岸本聖史のレビュー一覧
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購入済み
1度だけあった返り討ち
2巻目も面白かったです。
1度だけあった返り討ちのお話が何とも言えない。
1番に助太刀の意味を分かっているキャラクターが
犠牲となっていたとは、、花に喩えての会話が面白いです。
"道具"の所も面白かった。
人間が使用する事で"道具"→"凶器"に変わっていく。
"道具"に観点を置いたお話も面白かった。
功太の過去も良かったなぁー。
功太のキャラクターも好き、人情深くて人の事を
1番に想ってる所が健気でいい。
担当した犬殺傷事件も惨い、仇討を申請した
親御さんも酷い、人間はどこかに残虐性をもっている
生き物という事を改めて知った。
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購入済み
助太刀人!
会社の人にオススメされたので読んでみました!
"仇討死刑制度"という斬新な制度が面白いです。
これで犯罪が減るのではないか?とも思ったし
心の中で「現実世界でも取り入れてもアリ?」と
考えてしまう自分も出てきました。
各々のキャラクターは得意な能力があり
その得意な部分を活かして犯罪者とバトルをしていきます!
最後の決めセリフも犯罪者に対して皮肉を交えて
言葉選びが完璧だなぁと思いました。
ルールも絶妙に平等だし斬新さを感じました。
犯罪者も事件に因んだお名前で覚えやすい(笑)
物語が1つ1つ進むと、少しずつキャラクターの
過去が視えてくるので、どんな過去なのかを
想像するのも楽しいです。 -
Posted by ブクログ
岸本先生の作品の中で、私はデビュー作の『666~サタン~』が一番に好きなのだが、読み応えっつーか、テーマについて考えさせられる点では、この『助太刀09』の方が上回ってるな
それは、きっと、岸本先生が人間力を上げ、漫画家として成長している証拠だろう
未読の方はぜひ、一気読みをお勧めする。その方が、独特ながらも、異様な現実感が宿るストーリーを、しっかりと受け止める事が出来る、と思う
善と悪の境界線、復讐行為の正当性、命の重さ、色々と深く、エグい描写も多いが、ストーリーに一貫性があるので、読み手は飽きずに読める
この最終巻は、ともかく、怒涛の展開である
何より、この『助太刀09』に隠されていた、兄弟の絆にグッと来た。岸本先生自身が、双子だけあって、喧嘩のシーンは、今まで以上の迫力があり、読み手は心を激しく揺さぶられ、より一層、この『助太刀09』が自分に与える影響と向き合うだろう
現実には、助太刀人はいない(ハズだ)。しかし、いたらイイのに、と思う人は少なくないだろう
もし、助太刀人が一つの職業として認められたのなら、きっと、それは、刑事や消防士と同じく、活躍する機会が永遠に無くなる事を望まれるモノとなるのだろう。助太刀人が必要じゃない世の中、それは、殺人を犯す人間がいなくなる、と言う事だ
けれど、人は勝手な理由で他人の命を奪い、そこに悲しむ家族を生む。そいつが死刑にならず、檻の中と言え、平穏に生きているとなれば、家族が抱えている悲しみは憎しみに変わるだろう。死刑が正しい、とは言わないけれど、加害者が死ぬ事で、被害者遺族の無念が減るのであれば、なるべく事件から間を置かずに執行すべきだ、と私は考えている
先にも書いたが、この『助太刀09』は、青年漫画として、かなり、ヘヴィーな内容だ。あくまで、私個人の印象だが、『スモーキング』(岩城宏士)や『職業・殺し屋』(西川秀明)、『不能犯』(宮月新/神崎裕也)、これらが全て好き、もしくは一つでも好みなら、多分、この内容を受け入れられるだろう
人は誰でも、心に闇を抱えている、それに呑まれる者もいれば、逆に喰らって力に変えられる者もいる。やはり、人は無限の可能性に満ちている。主人公・優二のように、真っ直ぐな強さを辛い経験の末に得た人間が増えれば、この世界はより優しくなるだろうな
この台詞を引用に選んだのは、山岸優二って青年の、聞こえの良い理屈じゃ説明できないカッコ良さが、これでもかってくらい表現されているからだ。この言葉こそが、『助太刀09』と言っても過言じゃない。自分の大切なモノを守る時、人は最高のパワァを発揮できる。覚悟を決める、とはこういう事だ -
Posted by ブクログ
正直、エグい。読んでいる途中で、気分が悪くなってしまう人が出るかもな。描写そのものがリアルってのもあるが、ストーリーが重い、かなり
ただ、この作品は確実に人気が上がるだろうな、これから
絵が上手いから、ストーリーの構成がしっかりしている、そんな最低限のレベルを十分にパスしているってのもあるが、何より、テーマが今の社会にピッタリだからだ
あくまで、個人的な意見に過ぎないが【仇討法】、私は賛成だ。勝手な想像だけど、きっと、被害者遺族は、ほんの一瞬にしろ、家族が受けた苦しみを、加害者にも味あわせてやりたい、と思ってしまうはずだ。けど、自分が手を血で汚せば、失った家族との思い出も穢されてしまうし、何よりも、加害者と“同じ”になってしまうのは絶対に嫌だ、とも。だからこそ、自分達の痛みに同調の意志を示してくれる、悪を裁く悪に結果を委ねたい、そんな人間らしい感情をリアルに、ここまで描けるか、岸本先生
物品が豊かとなり、技術が発展したからこそ、人の生活は便利になった。それ故に、人間の心は闇は深くなるだけでなく濁ってしまい、醜い怪物が次から次に生まれていき、そいつらが起こす事件の残虐性が強まってしまった、と思う。そんな人の皮を被った化け物だらけの現代社会に警鐘を鳴らすかのような作品だ、この『助太刀09』は
また、この作品の魅力的な点は、下手をすれば人権団体から非難されかねないテーマに挑んだ先生の度胸だけでなく、主人公とも言える優二の人間性だ。助太刀人として、最初から完璧に到っておらず、多くの仇討を引き受けていく中で、自分に足りないモノ、助太刀人に必要な要素に気付かされていき、助太刀人としてだけでなく、人間的にも少しずつ成長していく、未熟感が実に好い
漫画読みとして恥ずかしい限りだが、岸本聖史先生と岸本斉史先生が双子の兄弟とは知らず、岸本斉史先生がペンネームを変えて描いているのかな、と勘違いしていた時期がある、私には。ただ、この『助太刀09』を読んでみて、やっぱ、聖史先生と斉史先生は違う漫画だな、と思えた。漫画家としての優劣とか、そう言う訳じゃ無く、聖史先生だからこそ、斉史先生が描けない事を描ける、そんな当たり前の事が判った
絵柄が似ているのは、やっぱり、二人が互いを、他の漫画家以上にライバルと思い合っているからだろう。この酷似性は、どちらも切磋琢磨してきた証拠だ。きっと、相手に勝つ為に絵柄を変える事も出来たんだろうけど、それはどちらにとっても、負けとか逃げじゃなく、自分をライバルと思ってくれている相手の信頼を裏切るに等しかったんだろう
どの話も、自分が選んだテーマと堂々と向き合っているモノばかりだが、個人的に岸本聖史先生の地力の高さを勝手に感じたのは、同日発売の2巻に収録されている、同じ話を違う視点で描いたmirror:3 side-b「功太」だ。憎めない悪人から、本当の意味で「共感する」大切さを教えられ、自分の殻に亀裂を入れた彼が今後、優二の傍で、どう変わっていくのか、優二の体と心の傷の謎がどう明かされていくのか、と言う点と同じように楽しみだ
この台詞を引用に選んだのは、理不尽な悪に対する静かな怒りが生む迫力で、一気に背筋が凍ったからだ。被害者の哀しみも怒りも、悪人と言えど命を無慈悲に奪う覚悟、それら全てが、この一言に詰まっている。余計な飾りをつけず、読み手にインパクトを感じさせる台詞を、キャラクターに自然に言わせてこそ、漫画家の力の見せ所だろう