吉良佳奈江のレビュー一覧

  • 大邱の夜、ソウルの夜
    大邱の夜。ソウルで若い時を共にした親友ふたり、

    懐かしく思い出すあの時が、実は漠然と不安だったことを今は知ってるから。
    私たちがあれほど飽きるほど未来について話していたのは、怖かったからだと、うまく通り過ぎてきたとコンジュに話してあげたい。

    先に結婚し先に出産し子どもは可愛いけど夫婦仲、結婚生活...続きを読む
  • 極めて私的な超能力
    エンタメとして面白い。通勤通学のお供にいいSF短篇集。ただ、男性に都合の良いストーリーなのにはげんなりする。
  • 大邱の夜、ソウルの夜
    気づく事にすら気づけてない人もいるだろうし
    気づいているが絡めとられて身動き取れない人や
    気づき行動したからこそできる共感する人等々
    たくさんの人に刺さる素晴らしい作品

    読んで、買って、良かった。
  • 大邱の夜、ソウルの夜
    "自分の部屋が必要です。自分の文章が書きたいです。"(p.95)

    "この不安がいつまで続くのかわからないが、ただ生きていく。
    小さな不幸と幸福を迎えながら……。"(p.66)
  • 蒸気駆動の男 朝鮮王朝スチームパンク年代記
    韓国で活躍するSF作家が飲み会で集まった時に盛り上がったネタをもとに製作されたのが本作『蒸気駆動の男: 朝鮮王朝スチームパンク年代記』だ。タイトルにある通り、”もし韓国の歴史に蒸気で動く人間がいたら?”という歴史ifモノで全部で5人のSF作家が参加している。形としてはアンソロジーに近い者だが、共通の...続きを読む
  • 蒸気駆動の男 朝鮮王朝スチームパンク年代記
    無難におもろいけどジャンル自体に内在するおもろさであって特に目新しくはない 朝鮮の歴史に親しみを持つためのみちびきとしてよかった
  • 蒸気駆動の男 朝鮮王朝スチームパンク年代記
    朝鮮王朝繁栄の裏には、蒸気機関を発明した謎の男・都老[トロ]の暗躍があった。何百年にも渡り歴史の影に現れ、実は蒸気で動く汽機人なのではないかと噂される都老の存在を軸に、朝鮮王朝とスチームパンクを掛け合わせたSFアンソロジー。


    日本版の表紙だと都老が見るからにロボじみた姿で登場しそうだがそんなこと...続きを読む
  • 大邱の夜、ソウルの夜
    小泉今日子のポッドキャストや、朝日新聞の書評など、いろんなところで目にし気になっていた1冊。「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ時と同じようなヒリヒリ感。自分は周りの人に恵まれて、仕事も育児も比較的心のままにできている方だが、女性たちの生きづらさが、この社会の中にもたゆたっていることは切にわかる。...続きを読む
  • 蒸気駆動の男 朝鮮王朝スチームパンク年代記
    全編おもしろかった。「知申事の蒸気」の最後で思わずニヤッとなる。

    蒸気機関という共通のテーマがありながら、それぞれまったく切り口が異なる。アンソロジーなので当たり前ではあるが。どこにフォーカスを当てるか、で個性が見えるのもおもしろかった。
  • 大邱の夜、ソウルの夜
    身につまされる。男として夫として親として。作品中の夫(テシク)に腹が立つ時も、彼と同じ価値観が自分の深い根底にこびりついていることも自覚する。このこびりつきは簡単には剥がせないが、こういった本を読んでカリカリと爪で削り取って行くしかないのだ。
  • 大邱の夜、ソウルの夜
    『大邱の夜、ソウルの夜』家族と社会と絶え間なく葛藤し、器用に折り合いをつけられない女の話、と紹介されていて、つまりこれはみんなの話。「私たちはただ、とにかく話し続けよう」ということ。それにしてもグラフィックノベルっていいなあ。
  • 大邱の夜、ソウルの夜
    ソウルの夜が良かった。慢性的な辛さや諦めや、抗いたい気持ちがひたひた迫ってくる。ただ、ホンヨンはあまり品がない感じで引いた…
    あとこれ静岡弁だらと思って読んでたら翻訳者さんが静岡出身なのね、なかなか見ねーもんでおもしれーっけや笑
  • 極めて私的な超能力
    恋物語から壮大なバトルものまで幅広い設定の話を盛り込んだ韓国SF短編集。全体的に等身大の人間を描いている感じがして、大袈裟なではないけど丁寧な展開に好感が持てた。読みやすさも丁度良く、何か気軽に本を読みたいなという人にオススメ
  • 極めて私的な超能力
    「定時に服用してください」★★★
    「アラスカのアイヒマン」★★★★
    「極めて私的な超能力」★★
    「あなたは灼熱の星に」★★★
    「センサス・コムニス」★★★
    「アスタチン」★★
    「女神を愛するということ」★★
    「アルゴル」★★★
    「あなた、その川を渡らないで」★
    「データの時代の愛」★★★
  • 極めて私的な超能力
    『定時に服用してください』『極めて私的な超能力』『女神を愛するということ』『データの時代の愛』が◯だった。
  • 極めて私的な超能力
    なんというか、印象として、韓国SFは文学的な作品が多い気がする。余韻派というか。ハラハラドキドキワクワクはないけど、さらりと読むのにちょうどよい具合。
  • 大邱の夜、ソウルの夜
    コミックを読み慣れていないので
    最初は戸惑いもあったが
    活字を目で追い、主人公の女性たちに共感した。
    少し苦しく思うようなことも
    漫画で描かれているためその気持ちも和らいだ。
    訳者、吉良佳奈江さんはあとがきで
    〈読者のみなさんにも、笑って、ため息をついて、反発しながら、共感しながら、このおしゃべりに...続きを読む