知らない世界を知るのは面白い。
と、言う訳で自分の中でNO.1着る機会がないものーーー着物についてのコミックエッセイがあったので読んでみた。
星わにこ氏の所持する着物が大量になってしまったため、整理するところから漫画が始まる。
取捨選択し、正しい保管や修補をし、処分先を決める。
洋服では何気に行われているこの作業を和服（着物）ではどのような手順・方法でやるのか、自分は全く想像が付かなかった。（というより考えたこともなかった。）
着物にはどんな付属品があり、どういったところで保管をしなければならないのかなど基本的なところから細かい所まで余すところなくイラストで説明してくれる。至れり尽くせり！
シンプルながら細かいイラストは温かみがあり、なんだか着物に興味が湧いてくる。
個人的に気になったのは処分方法。
大体は洋服と同じで、古布に出したり寄付したりといった方法がある。
その中でもリメイクの概念がなんだか新しい。
いや、洋服でもリメイクすることはあるのだけど、着物のほうが1着に対する思い入れが大きそう。
実際著者も、1枚ごとに着物には思い出があり愛着が強い旨を記している。
それは生地が貴重だったり、家族から譲り受けた品だったり、その着物にまつわるエピソードがあったりといろんな思いがあるのだろう。
処分すると決めるまでに大いに悩むのも分かるというものだ。
着物愛がある人、着物初心者の人、何となく興味がある人みーんなこの本を読んだら、もっと着物に興味が湧くこと間違いなし！
ただ、着物の基礎知識というよりは保存・保管に特化したエピソードがメイン、ということは言及しておきたい。
