台湾の林育徳さんの10篇の連作短編で、ひとつひとつが絶妙につながり合い、おもしろくてぐいぐいと引き込まれ読むのがやめられないほどでした。
実は、プロレスって見てるだけで痛そうであんまり好きではなかったので、プロレスをテーマにしてる小説を楽しめるのかなとちょっと不安だったのですが、もう一瞬でそんな不
...続きを読む安が吹き飛び、読みながら出てくるプロレスラー調べちゃうくらい楽しめました。
本の帯に西加奈子さんのコメントで「この小説はプロレスについて書いている。それはつまり、人生について書いているということだ。」とあるように、ひとりひとりのプロレスを通した人生が私の心に深く響いてきました。