E.A.ポーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアニメの名探偵コナンが好きで、
いつか読んでみたいと思っていた作家のお話。
7つの短編が収められている。
最後が有名な『モルグ街の殺人事件』
初めの『黒猫』は、
生き物好きの優しい主人公が
酒のせいで残虐性を止められなくなり、
堕落していった様を自ら語る形をとる。
依存症や勝ち誇った時の油断など
心理描写も今読んでも秀逸。
『ウィリアム・ウィルスン』は、
不思議物語のように描かれるが
最後に種明かしするようなスタイル。
『アッシャー家の崩壊』や
『赤死病の仮面』は
描写が絵画のようで想像力を刺激される。
そして、とにかく薄気味悪い。
ミステリー作家だと思って読んでたが
こういうジャン -
Posted by ブクログ
ネタバレ黒猫は面白い。昔読んだのに詳細は結構忘れてた。
主人公は、死刑の前日にこの話を書いてること。子供の時は動物好きでおとなしい近所のこどにもからかわれるような子供だったこと、最初は猫を可愛がってたこと、お酒に溺れて最後はあんな結末になるなんて救われない。
お酒には気を付けよう。
ウィリアムウィルソンは結局二重人格なのかなびっくり。
アッシャー家は何故か近親そうかんの話かと長いこと勘違いしてた。リビングデッドか。
モルグ街は犯人覚えてたけど、やっはり、すごい。
これが、世界最初の名探偵のミステリ。すごい才能だよ、本当。
どの話しも総じて最後がなんかドラマチックだな。 -
Posted by ブクログ
約200年前の作品。
世界で初めての推理小説と言われている“モルグ街の殺人”を読みたくて購読。
合計7つの短編でどれも非常に味わい深く、今読んでも古さを感じさせない描写と世界観。
独特な世界観の背景に時代や史実が伴わない設定が、さらにそう思わせているのだと思う。
目的であったモルグ街の殺人は、想像していたシンプルさとは角度の違う無駄のなさ、意外性とロジカルな謎解き。
和訳も違和感のない文体なので読みやすく、次へ次へと没入できた。
文学、歴史、人物など様々な方面に影響を与えたという事実を私の頭ではまだ事実として捉える事しか出来ていないが、
言葉にできない、抽象的な感覚というもので肌に触れたように -
Posted by ブクログ
数十年ぶりに読むポー。これは少年文庫で、読みやすい訳で代表作ばかりを集めていてお得感あり。
子どもの頃読んで、夜トイレに行けないほど恐ろしかった「黒猫」、子どもにも「一番怖かった」と言われた。
「赤死病の仮面」なんか、本当に詩のような美しさと象徴性があって、安易に恐怖小説と片付けられないものね。
「アッシャー家」はドビュッシーが音楽にしたいと熱望したが叶わなかったというだけあって音楽的で、これをドビュッシーで聴けないのは残念。
デュパンもホームズに似ているなと思った(もちろんドイルが後なのだが)。
お手軽なホラーの人気は高いけど、やっぱり読むなら、格調高く美しいものがいいと思う。
名作は何度 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【Impression】
いやーおもろかった。
最初の推理小説ってことで魅かれて読んだが、こんな本を書くにあたっての最初の注釈というか序文が長々といい訳かのように書かれているあたりにそれを感じた。
そして淡々としている。この辺はシャーロック・ホームズっぽい。犯人被害者の心情とか背景に焦点を当てているのではなく、事件を解決することに主眼を置いている点は今の推理小説と違うな。淡々としている。
そして、このトリックは某サンデーの推理漫画にあった気がする。
【Synopsis】
●主人公がフランスに旅行に行き、一人の奇妙な男と知り合う。意気投合し、逗留中は一緒に住もうかということになり同じ部屋に住 -
Posted by ブクログ
ネタバレエドガー・アラン・ポーは昔、黄金中を読んで以来でした。
これは表題の「モルグ街の殺人」「ウィリアム・ウィルスン」「アッシャー家の崩壊」「赤死病の仮面」「大渦にのまれて」「アモンティリァードの樽」の6つのお話がおさめられています。
いちばん気に入ったのは「赤死病の仮面」です!
訳者あとがきに書いてありましたが、映像化するならやりがいがあるだろうなあという印象です。
7つの色をテーマにした広間、仮装舞踏会、誰も近づかない黒の広間、恐ろしい時計の音、現れた赤死病、想像を楽しめるお話でした。
「アッシャー家の崩壊」「黒猫」も陰鬱で気に入っているのですが、これは映像化すると怖そうですね・・。
「モ -
Posted by ブクログ
ネタバレ子供の頃読んだ本を読み返そうシリーズ。
こちらは小学校高学年の頃に学級文庫にあって、コナン君の影響で手に取ったことを覚えています。……が、当時の私には難しくて、「黒猫」だけ読んでリタイアしてしまったのでした。。
大人になって読んでみると、およそ子供向けとは考えられない恐怖小説の数々に、これが教室にあったのか……!と驚きました。
中でも、「アッシャー家の崩壊」「赤死病の仮面」は視覚的な描写が多くて印象的でした。映像化もされているそうですが、たぶん怖くて直視できないだろうな……。
表題作の「モルグ街の殺人事件」は世界で初めて書かれたミステリーですが、なんと犯人は〇〇〇〇〇〇〇!
ただこのスタイル -
Posted by ブクログ
「黒猫」ぶきみな黒猫を嫌悪する男。
「ウィリアム・ウィルソン」自分とそっくりな人間の影におびえる男。
「アッシャー家の崩壊」荒涼とした屋敷で暮らす兄妹の狂気……。
「赤死病の仮面」
「大渦にのまれて」船をのみこむ恐ろしい大渦。
「アモンティリャードの樽」
「モルグ街の殺人事件」密室殺人事件の意外な犯人を推理する天才デュパン。
謎解きのおもしろさと恐怖に満ちた7編。
(文庫本カバー裏より引用)
「モルグ街の殺人事件」はじめて読みましたが、芥川龍之介『藪の中』はここを参考にしてるのかな?(調べます)
恐怖小説というのに納得。そして江戸川乱歩の『人間椅子』に繋がっていくのに納得。
デュパンの