NHKグローバルメディアサービスのレビュー一覧
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最後の講義 完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ安心して弱者になれる社会をつくりたい。上野 千鶴子先生の著書。女性ばかりが苦労して女性ばかりが虐げられて女性ばかりが自由に自分の意志で好きなように生きられないような社会があってはならない。いつでも女性の味方で弱者の味方であることを貫いてい...続きを読むPosted by ブクログ
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実は有名になった東大のスピーチの内容も知らないのだけど
たまたま手に取る機会があり、さく読みし始めたら
ものすごくおもしろかった一冊。
フェミニズムに関する一つ一つの意見や考察が
とにかく突き刺さるように鋭い。そしてわかりやすい。
中でも、ケア(育児・保育・介護)に対する価値が
軽んじられているが...続きを読むPosted by ブクログ -
上野さんが生涯をかけて研究されてきた女性学・フェミニズムのこれまでの成り立ちについて理解することができた。フェミニズムとは、安心して弱者でいられる社会を作ること、という置き方に感銘を受けたし、社会は確実に変わっているという言葉に励まされもした。個人的には、やっぱりそのような世の中を作っていくべきだと...続きを読むPosted by ブクログ
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難しい内容かと思ったけど、TV番組の文字起こしなので、すごく読みやすかった。
注釈も細かくて、今の社会やフェミニズムについて学び始める導入になりそうだなと思いました。
上野先生のパワフルな言葉たちは、普段フェミニズムに興味がない人にこそ読んでほしい。
社会は少しずつ変わってきてる、そしてこれからも変...続きを読むPosted by ブクログ -
「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です」という言葉を聞けて良かった。私なりに、そんな思想を広め、少しでも生きやすい社会にしたい。Posted by ブクログ
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何気なく手に取った本だったけど、面白かった!
有名な東大入学式の祝辞には、カットされていた続きがあったとは。
「弱者が弱者でいられる社会」は、みんなにとって生きやすい社会なのだと思う。
なんでこんな世の中に…と最近よく思うけれど、こんな世の中にしてしまった一因は大人である自分にもあるのかと思うと、同...続きを読むPosted by ブクログ -
こんな世の中にしてごめんなさいと言わなくてすむ社会を手渡したい
心にとめておきたい言葉。
愛されるっていうのは大事にされるっていう事だと思う。大事にされるっていうことはリスペクトされるっていうこと。女は自分をリスペクトしない男を選ばない。男性もリスペクトできる女を選ぶこと。
自分の時間とエネルギー...続きを読むPosted by ブクログ -
講演形式なので、ポイント毎に整理され、とてもわかりやすい。
上野千鶴子の膨大な著書と知識が一冊で見通せる。上野千鶴子って、かなり昔からケア労働の問題に注目していたのだな。フェミニズムの文脈からケア労働に繋がるのは当然かもしれないが、コロナ禍でようやく世の中がケア労働について論じ始め、上野千鶴子に追い...続きを読むPosted by ブクログ -
上野さんの講義部分は、理路整然としていて知識の注入量がすごかったです。中で一番気に入ったのは、市場が外部(自然、家族)から資源と構成員を取り込んで、さんざ利用後に、不要になったもの及び構成員を、同じ外部(自然、家族)に廃棄を行なっている図でした。
ひどい!
今まさに市場からチヤホヤされなくなってきた...続きを読むPosted by ブクログ -
2024.03.09 上野先生の本は、いつも考え方の変化、視点の切り替えを促進してくれる。感謝しかない。Posted by ブクログ
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NHK「最後の講義」より。
半世紀によう渡る筆者の研究の歩みが概括され、特大のて文字でささっ~と読めた。
家事労働論やケア労働をめぐって、50年前とさほど変わらないのねと思う面と、こんなに変わってきたんだと思う面がある。
世の中不条理に思うことをそのままにして生きていくのでなく、なんでだろう?と考え...続きを読むPosted by ブクログ -
家事労働の研究からケアの社会学へ。振り返れば著者は「安心して弱者になれる社会をつくること」を一貫して考えてきた。女も男も勇気をもらえる本。
大変遅くなって恥ずかしいのだが、本書で紹介される家父長制システムの指摘に脱帽。市場の外側で家族はイノチの再生産をしてきた。そして女性は不払い労働をさせられてきた...続きを読むPosted by ブクログ -
上野千鶴子さん、「最後の講義」
、、、すごいタイトル、本人も講義の最初にタイトルにふれられています。
ここまでは世の中を変えてきたよ、だから、これからも変えていける、というメッセージを込めての、「最後の講義」ですね。
私は単なる1読者に過ぎませんが、時代を変えてきた偉大なる先達へ、敬意を込めて「お...続きを読むPosted by ブクログ