割には、1つのテーマに掛ける情熱や一貫性という部分においては、やはり常人ならざるものを感じた。
機会を逃さずに飛び込む勇気も大事だが、その裏付けとなる努力や研鑽がそれ以上に大事であると思わされる。自分とは一回り以上歳の離れた方の著作であるが、そんな人でもまだまだチャレンジを続けていると思うと、自分の身を省みざるをえない。
ともすれば「エリートの武勇伝」で終わってしまいそうな内容をそう感じさせないユーモアも様々に盛り込まれており、叱咤激励されつつ気づいたら前を向かせられている、そんな読後感。
でもなぁ、この人をマネしようと思っても、そうやす -
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慶應大にて緑内障の疾患遺伝子ミオシリンを発見し、現在は加齢黄斑変性の治療薬エミクススタトを開発中であるアキュセラ社のCEOである窪田さんが書かれた本。何事もやり遂げる人はエクストリームだなーと思いました。まだ、何者でもない自分でもとにかくやり切れたと言えるまで、ガムシャラに頑張らないといけないなーと思いました。
アキュセラ社での開発も含めて、氏のやり方が上手くいっているのは、常に戦略がコンセプチュアルであることではないのかと感じました。現状認識をしっかりとした上で、どのようなアプローチが最も効率的なのかと考えた結果が今に繋がっているのではないかと思います。
やはり、戦略は重要です。 -
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P. 15
米国では8〜10年でキャリアを替えることが是とされている。(中略)8〜10年という年数が1つの業務を身につけるうえで適当と考えられているためだ。
P. 34
語学に関して言えば、"クリティカル・マス"を超えることが必要
物理学では、ある連鎖反応を引き起こすために必要な重量を「クリティカル・マス」と呼ぶ。
→同感。高校3年の受験勉強中、進路指導室で自習している時に急に開眼したのは、今でも覚えてる。
P. 54
人間の成長が直線的ではなく、非連続的に訪れることを実感したことで、あきらめずに続けてさえいれば、どこかのタイミングでフェーズが変わると信じることができる -
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ひとの成長は直線的でない
成功は続けた先にしか無い
革新的な仕事を成し遂げようと思えば、記憶した知識を引き出すだけの教育ではなく、未知の問題を解決する能力や、解く価値のある疑問を見つけ出すことの方がはるかに重要だ。そのためには本質的なことに疑問をもつという姿勢が欠かせない
イノベーションを生み出すために不可欠なのは正しい戦略にある。その正しい戦略を生み出すには、知識や経験というインプット、思考のクロストレーニング、異なる事象の共通点を見出す力の3つが不可欠と感じている
折口信夫 人間の思考を別化性能と類化性能という2つの概念にわけた 前者 ものごとの差異を見ぬく能力 後者 ものごとの共通点を -
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身内か自分自身が深刻に悩まないと詳しくならないのが病気。目に関しては最近になって家族が緑内障と診断されたが、それまで、緑内障と白内障の違いが分かるかと問われても良く分からなかった。私自身も調子が良い方ではない。本書のおかげで非常に勉強になった。ただ、著者が開発した「視力回復機器」について紹介され、そのメカニズムの詳しい所が理解できていないので批判はできないものの、著者自身がコンタクトレンズを装着している矛盾がどうも引っかかってしまった。限界や制約があるという事だろう。
ー 文科省調査は、この眼軸の長さを初めて調べたわけです。眼球は本来まん丸に近いのですが、眼軸が伸びて軸性近視がひどくなると、