サラ・ピンスカーのレビュー一覧

  • いずれすべては海の中に
    SFだけど登場人物の心情が丁寧に描かれているので、自分と関係のない世界の話という感じがしないのがよかったかな。
  • いずれすべては海の中に
     本作は短編集だが、まずは収録作全般から受けた印象について述べる。
     総じて、特殊な状況が前提として存在し、語り手は自明のこととして多くを語らないために、ぼんやりとして、歪んだレンズを通じて、その特殊性を掴み取ろうとするような読み方になる作品が多かった。すっと状況が飲み込める作品は少なく、読者の側か...続きを読む
  • いずれすべては海の中に
    どちらかというとジャケ買い。
    私の気づかぬうちに竹書房がSFを出すようになっており、またシリーズの装丁がどれもキャッチーで。
    とりわけ目を引いた当該作。帯を見れば「SFが読みたい」の海外編ランクイン作ということもあり、ジャケ買いでもそんなに外さないだろうと購入。

    スペースオペラや一部のジュブナイル...続きを読む
  • いずれすべては海の中に
    不思議な技術があったりポストアポカリプスっぽい世界観だったり、そんな奇想溢れる世界で生きる「ひと」を丁寧に描いた短編集。
    作中で起こる出来事のスケールが「すごくドラマチックではないけど、起こったら確実に一生忘れられない」くらいなのがまた良い。
    SF的ギミックや事件よりも人の心の動きに焦点を当てた、せ...続きを読む
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選
    2022-12-06
    AIテーマ短編集。便宜上AIと言っているが、それを人類に対してどう位置づけるかは千差万別。他者、鏡像、比喩、拡張、反映、などなど。いずれもとても興味深く、示唆に富み、刺激的。
    現実に近いという意味で、ケンリュウ「アイドル」、スラップスティックなコメディとして、アステアレナルズ「...続きを読む
  • いずれすべては海の中に
    「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」★★
    「そしてわれらは暗闇の中」★★★
    「記憶が戻る日」★★★★
    「いずれすべては海の中に」★★★
    「彼女の低いハム音」★★★
    「死者との対話」★★★★★
    「時間流民のためのシュウェル・ホーム」★★★
    「深淵をあとに歓喜して」★★★
    「孤独な船乗りはだれ一人」★★★...続きを読む
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選
    人間のようなA.Iが多いが実際はそうじゃないんだろうな。
    印象的だったのは以下。
    『エンドレス』
    『アイドル』
    『もっと大事なこと』
    『ソニーの結合体』
    『人形芝居』
    『翻訳者』
    『赤字の明暗法』
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選
    ホントに人工知能的なものに意識や自我が誕生したら、それは人間のそれとは似ても似つかないものになるはず。理屈から真面目に考えてみれば、そうなるはずなのだが、そういう話は「翻訳者」くらいか。国産でこのテーマのアンソロジーを組んだら、そっちの方が主流になりそうな気がするんだが。まあ「人型」というものに対す...続きを読む