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受容(事実の受け入れ)、承認(とらえかた変換)、行動(してほしい変換)、激励(背中のひと押し)。
4つの要素を組み立てるだけ!アメリカで生まれた「不安や緊張」を消し、やる気に変えさせる話し方。相手の心の状態
...続きを読むを論理的に分析したトーク術。
「BOOK」データベースより
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PEP TALK(ペップトーク)というワード、この本で初めて知りました。
洋画の緊迫した場面で、リーダーとか監督とかコーチが、
メンバーの士気をあげるセリフをいうことがよくありますが、PEP TALKってのはまさにソレです。
「ここ大事!!」って場面で、相手のパフォーマンスを最大限に引き出すための言葉かけにはルールがあって、スポーツ大国アメリカでは、そういうルールもちゃんと分析してるんですって。
さすがだね、アメリカ。
上の子がミニバスを始めたんですが、チームがあんまり強くなくて高学年たちもなんかこう、いまいち弱気。。。
個々のポテンシャルは悪くないと思うんだけど、負け癖がついてるというか、マインドの時点で負けてるっていうか…。
私も下手くそながらスポーツやってましたし、「最強!!」みたいなチームにいたことはないので、弱気になる気持ちはとてもよくわかる。。
「いや、実際相手が強いし勝てないじゃん、どうせ…」みたいな。。。
でも、やっぱりそこでヒヨってたらずっと勝てないし、試合で負けてばっかりだとモチベーションも下がるので、なんとかこう勝てるようにしたいな~と思って、この本を手にとってみたわけです。
あと、うちの下の子対策って面もあります。
我が家の上の子、親がいうのもなんだけど、なにやらせてもズバ抜けてできるのでwww、ポジティブ思考マインドを持ちやすいし、実際持ってるんです。「オレ、大好き!!」。親からすればとってものせやすい。
でも、下の子の方は3月生まれっていうこともあって、4-5月生まれの子と比べるとできないことも多い。
今のところ可愛さと愛されキャラ以外に、何か際立ってるものとかないのよね…。(ポテンシャルはかなりあると思ってるんだけど…。←親バカですが。)
保育園で鉄棒とか雲梯とか「頑張らなきゃ!!」なタイミングでも、「そもそも無理だし」みたいな気持ちが強いし、気持ちを載せるのが上と比べてとても難しい。
別に上の子みたいになる必要はないんだけど、自己肯定感を養うのに、
「何かを頑張ってできるようになった経験」とか、
「自分これは得意!」みたいなモノはあったほうがいいとは思うので、
そういう自信を増やすためにも彼の気持ちをのせていきたい。
そんななので、効果的な言葉かけってのがあるなら知りたいな~と思って読んでみました。
まず基本事項として、ペップトークには5つのルールがあります。
1.ポジティブな言葉を使う
2.短い言葉を使う
3.わかりやすい言葉を使う
4.相手が一番言ってほしい言葉を使う
5.相手の心に火をつける本気の関わり
さらに、ペップトークには4つのステップがあります。
基本、この4つのステップに沿って、話す内容を考えればOK!
(箇条書きは、細かい種類の違い。状況に応じて使い分ける)
1.受容(事実の受け入れ)
・感情受容(相手の感情を受け入れる)
・状況受容(相手の置かれている状況を受け入れる)
2.承認(とらえ方変換)
・逆転の発想承認(コインに裏表があるように言葉を換える)
・あるもの承認(足りないものではなく、持ってるものに目をむけさせる)
3.行動(してほしい変換)
・ネガポジ変換(ネガティブな単語は使わない)
・アクション変換(「結果」ではなく「行動」をイメージさせる表現を使う)
4.激励(背中のひと押し)
・激励系(気合いを与える)
・見守り系(安心感を与える)
ざっくり例文を作ってみると、
「今日の相手は強い。今まで勝ったことがない相手だし、不安になる気持ちもあると思う。(受容)
でも思い出してほしい、今日までの練習を。私たちは心技体、すべてにおいてできる限りのトレーニングをしてきた。(承認)
特別なことはしなくていい。いつも通り、大きな声を出して、全力で走って、高く飛ぶだけでいい。(行動)
思い切り楽しんでこいっ!(激励)」
みたいな感じかな~。
ペップトークは、スポーツだけじゃなく仕事でも子育てでもどこでも活用できるものだと思います。
仕事のリーダーも親も、ペップトークの技術は持っておいて損はないですね。
自分のなかで、特に意識づけたいのは、「受容」と「行動」だな、
と読んで思いました。
やる気を削ぐ言い方とか、相手に届かない言い方には共通点があって、
たぶん先を急ぐあまり一番最初の「受容」がない。。。
特に日本人は全体的に、高倉健文化(「自分、不器用ですから…」を美徳とする文化)なので、
相手を受け止めたり、共感をしめす部分を端折って黙ってしまってることが多いと思うんです。
でも、それだと、「共感してもらえてない相手に何言われてもなーー」って状態になってしまって、伝えたいこともスルーされやすくなってしまう。
自分の言葉を相手に確実に届けるためのステップとして、「受容」は絶対に外しちゃいけないし、一番大事なんじゃないかなーと思いました。
あと、もうひとつの「行動」。
「ネガポジ変換」の説明で出てきたんだけど、例えば「ミスするな」という言い方は、「ミス」というキーワード自体に「失敗してる姿」を連想させるので、言葉かけとしては逆効果だそうです。人の脳はgoogle検索みたいな感じで、常に文脈を適切に正確にとらえるワケではなくイメージでとらえてることが多いから、ワード自体にネガティブなイメージがあるものは表現として避けたほうがいいらしい。
冷静に考えれば「そりゃそうだなー」とは思うけど、実際の場面では、けっこう使っちゃうよね、こういうネガティブ表現。
ミニバスの試合で、いろんなコーチの表現とか見てても、ネガティブワード使う場面は多いし。
「行動」にフォーカスして、動き方をイメージできるような具体的かつポジティブな表現、身に着けたい。
どんな時でもそれが出せるようになりたい。
仕事をしていると、相手を巻き込んで一緒に何かを成し遂げる力ってのは絶対に必要なので、巻き込み力を高めていくためにも、この知識はすべての大人が理解して、実践できるようになってほしいなぁと思いました。
私も息子たちやミニバスの高学年たちを実験台にさっそく色々試してみよう!!
ワタクシ的名文
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人のやる気に火がつくのにはメカニズムがあります。
それは「自分には価値がある」と感じた時です。自分に価値を感じるときは大きくわけると2つあります。
・承認欲求(人に認められたいという欲求)が満たされたとき
・貢献欲求(人の役に立ちたいという欲求)が満たされたとき
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ここらへん、アドラー心理学と同じですね。(アドラー心理学では「承認欲求」は否定してるけど。)
いろんな本を読んできたけど、人の意志や行動の根本部分はシンプルで、どの本でも共通してますな。
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人はある行動を指摘されると、意識がそこにいき、その行動が増えるという特徴があります。
たとえば、「遅刻ばっかりして」「またゲームしている」など、ふえてほしくない行動を指摘するよりも、頻度は少ないかもしれませんが、「早起きできたね」「熱心に勉強してるね」など増えてほしい行動を承認するほうが人のやる気を引き出しやすいのです。
また、増えてほしい行動を承認することで、自分が頑張ってることをちゃんと見てくれている、気にしてくれているという気持ちが相手に生まれるので信頼関係の構築にもつながります。
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子育て的に現実を踏まえたうえでの理想到達点は、「増えてほしい行動の承認7~8割、増えてほしくない行動の指摘2~3割」かなぁ…。
これ、実際ホントにそうなんだよね。基本的に片付けスキルが低い我が家ですが、下の子が片付けしてくれたときに「わーー、助かるーー」って言ったら、割と意識して片付けをしてくれるようになった。「片付けろ」はダメなんだよなーー。言われてやるだけだから、全然スキルが育たない。。
褒める状況がくるのをじっと待つってのをどこまで親が作れるかがポイント。。。(難しいよねーーー実際)
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1つは、私たちが親や指導者から言われたきた言葉が否定的な表現が多かったからです。すべての親、指導者がそうであるわけではありませんが、
私たちが使う言葉は育った環境に影響を受けやすいからです。
もう1つは、相手を甘やかしたら調子に乗るのではと考えるからです。否定的な表現でビシッとしめることに価値を感じているのもあるかもしれません。
肯定的な表現を使うことと甘やかすことの本質的な違いを知ることが必要になってきます。
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応援してるのに表現が否定的になってしまうのは、なぜかっていう話で。
「私の時代がそうだったから」っていうのがほとんどだと思う。「自分がやられたことを自分もやる」っていう考え方。
これ、ほんと多い。ほんとにほんとに多い。(←2回言う)
それがいまの時代でも理屈的にマッチしてれば別にいいけど、たいがいそうじゃないことが多いじゃん。
私、この「前からこうだったから。」とか「自分のときはこうやって指導されたから」っていう考えが昔からすごく嫌いだったんだよねぇ…。
経験したことそのまま垂れ流すんじゃなく、一回自分の中で、その指導や表現が合理的なものかどうかを考えなおせる人間でありたい。
多くの人がこれをやることができれば、よくわからない謎の慣習とかムダなマナーとか減らしてもうちょっと生きやすい世の中になるんじゃないかしらね。。