望月安迪のレビュー一覧
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最近コンサルの方と仕事をする機会があり、どのような思考をしているのかが気になり手に取った本。
シンロジカルシンキングで謳われているQADIサイクルについて、順序立てて丁寧に説明されている。
Question 問い
Abduction 仮説
Deduction 示唆
Induction 結論
サイクル
この5つの力がどれだけ成熟しているかによって、自身の思考の成熟度がわかるが、自分はまだまだレベルが低い箇所が多いと実感した。
日々の物事や出来事への問いの立て方や仮説の持ち方を意識して考えていくことで、思考のレベルをより一層高めていきたい。
考えるという営みはデリケートで自分でその感覚を養っ -
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【目的】
発想力を鍛える
【まとめ(1P)】
ロジカルシンキングに個人的な直観からくる仮説を組み込み、オリジナリティを創出
【ポイント(What)】
・ロジカルシンキングに偏るとコモディティ思考の罠
・「問い」の発散⇔収束が新たなアイディアを生む(切口:内/外と前/後)
・QAIDサイクル(問いを立てる→仮説をたてる→演繹手的に情報の可能性を引き出す→正しさを検証)
【アウトプット(How)】
・「主観」「信念」で独自の仮説を生み出し、ロジカルシンキングで発展、検証
・他人の仮説のあら捜しをするのではなく、有用性に着目する
【その他】
・論証は相手を論破するためではなく、組織がともに動く動機 -
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目的を頂点として仕事を駆動することが成果早出の原則であり、目的ー目標ー手段の一本化を常に意識すれば必ず成功すると論じている。この原則は経営層にも一般職にも通じる思考法であると感じた。
VUCA(Volatile/Uncertain/Complex/Ambiguous)時代を生きる私たちは、過去を参照して将来を考える考え方であるバックミラー思考を抜け出し、望む未来を最初に描く、未来起点のバックキャスト思考にシフトする必要がある。目的とは、新たな価値を実現するために目指す未来の到達点を意味し、VUCA時代を生き抜くための指標となるものである。
今まで、会社のルールに従って何となく考えていた目標設 -
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目的からブレイクダウンして目標、行動を考えていく。いわゆるあるべき姿を「目的」と置き、バックキャスト思考で考えていくのは、とても馴染みがある思考法。
行動を5つの基本動作に分類し、「思考と行動の型」とするが、この詳説が本書の真骨頂。
PDCAサイクルではないが、以下の5つのサイクルを回していこう、というもの。
(現在)認知→判断→行動→(将来)学習→予測
→認知…
以下、私が気になったメモ書きです。
アナロジーを意識するというのは、「メモの魔力」にも通じるもの。生活に取り入れたい。
認知
ギャップ認識からブレークダウン
判断 すべきとこをすること、すべきでないことをしな -
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論点思考、仮説思考、論理思考をひとつにまとめ上げようという試み。
Question 論点思考で問いを出す
Abduction 仮説思考で仮の答えを出す
Deduction 演繹法で広げる
複数の仮説を一つに統合していく
Induction 帰納法で検証する
仮説のたしからしさを一つずつ確かめていく
サイクルを回して進化させる
コンサルとしては、当たり前に使っているのだが、
これを明記した本はたしかにない。
論点思考はもっと磨いた方がよいし、
論点はプロジェクト開始後の1週間で設定するでは遅すぎる、など、粗削りなところはあるが、
良い取り組みだと思う。
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感想:
本書は、問題解決や仮設思考について書かれた様々な名著を、体系的にまとめ上げるだけでなく、オリジナリティも感じられる良作、だと感じました。
特に面白かったのは、「イシューから始める」のではなく、「目的から始めよ」と唱えたアンチテーゼ。
大ヒットの名著に対して、真っ向から反対する意見を言い切ってしまうところに、筆者の強い意志を感じられ、そんな情熱的な筆者に私は興味を持ちました。
批判を行いつつも、イシューについて書かれた内容から、名著への敬意を感じられました。
本書をおすすめしたいのは、特に「学生」です。
理由は、「学校の勉強に意味はあるのか?」について、私にとって新しい考え方でアンサー -
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まず最初に目的を設定するというのは、大いに共感した。
何事も打ち手から、考えるいわゆる”how思考”で物事を考える人が多いが、最初に目的を設定しておかないと、全く真逆の方向に進んでいるということは多々ある。
戦略と戦術の話とよく似ていて、戦略の良し悪し、戦術の良し悪しでセグメント分けした4パターンの場合、一番最悪なのが、戦略が悪くて、戦術がいいパターン、なせなら、戦略が悪くて(方向性が違う)、戦術がいいと間違った方向に大きく早く進んでしまうため(戦術はいいから)
まずは、何が課題なのか、そして、それを設定した上でどう進んでいくのか(もはや割合は8:2くらいでいいのでは)を考える必要がある。
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▼読んでいた時の興味
①今年の目標設定をする上で人生の目的や目標や手段の設定に悩んでいたから。
②魅力的な目的はどのように設定すればいいのか悩んでいたから。
③そもそも目的はなくても良いんじゃないだろうかと悩んでいたから。
▼印象に残った意識していきたいこと
①どんな小さなことにも目的はある。どんな行動でもなにかしらの未来の変化を意図しているはずだ。だから、無目的でいいんじゃないかという発想はそもそも存在しない。
②目的を自覚的に扱えば最小の労力で最大の成果を上げることが現実のものになる。
③目的には主観が必要。たとえば、観光地の情報をどれだけ並べ立てても、こういうところに行きたいという主観 -
Posted by ブクログ
「バックミラー思考」から「バックキャスト思考」へ
「バックキャスト思考」=望む未来像から現在に立ち返り、その実現に必要な手段を見つけること
目的を突き止めるには「もし、その仕事がなくなったらどうなるか?」という裏からのアプローチも大事
目標設定を5つの視点で確認する
①具体的であるか
②測定可能か
③達成可能か
④目的と整合してるか
⑤期限が明確か
仕事の成果を出すための基本動作
①認知=解くべき問題を発見する「イシューの見極め」
②判断=複数の選択肢の仮説立案、判断軸の設定
③行動
④予測
⑤学習
「問題」とは「現状」と「目標」のギャップ
「何が問題なのか?」は問題設定にはよく -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書で印象的だったのは、物事を捉えるうえで「広がり」と「深さ」の両方が必要だという点だ。普段は目の前の課題に深く入り込みがちだが、広い視野で構造的に考えることで初めて本質が見えると実感した。ロジックツリーなどのフレームワークは、単なる整理の技法ではなく、自分の思考の癖を矯正し状況把握を助ける有効な手段だと感じた。
また、「生産性向上の公式」は、自分の職場の課題を考えるうえで非常に納得感があった。人材不足により付加価値の低い業務が増えてしまう状況では、個人の努力で改善しにくい部分が多い。その中で、自分たちが生産性を高めるには、スピードや精度、限られた時間の使い方で勝負するしかないという現実を認