橋本憲一のレビュー一覧

中学受験に合格する子の学んだら忘れない勉強ルーティーン

橋本憲一

浜学園の副理事長が著す難関校合格に向けた取り組みと心得。
浜学園の各種取組みの背景にある発想の一端が知れる一冊。

「受験勉強」は「入試本番」のためのもの。という実戦力を常に意識した授業の受け方、復習の仕方、テストの受け方を説いた２章は、浜学園の強さがよく詰まっている。10～11歳の子どもたちにこれらを当たり前に要求し、もしそれに食らいついていくのであればこれはかなり強いだろう。ミスパターンノートや難問ノート等の作り方など、具体的なノウハウも開陳している。
ただ、勉強法は現に通っている塾の方針を優先すべきところもあるのでそのまま採用するのは難しいかもしれない。

保護者として最も参考になったのは、第４章の小６の一年間の過ごし方だろうか。
本書を子が小６になるまでに読めば、最後の一年間の心構えやスタンス、そこに向けて徐々にどうギアを挙げていこうか。等色々考える材料になる。

しかしまあ、中学受験とは家庭も含めここまで総力戦を仕掛けなければならないのかと気が遠くもなる。笑

中学受験に合格する子の学んだら忘れない勉強ルーティーン

橋本憲一

第4章から具体的な5年生からの過ごし方がのっていてよかった。六年生最後の春は夏休みにむけて力を抜かずがんばる。その影響を夏は受けることになる。
夏は好きなことをやめ、とにかく勉強。その結果が大きく秋に影響する。9月は夏休みから学校が始まり、どの子も生活リズムを作り直すのが大変。10月11月まで志望校を落としてはいけない。

中学受験に合格する子の学んだら忘れない勉強ルーティーン

橋本憲一

灘中志望または浜学園に通うお子さんがいるなら全体的に役に立つが、そうでない場合は微妙かな…
それでも第4章は浜学園と関係ないアドバイスが多くて参考にはなった。
学年が上がったらまたその部分は再読しようと思う。

中学受験に合格する子の学んだら忘れない勉強ルーティーン

橋本憲一

小学生ならではの順応性、吸収力、直前の成長力。わかっているようで、やはり実感できていなかった。
いかに前向きにこどもをその気にさせるのか、そこにこだわるのが正解。
夏休みに照準を置いて、一旦本番までのシュミレーションを行う方法は斬新だと思うが、問題はそこまでにカリキュラムが終わらないことだ。