レイチェル・ブライアンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分の体のことは、自分が決めていい。一度決めたことだって、変えていいんだ。自分の王さまは自分だからね。子どもが自分を守るための基本的な考え方、身の守り方をイラストを用いてわかりやすく解説した一冊。
人と付き合う上で、自分と他人の境界をはっきりさせておくのは、とても大切だけど難しい。特に幼い頃は自他の区別が付きづらい。この境界「バウンダリー」の概念をわかりやすく解説してあった。主人公のイラストがころころ変わってしまうのがちょっと分かりづらかったけれど、色んな子が主人公になることで幅広い読者に対応しているのだろう。大人でもバウンダリーの考え方はともすると忘れがちなので非常に勉強になる。そして身を守る術を子どもに身に着けてもらう上でとても大切な一冊だと思う。ソフトな書き方をされているけれど、性的被害そして加害を未然に防ぐのにとても役立つ。自分と相手の両方が同意やバウンダリーの概念を共有することで初めてお互いの気持ちを思い合える関係になれるので、何度も読み込んで人に伝えられるようになれればいいなと思う。こうした本が増えて、広く読まれて理解が進むことを願う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一部、法律や投票に関する部分は違うし、本はもう少し詳しく書いてある部分もある。
『例え話』が多いので一見すると『何を言ってるの?』と思ってしまうかもしれないという点はある。
そして、私も読んでいて、ん??と思ってしまう。
基本的に『性交に関することや、身体への接触に関する話』として読むと、例え話でも入り易いかもしれない。
でも、やはりこの本は読む人を選びそうだなと思う。
『ハグ』という行為はそこまで日本に広がっていないとか、このコロナの時代もあって人との接触が減ったせいもあるケド。
『ハグしていい?』『ダメ』というページがあるケド、子供を抱きしめる人は子供にそんな事を聞いて来ない。子どもだから触っていいと思っている人が多い気がする。もしくは親に聞く=子供の意志は確認しない。
最初の章は同意についてで、『あなたに選択肢がある』『自分の身体の事は自分で決める』と言うような事が書いてある。
2章は自分の気持ちについてなのだが……この章、わかり辛いなと感じる。
3章は同意すること、同意を貰う事。要は、相手に関する事はちゃんと相手に質問する。そして、相手の話を聞くという事が書いてある。
着てる服で同意かどうかは決められないと、水着を着ている子を突き飛ばしてはいけないというのがあるけど……そんな事をする人いる??と思いながら見てしまった。 日本版だとここに、『ミニスカートだからと痴漢してもいいわけではない』みたいなものが入ってきそう。(実際の痴漢はミニスカートだからというよりも、大人しそうな子を狙うらしいけど)
4章は気持ちが変わってもいいという事を説明している。
断ったら相手が怒るかもしれないケド、それでも自分で決めていいとある。
5章は安心して付き合える関係
6章は自分も同意を忘れちゃうことあるよね。だから、『同意をとる練習』が必要となっている。
同意は意識しないと忘れてしまう。断られても、断ってもいい関係がいいけど、その為の練習は必要。
7章は誰かを支える説明。被害を受けた人には「君は悪くない」と伝えよう。
8章はささえあう説明。
『まわりのだれもが「同意」をちゃんと実行できているわけじゃない』
身も蓋もない終わり方だけど、それが現実なんだよなというのも痛いほどわかる。
だから、わからない人と話すより、わかってくれる人と話そうねという話なのだが……この『同意』がわかる人を探すのが大変なんだよな。とも思う。 -
Posted by ブクログ
自分の事は、自分で決めて良いし、他の人も自分の事は自分で決めて良い。だから、誰かがあなたに何かしようとしたら(もしくは、一緒に何かしたいと言ったら)嫌だったそれを伝えてやめて貰おう。また、誰かにあなたが、何かしたい時は、人によってはしたい事が違うのだから、ちゃんと聞いてからしよう。って事が、マンガ(イラスト)で分かり易く説明されている。
著者は、アメリカで「性的同意」についての説明動画を共同制作している。また、巻末には、伊藤詩織氏(ジャーナリストで『Black Box』の著者)と村瀬幸浩氏(性教育研究者)のメッセージがある。私は最後の最後にそれを読んで、性的同意について比重が置かれているのだなと思い至るのだが、私の印象としては、「基本的人権が子どもにもあるよね、子ども自身もその事をちゃんと理解しよう」と読めた。イジメを考えるテキストにもなると感じた。
内容はかなり具体的なので、分かり易いし行動に移し易い。例えば、親戚のおばさんが「ほっぺをツネツネさせて」と言ってきたら、もしそれがイヤでハイタッチなら出来るなら、「ハイタッチが良い」って、言うなど。
それから、身勝手と自分を大事にするとの違いも分かる。
私はこの本で、「バウンダリー」と言う言葉を初めて知った。また、真面目な大人の私に響いたのは、自分が決めたバウンダリーを変えても良いって章だ。私は、周りの人が、以前と意見を変えるのがとても嫌いだ。だから、私自身は、気が変わっても、(自分を押し殺してでも)約束を守ろうとする。そんなのナンセンスなのに。私は、謙虚とか黙ってやるのがカッコいいとか分相応とかに縛られているのだなと、改めて感じた。