赤西芳文（弁護士・元大阪高等裁判所部総括判事）のレビュー一覧

最新事例にみる 婚姻関係の破綻原因－モラルハラスメント、別居、有責配偶者からの離婚請求など－

赤西芳文（弁護士・元大阪高等裁判所部総括判事）

「こんな妻は嫌だな」「こんな夫には耐えられない！」
こう感じた時に少し読むと「自分はまだまだ恵まれていたかも…」と感じられる本かもしれません。

離婚する理由には様々な要因があります。
さすが、お互いが納得せずに裁判に発展するだけあって、特殊事情が存在します。

人情的に考えて、逸脱しすぎており、こうしたことを事細かに聞き、真面目に答えなければならない弁護士の仕事って、本当に大変だなあとつくづく感じました。
極端な世の中の現実を垣間見れるような判例に溢れた本だと思います。

事例解説 当事者の主張にみる 婚姻関係の破綻

赤西芳文（弁護士・元大阪高等裁判所部総括判事）

頭から熟読する本じゃないと思い、ざっと読む

判例時報などの定期刊行物で離婚事件の判決を見ると、「え？裁判所の判断おかしくない？」と思うこともあるが、そういう判決は除いているのか、編著者がそう思わせないように書いているのか、違和感のある判決は少なかった

それでも、
・夫の風俗店通いは不貞にあたらない
・妻がＩＣレコーダーを設置した行為は不法行為になる
録音で相手方の暴言、暴力が立証できたときは違法性が阻却される
など、どうなんだろうと思う判断もなくなかった

離婚訴訟は裁判官ガチャな側面も多いと思うが、主張をどう組み立てたらいいのかの参考にはなった