サラ・ピンスカーのレビュー一覧

  • いずれすべては海の中に

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    ★3.8
    主に女性が主人公
    やさしい雰囲気のSF短編集
    というか SFなんだけどもSF的な要素はあくまでもギミックというかスパイスというかエッセンスというかでそれをベースにした物語なんだけども書きたいのはやはり「人」なんだなと

    池澤春菜の紹介で知ったけれど 彼女の初短編集を先に読んでたせいか かなり影響受けてるんじゃないかな? と思った

    文章のあちこちに、女性性や母性のようなものを感じるのだが、それは俺が男性だからだろうか?また翻訳で読んでいるので訳者がそういうところを意識した言葉を使っているのかもしれない。英語で読むとどういう風に感じられるんだろう。

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    2025年05月19日
  • いずれすべては海の中に

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    繊細で不思議な物語。

    本屋で表紙の美しさに目を惹かれて購入。13編の中短編が収めらています。
    ひとつひとつの話はおもしろいですが、新たな話に移るたびに、時代背景や状況を理解するのにちょっと苦労します。

    SF的なギミックやアイデアよりも、登場人物たちの心の機微の描き方がとても良くてそこに感動します。
    説明が難しいですが、どの短編も共通して物哀しいトーンをまとってはいるけれど、ラストは希望を感じさせる作りになっています。
    統一感のあるアルバムを聴いたような読後感。
    翻訳文も、登場人物の口調など違和感なく表現していて読みやすいと感じました。

    装丁が非常に綺麗なんで、ぜひ紙の本で手に入れてほしい

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    2025年03月22日
  • いずれすべては海の中に

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    パケ買いしました。
    普段SFを読まないので、頭の中の使っていない部分を刺激されるような感じがして面白かったです。
    短編集なので星新一を想定していましたが、美しいどんでん返しを食らうというより、ここではないどこかへと誘われて暮らすような感覚になりました。

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    2025年01月24日
  • 新しい時代への歌

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    解説込みで600ページちょいあるんだけど面白くて一気に読んでしまった!
    不運にも現実とリンクするような世界観で読んでて頭がぐらぐらしたが、現実に重なるからこそ今絶対に必要な物語だった。
    ルースの言葉が真っ直ぐで格好良くて私はこの言葉を待っていたんだなあと涙ながらに読んでいた。

    感染症とテロによってライブができない世界で音楽を作り続けるルースと音楽を世界に届けようと奔走するローズマリー。
    正反対の二人が導き出した答えに胸が熱くなった。
    映画みたいな幕引き!
    最高!!

    この小説は音楽を作る人と音楽を届ける人の物語であり、創作活動をする全ての人に捧げた物語でもあると思うので全員漏れなく読んでほし

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    2023年07月09日
  • いずれすべては海の中に

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    宇宙に旅立ち、持っていった人類の文明のデータが消えた後の世界、船内で音楽を演奏するグループに参加している女性の話が特に良かった。
    過去の名曲を再現しようとしても過去の作品全ては拾えない。
    今同じ時間に存在しているものにも思いを馳せたり、これから新たに作り出すことに勇気をもらえる話だった。

    「風はさまよう」の他
    クジラを運転して旅する「イッカク」
    多元宇宙のサラ・ピンスカーが集うサラコンで起きた殺人事件「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」
    夫婦間の謎を妻が理解し進む「新縁をあとに歓喜して」などが良かった。

    寝る前に少しずつ細切れに読むと、数日後に話の内容が追えなくなり、何度も止まった

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    2023年06月17日
  • いずれすべては海の中に

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    原題 SOONER OR LATER EVERYTHING
    FALLS INYO THE SEA

    13の物語
    静かな世界たちが入れ替わって浮かび上がってくる。
    読み終えた世界は心の奥にしまうと同時に海の中へ戻っていく。
    またね

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    2023年06月12日
  • いずれすべては海の中に

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    終末や破滅の予感がする近未来で、道の義手やら、鳥籠の心臓のおばあちゃんやら、イッカク姿の車やら、加害者被害者探偵兼務の殺人事件やら。。荒唐無稽でぶっ飛んだシチュエーションなのに、読み進めて徐々に全体像が見えてくると、その世界に無理なく馴染んでしまう。摩訶不思議で可笑しくて哀しい物語にワクワクゾクゾクした。
    その中では比較的フツーな設定だけれど、3人のバンドマンの廃食用油車の道中記の破天荒さが一番好き。「進む。進み続ける」パンク姐さんがとにかくカッコいい。

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    2023年02月11日
  • いずれすべては海の中に

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    半分も読めなかったけど。
    ・一筋に伸びる二車線のハイウェイ
    腕を失ったアンディの右腕はロボットアームで道路になりたがった。不思議で切なくて、面白すぎた。すき。
    ・そしてわれらは暗闇の中
    子どもがいてほしい人たちの集団幻覚。報われない気持ち。
    ・記憶が戻る日
    一日だけ戻る記憶。切ないけど、希望もある。
    ・いずれすべては海の中に
    わからない!二回読んだけど入ってこない。
    ・そして(Nマイナス1)人しかいなくなった
    長い。設定が気になって読みたかったけど、私の好みじゃなかったのか?

    残りはいつかまた。

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    2026年04月24日
  • いつかどこかにあった場所

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    読み慣れていない作家なので、少しとっつきにくさはあった。
    「2つの真実と1つの嘘」
    読みにくいわけでは無い。ただ何を読まされているのか不思議な感じが続いた。奇妙な物語。
    「ケアリング シーズンズからの脱走」
    管理された社会で、好みの話。

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    2026年03月11日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    AIが普及した近未来にAIと人間の関係を考えさせる16編。海外の作家でケンリュウ以外知らない作家だが、面白かった作品も多い。日本のロボットはお友達SFに比べてダークなものが多かった。
    エンドレス サード・Z・フセイン 個別のAIにも経済的な浮き沈みがある設定が楽しい
    アイドル ケン・リュウ 自分とそっくりのAIをつくるということを三井住友中島社長は実現してる?
    もっと大事なこと サラ・ピンスカ― AIによる殺人? よくある設定だが実際におこると怖い
    人形芝居  アレステア・レナルズ 乗組員ほぼ全員死亡した宇宙船でAIが右往左往
    翻訳者 アナリー・ニューイッツ AIの言葉を人間にわかるように翻訳

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    2025年08月14日
  • いずれすべては海の中に

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    気に入った話(特に☆)
    一筋に伸びる二車線のハイウェイ
    彼女の低いハム音
    ☆風はさまよう
    ☆ オープン・ロードの聖母様

    最後の話は、好評のコメントが多かったので期待してたが全くハマらなかった。読まなくても良かったレベル…



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    2025年06月29日
  • いずれすべては海の中に

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    独特な世界観に独特な哲学だな〜と感じましたが
    独特に感じるのは翻訳されてるせいか、生活文化の違いなのかもしれません。特異な状況環境の人々がそこで何を思うのか、不思議なお話でした。

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    2025年04月25日
  • いずれすべては海の中に

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    2025/01/02
    変なお話てんこ盛り。奇想SFとはまたちょっと違う。間違いないのは、ああやっぱりミュージシャンだなあという感覚。スッキリはしないがじんわりする読後感。

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    2025年01月02日
  • いずれすべては海の中に

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    綺麗な装丁に惹かれて購入。
    ひとつひとつのお話が短編とは思えないほど濃く、深く入り込んでしまうがゆえに読み終わったときには海面から顔を出すように「ぷはっ」と息継ぎが必要だった。読後感は、その広大な海の冒険から帰還したような気分で清々しくもちょっと寂しくなるくらいどの作品も印象深い。

    個人的に好きなのは
    「死者との対話」
    「そして(n-1)人しかいなくなった」

    作者がミュージシャンでもあるから音楽に関わる話が多かった。
    難解なものもあり、ちょこちょこ別日に分けて読むと全く着いていけなくて最初から読み直すこともしばしば。これは一気読みしたほうがよいと思った。ただ作者の豊かな想像力を味わえて楽し

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    2024年11月30日
  • いずれすべては海の中に

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    個人的に好きなのは「記憶が戻る日」「死者との対話」

    読み終わってから改めてそれぞれの作品を見ると風景がブワッと浮かび上がってきてくれるような感覚がして
    どれも自分にとって面白い作品だったとはっきり言える本

    普段本を読まなかったりこういう不思議な世界観っぽいのを説明もされずに飛び込めるタイプじゃないとちょっと読むのは難航しそうかな

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    2024年08月14日
  • いずれすべては海の中に

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    SFだけど登場人物の心情が丁寧に描かれているので、自分と関係のない世界の話という感じがしないのがよかったかな。

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    2024年02月16日
  • いずれすべては海の中に

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     本作は短編集だが、まずは収録作全般から受けた印象について述べる。
     総じて、特殊な状況が前提として存在し、語り手は自明のこととして多くを語らないために、ぼんやりとして、歪んだレンズを通じて、その特殊性を掴み取ろうとするような読み方になる作品が多かった。すっと状況が飲み込める作品は少なく、読者の側から歩み寄る必要がある。
     また、百合(女性の女性に対する感情を扱った作品)として読めるものも、少なくない。
     そこと絡めて、描きたい感情が主題としてあって、それを描いた後の、ストーリー的な帰結にはあまり興味がないように思われた。いわゆる、エピローグに当たる部分まで描くことなく、幕を引く作品の多い印象

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    2024年01月17日
  • いずれすべては海の中に

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    どちらかというとジャケ買い。
    私の気づかぬうちに竹書房がSFを出すようになっており、またシリーズの装丁がどれもキャッチーで。
    とりわけ目を引いた当該作。帯を見れば「SFが読みたい」の海外編ランクイン作ということもあり、ジャケ買いでもそんなに外さないだろうと購入。

    スペースオペラや一部のジュブナイル小説を除けば、「あれ、ちょっと待って考えさせて」って読み手に理解に対する一定の努力を強要するのがSF小説なのだけれども(そしてそれがSFのいいところだと思う)、奇想は我々の想像力に対する努力を強要する。「あれ、全然イメージできないからちょっと待って」って。あるいはイメージできないのを明らかにわかって

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    2023年04月18日
  • いずれすべては海の中に

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    不思議な技術があったりポストアポカリプスっぽい世界観だったり、そんな奇想溢れる世界で生きる「ひと」を丁寧に描いた短編集。
    作中で起こる出来事のスケールが「すごくドラマチックではないけど、起こったら確実に一生忘れられない」くらいなのがまた良い。
    SF的ギミックや事件よりも人の心の動きに焦点を当てた、せつない余韻の残るお話が揃ってます。

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    2023年01月31日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    2022-12-06
    AIテーマ短編集。便宜上AIと言っているが、それを人類に対してどう位置づけるかは千差万別。他者、鏡像、比喩、拡張、反映、などなど。いずれもとても興味深く、示唆に富み、刺激的。
    現実に近いという意味で、ケンリュウ「アイドル」、スラップスティックなコメディとして、アステアレナルズ「人形芝居」、その先の美しさとして、ジョンチュー「死と踊る」あたりが気に入ったかな。

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    2022年12月07日